『葬送のフリーレン』は2020年から、山田鐘人先生(原作)とアベツカサ先生(作画担当)のコンビで週刊少年サンデー で連載中の漫画作品です。
2021年マンガ大賞を受賞して「泣けるファンタジー作品と呼ばれて話題となりました。
本記事では、ゼーリエの強さを紹介。
さらに、最強の大魔法使いでありながら「魔王に勝てない理由」にも迫ります。
本作品の人物相関図は「葬送のフリーレンの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

ゼーリエとは
ゼーリエは、古より生き続けているエルフの大魔法使いです。
さらにフリーレンの師匠であった、フランメの師匠でもあります。
ゼーリエのプロフィール
年齢を始めとして多くの謎に包まれているゼーリエですが、エルフ故に寿命が長い上にフランメの師匠であった点も踏まえると、フリーレン以上に長生きしていることは確かです。
さらにフリーレンとも約1,000年前に、フランメが連れてきた形で出会っています。
この時点で最強の魔法使いの座に君臨していたわけですから、軽く見積もっても約1,500〜2,000歳ほどと考えられますね。
ゼーリエの性格 | 直感で物事を決めるタイプ
ゼーリエは殆どのことを自身の直感で決めてしまう性格です。
さらに自分が感じたことも躊躇なく相手に言い放ってしまいます。
フリーレンと出会った頃にも「歳の割には技術が甘い」と言いながら厳しい評価を下していました。
しかしフランメが死亡した後には、フリーレンに対して「エルフと人間の時間感覚の違い」を教えてくれたこともあるなど、優しい一面も併せ持っています。
ゼーリエは魔法使いとして最強? | 女神に最も近い理由とは
ゼーリエが本作品の中で最強の魔法使いであることは紛れもない事実です。
ここでは、ゼーリエが最強である理由や根拠に迫ります。
ゼーリエはほぼ全ての魔法を網羅している
ゼーリエは現在においても「生きる魔導書」とまで呼ばれていますが、これにはゼーリエ自身が「人類の歴史上にある、ほぼ全ての魔法を網羅しているため」です。
それ故に人々や部下たちから「全知全能の女神様に最も近い魔法使い 」と評されています。
ゼーリエの魔力は自身でも制御しきれていない
ゼーリエが最強と呼ばれる理由がもう1つあります。
それはゼーリエの魔力が絶大すぎるために、自身でも制御しきれていないことです。
その制御しきれていない魔力だけでも絶大であり、それだけで見た者を恐れさせてしまうのです。
その様子が57話での三次試験中でも描かれており、エーレもゼーリエの絶大な魔力を恐れただけで不合格とされてしまいした。
ゼーリエは強いが魔王は倒せない? | エルフ故の弱点が原因?
先の項目で説明した通り、確かにゼーリエは最強の大魔法使いです。
それでも魔王を倒せない理由とは、フリーレンにはあってゼーリエには得られなかったものが原因でした。
ゼーリエが魔王に勝てないのは仲間に恵まれないため
本編で、ゼーリエもフランメも自分1人だけでは魔王に勝てないことを話していましたが、この2人に共通していた点として「フリーレンとは違い、仲間に恵まれなかったこと」が挙げられます。
実際、フリーレンも単独で魔王を倒せたわけでなく、勇者パーティーのヒンメルやハイター、アイゼンと4人で力を合わせた末に倒せたのです。
魔王が生きていた期間内で、共に戦ってくれる仲間を得られたか否か…
この違いが「魔王を倒せたか否か」にも繋がっていたわけですね。
エルフは協調性がないため、仲間に恵まれない者が多い
ゼーリエやフリーレンを見ていると、本作品のエルフは人間たち他の種族と違って、イマイチ協調性に欠けているキャラクターばかり登場している気がします。
特にゼーリエにおいては自分が最強なためなのか、自分以外の者たちに対しては常に上から目線で話してきますからね。
いくら最強だからと言っても「ゼーリエのような性格の者と一緒に冒険したいか?」と聞かれて頷く読者や魔法使い達は極めて少数だと思います。
フリーレンも勇者パーティーや現在のパーティー(フェルンやシュタルク)でも協調性に欠けている面もありますが、必要な時には仲間たちと息を合わせることはできていました。
しかし、もしも勇者パーティーにいたのがフリーレンでなくゼーリエだったと想像してみると、あまりにも息が合わずに速攻でパーティー解散していたであろうことが目に見えています。
エルフにもクラフト(戦士ゴリラ)のように優しく社交性もある者もいますが…
ゼーリエがクラフトのような社交性を持つことは、おそらく今後の展開でも無いと思います。
ゼーリエが優秀な魔法使いを探す理由を考察
ゼーリエは長年にかけて、フランメやフリーレン以外の者たちとは会わないように生きてきました。
しかし、半世紀ほど前から突如として歴史の表舞台に現れては、魔法選抜試験で優秀な魔法使いを探し始めています。
ここでは、その理由について考察してみたいと思います。
ゼーリエ自身の寿命や死亡が近づいている可能性が高い
ゼーリエが優秀な魔法使いを探すために表舞台に現れたのは「ゼーリエ自身の寿命が近づいている可能性が高い」と考えられます。
エルフ自体が寿命の長い種族ではあり、おそらく1,000年以上も生き続けているフリーレンをも軽く超える年数を生きてきたと思います。
本作品でのエルフの寿命が何歳かまでは明かされていませんが、ゼーリエは内心で自身が数年後には寿命で死亡することを悟っているのかもしれません。
ほぼ全ての魔法を習得しているならば、自分や他人の寿命を知れる魔法などゼーリエにとっては容易いものでしょうからね。
その寿命が近づいていることを分かっているからこそ、自分が得てきた絶大な魔力や魔法を後世に引き継がせる形で残したいと考えている可能性もあり得ます。
ゼーリエ自身が魔王の復活や人類滅亡を恐れている?
オイサーストにて開かれた魔法選抜試験で三次試験(面接)の試験官を担当しては、自身の直感だけで受験者たちの合否を決めていました。
しかし、自分の“魔力の揺らぎ”を一瞬で気づいたフェルンに対しては合格させただけでなく、自分の弟子になるようにスカウトまでしたのです。
フェルンからは速攻で断れたものの、フェルンのような見込みある魔法使いを弟子にまでさせようとしたのには、単に自分の魔法を後世に残したいだけでなく「内心で“魔王の復活”を恐れている可能性も高い」と思います。
確かに魔王はヒンメルたち勇者パーティーにより倒されましたが、直属の部下であった”七崩賢”のマハトを始めとした多くの魔族たちが今でも生き残っている状況です。
これにより、残った魔族たちの手で魔王を復活させられる事態を予知しているようにも感じます。
フリーレンに自身の預言した未来(千年後には人間の時代に変わること)を教えていたものの、この千年後を迎える前に魔王に復活されては、人類の時代どころか、人類が絶滅させられる事態にもなりかねませんからね…。
自分では魔王に勝てないことを分かっているゼーリエですが、フェルンには2人の仲間たち(フリーレンとシュタルク)にも恵まれていることも知っています。
そのため、今のうちにフェルンを鍛えながら自分の魔力や魔法を受け継がせることで「魔王の復活」に備えようとしている可能性も考えられます。
フェルンの魔法能力の強さについては『フェルンの能力・強さはフリーレンより上?世界最強の魔法使いになる可能性あり』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

まとめ
今回はゼーリエが最強である理由、そして最強にも関わらず魔王には勝てない理由に迫ってみました。
さらに、半世紀ほど前から表舞台に現れて「優秀な魔法使いを探し始めた理由」についても迫ってみました。
これもまた予想でしかありませんが、かつてフリーレンに伝えた「自身の予言した未来」を守ることこそが、フリーレンや人類全ての未来に繋がると考えている故に「弟子や魔法使い探し」を行なっているようにも見えます。
口が悪いのが難点ですが、それでもフリーレンに対して教えてくれた「エルフと人間の時間感覚の違い」が、フリーレン自身に考えさせながら成長させているようにも感じられますね。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【葬送のフリーレン】原作の全巻ネタバレ解説 | 謎や伏線回収なども考察」の記事を参照ください。

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