中庸道化連は、「転生したらスライムだった件」で序盤から登場する組織です。
ピエロのような外見の集団であり、転スラ世界の各地で暗躍し、目的遂行のため行動しています。
この記事では、そんな中庸道化連について正体やメンバー、目的について紹介します。
中庸道化連とは
中庸道化連は、ピエロの仮面を身につけ、各地で暗躍する集団です。
1人がリーダー、配下が4人の集団であり、「転生したらスライムだった件」の世界各地で目的のために策を弄しています。また、その構成員には感情に因んだコードネームが存在します。
この中庸道化連は物語の序盤から登場し、リムルの周りで起こるさまざまな事件に関わっていました。そして、リムルのライバル的な組織として各地で衝突します。
中庸道化連のメンバー一覧
中庸道化連は、次のような構成の集団です。
- 『呪術王』カザリ―ム(カガリ)
- 『狂気の道化』クレイマン
- 『享楽の道化』ラプラス
- 『涙目の道化』ティア
- 『怒こった道化』フットマン
この5人が各地で暗躍し、リムルの周囲で起こる事件などに関連してきます。
「中庸道化連」メンバーの正体・目的をネタバレ解説
中庸道化連はカザリ―ムが作った組織です。
各メンバーごとに目的は少し異なりますが、共通していることは仲間と一緒にいたいということです。
ここでは、中庸道化連のメンバーの正体と目的をそれぞれ紹介します。
『呪術王』カザリ―ム
カザリ―ムは妖死族(デスマン)という種族であり、ラプラスやクレイマンたちの生みの親です。
もともとは、超魔導王国の王女として生まれたカザリ―ムでしたが、ある時を境に父が豹変してしまいます。それにより、カザリ―ムは父親に殺され、「妖死族(デスマン)」として生き返させられました。
その父親は自らをジャヒルと名乗るようになり、カザリ―ムは奴隷のように使われてしまいます。
あるとき、ジャヒルはミリムの怒りを買い、国が滅ぼされてしまいました。
運よく生き残ったカザリ―ムは、もう一度国を興し、仲間と楽しく暮らせる場所を作ることを目的として
中庸道化連のメンバーであるラプラスたちを作り上げます。
『狂気の道化』クレイマン
十大魔王の一人であり、「傀儡国ジスターヴ」の国主の魔人です。
白い紳士服を着ており、態度も紳士的な魔人ですが、内心では他者を見下す傲慢さがあります。
ですが、カザリ―ムの援助によってクレイマンは魔王となったため、カザリ―ムに対しては忠誠心があります。それにより、中庸道化連と密接に結びついていてその副官を務めています。また、『人形傀儡子』という異名を持ち、他の魔王の支配を目論んでいました。
クレイマンはリムルが魔王化する原因であるテンペスト侵攻を企てた黒幕です。
ではなぜ、そのようなことをしたのかを解説します。
それは、真の魔王になるという目的があったからです。
リムル率いるテンペスト軍とファルムス王国軍を戦わせることで多数の死者を出し、
そこで得られる魂によって覚醒魔王になろうとしていました。
結果としてその試みは失敗しますが、リムルが魔王になり、テンペストが発展していくきっかけのような
出来事ですので、クレイマンの特に印象深い場面といえます。
『享楽の道化』ラプラス
享楽の道化(ワンダーピエロ)の異名を持つ魔人で、カザリ―ムによって生み出されました。
そして、リムルを取り巻く事件に関わってくる黒幕的な存在です。胡散臭い話し方が特徴で、常に飄々とした態度を崩さずにいるため、非常に掴みどころのない性格です。
ラプラスの正体は「サリオン・グリムワルト」という元勇者です。また、魔導王朝カリオンの天帝エルメシア・エル・リュ・サリオンの父親でもあります。
あるとき、サリオンはミリムの飼っていたドラゴンが混沌竜(カオスドラゴン)になり、世界を破滅させようとしていることを知ります。そして、勇者としてエルフの都に向かい、混沌竜と戦って戦死したサリオンでしたが、そのドラゴンを追い払うことには成功しました。
その後、カザリ―ムの「妖死冥産」によって生き返りました。このとき、記憶は引き継ぎませんでしたが、戦闘力は勇者時代のまま保持されています。
ラプラスは、飄々とした態度の人物ですが、その目的は世界の混乱を楽しむことです。
「転生したらスライムだった件」において登場回数の多いラプラスですが、人々を混乱させるような展開にする場面がよくあります。特に、物語の序盤であるジュラの森でオークロードが暴れた際に、クレイマンの部下として登場するなど、物語を引っ掻き回す役割が多いです。
『涙目の道化』ティア
ティアも、カザリ―ムの禁忌呪法「妖死冥産」によって生み出された妖死族です。
もともとは、エルフの国に住んでおり、王女カザリ―ムの侍女でした。
涙目の道化(ティアドロップ)と呼ばれる魔人で、見た目は小さな女の子です。また、喋り方や仕草なども幼く、中庸道化連では妹のような存在です。
カザリ―ムやラプラスほどではありませんが、パワー特化型の能力で、大きな鎌を振るって戦います。
ティアは他のメンバーの妹的な存在で、カザリ―ムやラプラスたちと一緒に行動したいというのが目的です。
仲間思いで、クレイマンがリムルに倒されたときには一番悲しみに暮れていました。
『怒った道化』フットマン
正体は、ラプラスやクレイマンと同じく、カザリ―ムによって生み出された妖死族です。
もともとはクレイマン、ラプラス、ティアと同じくエルフの国出身で、カザリ―ムの「妖死冥産」によってフットマンとして生まれました。
怒こった道化(アングリーピエロ)と呼ばれる魔人で、その名の通り怒りっぽい性格で感情的になる場面が多いです。肥満体型であり、陽気な話し方をします。
フットマンの目的は、ティアと似ていますが仲間たちと一緒に過ごしたいというものです。フットマンは怒った道化という名の通り、仲間が傷ついた時には人一倍怒ります。
「中庸道化連」メンバーの強さ・スキル・能力
中庸道化連は強力な能力を持つ者が多く、曲者ぞろいです。
ここでは、そんな各メンバーのスキルや強さを紹介していきます。
カザリ―ムのユニークスキルは「人心掌握」と「企画者」
カザリ―ムはユニークスキルに「人心掌握」と「企画者」を持ちます。
「人心掌握」は、文字通りの意味で人の心を掌握し、意のままに操ることができます。
また、「企画者」は自分の思い描いた通りに物事が進むというスキルです。これによって、カザリ―ムや仲間にとって得になることばかりが起こるようにすることができます。
カザリ―ムの究極能力は「支配之王」
また、中庸道化連の5人の中で、唯一究極能力「支配之王」があります。
「支配之王」は、聖属性と魔属性両方の性質を持つスキルです。
聖と魔の属性をふたつ持つことは通常できませんが、カザリ―ムは究極能力によってそれを可能にしています。
この力によって、レオンやミザリーの聖と魔の魔法を無効化することに成功します。
このように、直接戦闘に役立つというスキルではありませんが、聖属性と魔属性を無効化できるというレアな能力を
持っており、カザリ―ムは非常に高い実力を持ちます。
クレイマンのスキルは「操演者」
ユニークスキルは「操演者」です。
このスキルは、相手の心臓を魔法で奪い、呪印を刻み込んで自分に忠誠を誓わせるという能力です。クレイマンはこのスキルに絶対的な自信を持ちます。ミュウランも、この能力によって奴隷のような扱いを受けていました。
しかし、魔王クラスの実力者には効果がないようで、ミリムを操ろうとしていましたが、実際は操られていたフリをしていました。
作中では、強さを発揮する場面は少ないものの、覚醒魔王化していない状態でこのようなユニークスキルを持っているため、実力は充分にあるといえます。
ラプラスのスキルは「詐欺師」と「未来視」
ラプラスは中庸道化連最強と言われています。
そんなラプラスには「詐欺師」と「未来視」という2つのユニークスキルがあります。
詐欺師(アザムクモノ)は相手の認識に干渉することができます。それにより、何もないところから武器を取り出しているよう見せたり、剣を持っているように見せて槍で攻撃したりできます。
また、ラプラスは作中で戦略的撤退をすることが多く、このスキルで逃げ切ったりもします。
未来視(ミエルモノ)は数秒先の未来を見ることができるスキルです。戦闘中に未来が見えることで、戦いを有利に進められます。「詐欺師」が相手に有効であるかも未来視で確認することもできます。
ティアのスキルは「楽天家」
ティアが持つユニークスキルは「楽天家(ムチナルモノ)」です。
そのスキルは、命令を受けたときのみ、あらゆる能力を上昇させるという効果を持ちます。
他のメンバーについて行くことが目的のティアにとっては最高の能力です。
しかし、まだ精神的に幼く、技量はあまり優れているとはいい難いです。それでも、単純な攻撃力では魔王に匹敵するほど強いと言えます。
フットマンのスキルは「増幅者」
フットマンのユニークスキルは「増幅者(フトルモノ)」です。
このスキルは、どんな物質でも増幅できます。
スキルの効果は凶悪で、フットマンと戦った騎士たちは身体が風船のように大きくなり、最終的には破裂してしまいます。
戦闘シーンは少ないものの、圧倒的な魔素量や強力な魔法を使えるアルロス相手に余裕を見せるなど、戦闘力は高いといえます。
しかし、技量は高くなく、テクニックを必要とする状況ではあまり実力を発揮できません。ですが、リムルが魔王化した際に力が増した豚頭将のゲルドを圧倒できるほどの強さがあります。
「中庸道化連」メンバーの声優一覧
カザリ―ムの声優は「ボルケーノ太田」さん
ボルケーノ太田さんは、東京都出身の男性声優です。
代表作には「僕のヒーローアカデミア」の毛原長昌などがあります。
クレイマンの声優は「子安武人」さん
子安武人さんは、神奈川県出身の声優で、ティーズファクトリーの代表取締役です。
代表作には「進撃の巨人」のジーク・イェーガーなどがあります。
ラプラスの声優は「中井和哉」さん
中井和哉さんは兵庫県出身で、青二プロダクション所属の声優です。
代表作には「ワンピース」のロロノア・ゾロなどがあります。
ティアの声優は「本渡楓」さん
本渡楓さんは愛知県出身でアイムエンタープライズ所属の声優です。
代表作には「刀使ノ巫女」の衛藤可奈美などがあります。
フットマンの声優は「川田伸司」さん
川田伸司さんは栃木県出身で賢プロダクション所属の声優です。
代表作には「神様に拾われた男」のジェフなどがあります。
まとめ
この記事では「中庸道化連」の正体やメンバーの目的を紹介しました。
メンバーのそれぞれが非常に強力なスキルを持ち、「転スラ」世界の各地で暗躍し、リムルたちともストーリーで関わっていきます。
また、中庸道化連は人々が楽しく過ごせるようにするという目的のもと行動します。
物語の序盤から関わってくる組織で見どころや魅力的なシーンが沢山あるので、是非本編を読んでみてください。
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