『転生したらスライムだった件』に登場する「原初の悪魔」は、悪魔族の頂点に位置する最強の悪魔です。
原初の悪魔には作中でトップクラスの実力を持つギィ・クリムゾンに加え、リムルの配下で最強のディアブロなどが
おり、活躍する場面が数多くあります。
この記事では、そんな「原初の悪魔」の強さをランキング形式で紹介します。
目次
原初の悪魔の強さの基準
悪魔の階級ランク
悪魔族は、階級が強さの基準になっています。
悪魔という種族は次のような階級に別れており、悪魔神に近づくほど高い実力を持ちます。
強さ | 階級 |
弱 ↑ ↓ 強 |
下位悪魔(レッサーデーモン) |
上位悪魔(グレーターデーモン) | |
上位魔将(アークデーモン) | |
悪魔公(デーモンロード) | |
悪魔王(デヴィルロード) | |
悪魔神 |
原初の悪魔になるには、上位魔将以上のクラスである必要があります。
ちなみに、ディアブロは原初の悪魔の中で唯一悪魔神まで覚醒しており、ギィの階級「悪魔王」を越えてはいますが、実力的にはギィの方が強いとされています。
そのため、階級と実力は必ずしも一致するものではないと考えられます。
生きた年数・長さ
生きた年数も悪魔の強さを決める要素の1つです。
上で悪魔の階級を示しましたが、生きた年数は次の表のように階級や強さとも関係しています。
強さ | 階級 | 生きた年数 |
弱 ↑ ↓ 強 |
下位悪魔(レッサーデーモン) | 0~100年 |
上位悪魔(グレーターデーモン) | 100~1000年 | |
上位魔将(アークデーモン) | 1000~3000年 | |
悪魔公(デーモンロード) | 3000年~(原初の時代) |
原初の悪魔は最低でも3000年以上生きており、実力は他の悪魔と比べて天と地ほどの差があります。
悪魔の進化の条件
悪魔が進化する条件は、リムルが行ったような名づけが必要です。
実際にディアブロ、カレラ、テスタロッサ、ウルティマの四体はリムルから名前を与えられ、上位魔将に進化しました。
また、作中でディアブロは”魔神王”という称号を授かり、リムルの「神智核(シエル)」によってスキルの最適化が行われ、悪魔神まで進化しました。
それ以外の三人も同様に称号を授かり、最適化がされたことで悪魔王まで進化しました。
原初の悪魔の強さランキング
1位:ギィ・クリムゾン
ギィ・クリムゾンは、「原初の赤(ルージュ)」にして最初の魔王です。『転生したらスライムだった件』においてトップクラスの実力を持ち、「原初の悪魔」で最も強い悪魔です。
ギィを最強たらしめる理由として、究極能力の「傲慢之王(ルシファー)」と「深淵之神(ノーデンス)」があります。
傲慢之王は、相手のスキルをコピーすることができ、敵の究極能力さえもコピーできます。また、模倣した能力の力を自由に調整できるため、暴走する危険性があるミリムの究極能力「憤怒之王(サタナエル)」をギィはデメリット無しで使えます。
もう1つの究極能力である深淵之神は、自身の思い描いた事物を具現化することができます。
ギィは「傲慢之王」と「深淵之神」を合わせて使うことで、相手の武器や能力をコピーし、どんな相手よりも上回る力を得られるようになりました。
ギィ本人の魔素量自体が膨大であり、コピーされた側よりも弱いということが無いため、これらのチート級スキルを持つギィの方が原初の悪魔で最強と言えます。
「原初の悪魔」最強のギィ・クリムゾンの強さや正体については以下の記事で紹介されています。
2位:ディアブロ
「原初の黒(ノワール)」であるディアブロは、悪魔族の中で頂点の“悪魔神”に位置し、リムルの配下の中でも最強の悪魔です。そんなディアブロは、原初の悪魔では2番目に強いです。
ディアブロは、過去にギィと魔王の座を賭けて戦ったことがあります。結果としてディアブロはギィに敗北しますが、互角の戦いを繰り広げるなど、実力は非常に高いことがわかります。
ディアブロは肉弾戦も強力ですが、精神攻撃をもっとも得意とします。特に、究極能力の「誘惑之王(アザゼル)」はリムルの「暴食之王(ベルゼビュート)」に匹敵するほどのスキルで、ディアブロに敗れた相手を屈服させ、支配できます。
また、悪魔族に共通する性質として物理的な攻撃の耐性が備わり、リムルの名づけや帝国との戦争後に覚醒魔王化したことで、状態異常無効や聖魔属性耐性を身に付けました。
このように、ギィにもいい勝負をする実力を持ち、進化によってさまざまな耐性を身に付けたディアブロは2番目に強いです。
リムルの配下最強と言われるディアブロについては以下の記事で紹介されています。
3位:テスタロッサ
テスタロッサは「原初の白(ブラン)」と呼ばれ、原初の悪魔の中では3番目に強いです。
テスタロッサの核撃魔法「死の祝福(デスストリーク)」や究極能力「死界之王(ベリアル)」は、ギィやディアブロのスキルには及びませんが、非常に強力な即死級のスキルです。
「死の祝福」は帝国との戦争中に使用され、その効果は相手の遺伝子配列を強制的に操作できます。このスキルを使って、テスタロッサは半径500m以内にいる帝国軍の兵士を一瞬で葬り去り、戦争の収束に寄与しました。
また、究極能力「死界之王」は生と死を司るスキルで、竜種のヴェルグリンドとの戦闘中に獲得しました。
死界之王に含まれるスキルのうち、「死後世界」と呼ばれるスキルは自身の創り出す世界に敵を引きずり込み、そのまま支配して殺害するという、死に特化した能力です。テスタロッサは、このスキルを獲得したことで、ヴェルグリンド相手に1対1で時間稼ぎをできるほど強くなりました。
『転生したらスライムだった件』において、竜種は世界に4体しかおらず、どの竜もギィに匹敵する実力を持ちます。
このように、テスタロッサはヴェルグリンドと対等に戦える実力を手にするので、原初の悪魔の中では3番目に強いです。
「原初の白」であるテスタロッサの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
4位:カレラ
カレラは「原初の黄(ジョーヌ)」と呼ばれ、原初の悪魔の中では4番目に強いです。
核撃魔法「重力崩壊(グラビティコラプス)」と究極能力「破壊之王(アバドン)」の2つのスキルを保有しており、カレラの魔素量はディアブロよりも多いです。
「重力崩壊」はブラックホールを生成し、超重力力場を発生させて押し潰す魔法で、帝国との戦争中に使用し、10万もの兵士を一瞬で圧殺しました。
「破壊之王」は、カレラが帝国軍のタツヤコンドウ戦で獲得したスキルです。破壊に特化しており、能力の1つである「次元破断」を使用するとその名の通り空間ごと引き裂くように物体を斬って破壊します。
カレラはこのような破壊力に優れたスキルを持ちますが、技量は実力が上位のディアブロたちには劣るため、原初の悪魔では
4番目に強いです。
「原初の黄」であるカレラの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
5位:ウルティマ
ウルティマは「原初の紫(ヴィオレ)」と呼ばれ、原初の悪魔の中では5番目に強いです。
核撃魔法「破滅の炎(ニュークリアフレイム)」と究極能力「死毒之王(サマエル)」という2つのスキルを保有しています。
「破滅の炎」は物体を一瞬で蒸発させるほどの破壊力があります。ウルティマはこのスキルを使って、帝国との戦争中に敵の飛空挺数十機を一撃で撃墜するという活躍を見せました。
また、「死毒之王」は帝国軍のダムラダとの戦闘中に身に付けたスキルです。その死毒之王は、相手に応じた毒を生成することで、毒で即死させたりじわじわとなぶり殺しにしたりできます。
さらに、ウルティマは究極能力を持たない相手を見ただけで殺す能力もあります。
ウルティマは非常に強力かつ残虐なスキルを持っていますが、周りからはまだ未熟だと言われており、本人も成長の余地があると
未熟であることを認めているため、原初の悪魔では5番目の強さになります。
「原初の紫」であるウルティマの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
6位:レイン
レインは、「原初の青(ブルー)」にしてギィに仕える悪魔です。
レインは核撃魔法「熱収束砲」というスキルを保有しています。超高温のレーザーを収束させて一斉に放つスキルで、ディアブロとの戦闘時に使われました。
対戦相手のディアブロにはレーザーをすべて回避されており、実力で言えばディアブロやギィの方が強く、同じ原初の悪魔とは思えないほど格上です。
ちなみに、帝国軍との戦争が起こると察知したリムルが、ギィの代わりにレインを覚醒魔王化しました。
ですが、ミザリーと同じくらいの強さとされており、テスタロッサやカレラ、ウルティマよりも実力的には劣るため、レインは6番目くらいの強さです。
7位:ミザリー
ミザリーもレインと同じようにギィに仕える悪魔であり、「原初の緑(ヴェール)」です。かつてレインと一緒にギィに戦いを挑み、敗北したことでメイドという形でギィの配下になりました。
スキルや能力についての戦闘描写が今のところ無いため、正確な強さはわかりませんが、レインと互角くらいの強さだと予想されます。
あるときミザリーがアインに召喚され、ギィから「西方評議会で議会の人間を殺せ」という命令を受けたことがあります。その際、議会のメンバーにテンペストから来たテスタロッサがいたため、ミザリーは誰も殺さずに評議会から逃げ出しました。
このことから、少なくともテスタロッサよりも弱く、またテスタロッサはウルティマ、カレラと近い実力を持つため、上で述べたようにレインと同じくらいの強さと言えます。
そのため、ミザリーは原初の悪魔の中で7番目の強さだとされています。
悪魔の序列・種類について
ギィ・クリムゾンは最古の魔王
「原初の赤(ルージュ)」であるギィ・クリムゾンは、最古から存在する魔王にして世界の調停者です。
ギィは、もともと人間によって冥界から召喚された悪魔でした。ギィは、自身を召喚した国とその敵国両方を滅ぼしたことで悪魔王へと進化し、「ギィ」と名乗るようになります。
それから自身を最強と思うようになり、世界を創造した星王竜ヴェルダナーヴァに喧嘩を売りました。しかし、結果は惨敗してしまい、ギィはヴェルダナーヴァから、世界を見守る『調停者』になってほしいと依頼されました。
それを承諾したギィは、最古の時代から世界を見守る最初の魔王になりました。
リムルが最初に召喚した悪魔はベレッタ
作中では数多くの悪魔が登場しますが、最初に召喚される悪魔がベレッタです。
はじめに、リムルが短命の呪いを持つ子供たちを救うため、精霊の棲家を訪れました。リムルはそこで誤ってラミリスのゴーレムを破壊してしまい、そのお詫びとして新しいゴーレムを作りました。
その時に召喚されたのがベレッタです。
召喚されたときは“上位悪魔(グレーターデーモン)”でしたが、リムルがベレッタに作ったゴーレムを与え、魔将人形(アークドール)になりました。
そうして、ベレッタはラミリスやリムルに忠実な配下となりました。
最初に召喚されたベレッタの強さや正体については以下の記事で紹介されています。
まとめ
この記事では、原初の悪魔の強さをランキング形式で紹介してきました。
もっとも強い悪魔が「原初の赤」であるギィ・クリムゾンで、次に強いのが「原初の黒」のディアブロです。特に、この二体は強さが規格外であり、ギィは作中でトップクラスの実力を誇り、ディアブロはリムルの配下の中でも最強です。
他の原初の悪魔であるテスタロッサたちやベレッタなど、『転生したらスライムだった件』には個性的で強い悪魔がたくさん登場します。
ぜひ本編を読んでみてください。
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