『転生したらスライムだった件』に登場するテスタロッサは、「原初の白」と呼ばれる最古の悪魔であり、原初の悪魔の1人です。
作中では、リムル=テンペストから名前を授かることで上位魔将から悪魔公へと進化を遂げました。
この記事では、テスタロッサの強さやスキルを解説していきます。
目次
テスタロッサとは
テスタロッサは”原初の悪魔”という7人いるうちの1人で、「原初の白(ブラン)」と呼ばれています。
紅い瞳に白い髪が特徴的で、美麗な姿とは裏腹に好戦的で残虐な面もあります。
原初の悪魔の中で最も誇り高い性格と言われており、テスタロッサがリムルの配下になったときには、原初の悪魔の中で最も強いとされるギィが驚くほどです。
また、テンペストではリムルから頭の良さを買われ、普段は外交武官として西方評議会に参加したりしています。
テスタロッサのプロフィール
名前 | テスタロッサ |
種族 | 上位魔将→悪魔公 |
称号 | 原初の白(ブラン)、虐殺王(キラーロード) |
究極能力 | 死界之王(ベリアル) |
テスタロッサの正体は「原初の白」
「原初の悪魔」である7人は、それぞれ系統ごとに色が決められており、テスタロッサは「原初の白(ブラン)」です。
原初の白ということで、長い白髪が特徴です。
カレラやウルティマと同様、リムルに名前を授かったことで覚醒し、上位魔将から悪魔公へと進化しました。
テスタロッサの保有スキル
テスタロッサは、以下の3つのスキルを保有しています。
- 「死の祝福」(デスストリーク)
- 「死界之王」(ベリアル)
- 「武器之王」(マスターウェポン)
「死の祝福」(デスストリーク)
死の祝福は核撃魔法の一種で、帝国との戦争中にテスタロッサが使用しました。
テスタロッサは深遠の闇から拳大の黒い炎を呼び出し、それを握りつぶすことで発動します。その炎から放たれた黒い光は、遺伝子配列を自由に変えることができます。
テスタロッサは戦争の最中、「死の祝福」を発動し、半径500m以内の帝国兵すべてを一掃しました。ただし、これは制限をかけた範囲で、本気を出せば10kmの敵すべてを瞬殺することも可能です。
作中では、この「死の祝福」は生物を殺すことを目的とした魔法であることが示され、凶悪な性能のスキルだということがわかります。
「死界之王」(ベリアル)
究極能力「死界之王」は、ヴェルグリンドとの戦いのときに獲得しました。
生と死を司るスキルで、特に死に関して特化したスキルです。
死界之王の能力のひとつに「死後世界」というスキルがあり、その効果は相手を自分が支配する世界に引きずり込むというもので、とにかく敵を殺すということに特化したスキルです。
後述しますが、このスキルを手に入れたことで格上だったヴェルグリンドと対等に戦えるようになりました。
「武器之王」(マスターウェポン)
このスキルは、もともと終末の使徒である「懲罰の七天使(エクスキューショナーズ)」のプリシラから奪ったものです。
その奪ったスキルによって、「九尾鞭」を扱えるようになりました。
テスタロッサの配下
テスタロッサには、2人の配下がいます。
「モス」と「シエン」です。
モス
モスは、テスタロッサの従者のひとりで、1万年以上テスタロッサに仕えています。
テスタロッサには絶対服従を貫いていますが、大公爵の時代があったため、立場が下の相手には尊大な態度で接します。
モスのユニークスキルは「採集者(カリトルモノ)」で、小さい分身体を作り出せる能力。その分身体は情報収集に長けており、諜報系のスキルではトップクラスの能力です。
小学生のような姿ですが、悪魔界の先史種であり、「原初の悪魔」の次くらいの実力を持ちます。
シエン
シエンもテスタロッサの従者である書記官。
戦闘描写はありませんが、原初の悪魔の従者として相応しい実力を持ち、また非常に賢いです。
テスタロッサはテンペストの外交武官として働いていますが、シエンはテスタロッサが帝国へ行っている間はシエンが代わりに評議会に出席するなど苦労人です。
テスタロッサの強さ・能力を他の原初の悪魔と比較
三人娘の中で1番強い?
「原初の悪魔」において、三人娘と呼ばれているのはテスタロッサ、カレラ、ウルティマですが、テスタロッサは三人の中で最も強いとされています。
その理由は、テスタロッサには上で紹介したように核撃魔法のひとつである「死の祝福」という即死級のスキルを持つからです。
カレラは「重力崩壊」という、超重力力場を発生させてすべてを押し潰すという核撃魔法スキルを持っています。カレラは帝国軍と戦った時に使用しましたが、10万人の兵士たちを一瞬で圧殺するなど強力なスキルです。
ウルティマは「破滅の炎」という、それはあらゆるものを跡形もなく焼失させる核撃魔法スキルを持っています。
このように三人それぞれ強力なスキルを持っていますが、「死の祝福」は人間には防ぎようがなく、死に至らしめる効果がもっとも高いので、テスタロッサが最も強いと言えます。
ちなみに、三人娘であるカレラの強さ・スキルについては以下の記事で紹介しています。
「原初の悪魔」の中では何番目に強い?
テスタロッサは、「原初の悪魔」の中で3番目に強いとされています。ちなみに、1番目はギィ・クリムゾンで、2番目はディアブロです。
ギィ・クリムゾンは、「傲慢之王」という究極能力を持ちます。その効果は、相手のスキルや能力のコピーで、究極能力すらもコピーしました。また、ギィは剣士としても一流で、『転生したらスライムだった件』において1,2を争うほどの剣術を使います。
ディアブロについては、魔王ミリムと同等の力を持ち、最強と言われるギィと引き分けたことがあります。また、ディアブロの究極能力「誘惑之王」は幻覚世界を具現化し、自身に屈服した者の生殺与奪を握ることができます。
そして、リムルの万能なスキル「大賢者」と似た「大賢人」というスキルを有しており、たいていのことは出来てしまう強さがあります。
テスタロッサにはギィやディアブロのような万能なスキルはありませんが、本人の知能が高く、生物を即死に至らせる「死の祝福」を持っているため、3番目に強いと言えます。
ちなみに、原初の緑であるミザリーは、テスタロッサと対峙したときに、テスタロッサの力を見て逃げ出したことがあります。
原初の青であるレインはミザリーと同じくらいの強さなので、このような理由からもテスタロッサが3番目に強いと思われます。
聖魔十二守護王では4番目に強い
テスタロッサは「原初の白」ですが、実は聖魔十二守護王の一角でもあります。
聖魔十二守護王は、他にディアブロやゼギオン、ベニマルなどテンペスト内でも上位の実力者ばかり集まっています。その中で、テスタロッサは4番目に強いとされています。
ちなみに、ディアブロ・ゼギオン・ベニマルはリムルから三頂点と呼ばれており、ずば抜けた実力と能力を持ちます。
テスタロッサは、『転生したらスライムだった件』の中でも最強と言われる上記の三人には及びませんが、即死級の核撃魔法「死の祝福」や、究極能力「死界之王」があるため、ヴェルグリンドなどの格上相手にも対等に渡り合える実力を備えています。
そのため、聖魔十二守護王の中では4番目に強いとされています。
テスタロッサの初登場は何話?
書籍版の初登場は11巻の第2章
テスタロッサは、書籍版の11巻の第2章で初めて登場しました。
リムルがファルムス王国との戦争に勝利し、ともに戦ったディアブロに対して褒美として、ディアブロがテスタロッサ、カレラ、ウルティマの「三人娘」を呼ぶことを許可しました。
これが、書籍版の初登場です。
このとき、テスタロッサはディアブロが忠誠を誓うリムルという人物に興味を持ち、ディアブロの誘いに乗りました。
最初はつまらない相手であればディアブロの意志に関係無くリムルを殺そうと思っていましたが、合ってみると即座にリムルの実力を見抜き、自ら配下になることを選びます。
漫画版での初登場はいつ?予想してみた
2021年の11月時点で、テスタロッサはまだ登場していません。
今のところ、漫画版は19巻まで発売されていますが、19巻の内容はリムルが「魔王たちの宴」に参加し、クレイマンと一触即発の事態になり対峙するというものです。
書籍版の6巻分で漫画版の17~19巻あたりなので、テスタロッサが漫画で登場するのは当分先になりそうです。
このペースだと、おそらく30巻くらいに登場するのかな。
テスタロッサvsヴェルグリンド(東の帝国軍)
一度目の対決
東の帝国軍がテンペストへ侵攻し始めたとき、悪魔の三人娘であるテスタロッサ、カレラ、ウルティマたちの前に竜種のヴェルグリンドが姿を現します。
ヴェルグリンドとは帝国の皇帝「ルドラ」の側近であり、灼熱竜という異名を持つ竜種です。
テスタロッサたちは核撃魔法でヴェルグリンドに応戦しますが、実力の差があるせいで魔法が一切効きませんでした。そして、三人は歯が立たなくなり満身創痍になります。
その後、ヴェルドラがヴェルグリンドの相手をしたことで三人は見逃されました。
二度目の対決
ヴェルグリンドとの戦闘後、敗北したテスタロッサたちはリムルから魂を受け取り、究極能力を手に入れます。
そして、テスタロッサたちはヴェルグリンドと再戦します。
今度の戦いでは、テスタロッサが一人で時間稼ぎをし、その間にリムルと仲間たちが敵を殲滅することで、勝利することができました。
まとめ
この記事では、テスタロッサの強さやスキルについて紹介してきました。
強さに関しては、「原初の悪魔」の中でギィやディアブロに次ぐ強さであり、聖魔十二守護王でも4番目の強さを誇り、『転生したらスライムだった件』でトップクラスに近い実力があると言えます。
そして、書籍版ではヴェルグリンドとの二度目の戦闘で、対等に戦い雪辱を果たすなど見どころが多数あります。
また、テスタロッサはweb版では出番がそこまでありませんでしたが、書籍版ではテンペストの外交武官としてリムルの代理で会議に出席するなど、戦闘以外でも数多くの見どころがあります。
テスタロッサはそんな数々の活躍を見せるので、ぜひ本編を読んでみてください。
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