『転生したらスライムだった件』に登場する魔王とは、上位魔人の中で特に強力な力を持つ者のことを指します。
魔王として認められるためには他の魔王からの承認が必要であり、リムル=テンペストは作中で実力が認められ、スライムから魔王へと成り上がりました。
この記事では、魔王の強さの基準や八星魔王と十大魔王の違いを解説し、魔王の強さをランキング形式で紹介します。
目次
魔王とは
魔王は強い力を得た少数の魔人だけが得られる称号です。
クレイマンがリムルに倒されるまでは十大魔王と呼ばれており、魔王の人数は十人でした。
リムルが加入してからは、リムルが命名した『八星魔王(オクタグラム)』と呼ばれるようになりました。
魔王の強さの基準
“魔王”には、通常の魔王と覚醒魔王がいます。
覚醒魔王になると、普通の魔王と比べて桁違いの強さを手に入れられます。
また、究極能力も強さの基準になります。
究極能力には相性があり、それぞれに優劣があるため、より強力な能力を持つ魔王が上位に君臨します。
このように、“覚醒魔王か普通の魔王”と“究極能力の強さ”が魔王としての強さに直結しています。
八星魔王と十大魔王の違い
もともとは10人の十大魔王で、後に8人の八星魔王と呼ばれるようになりました。
八星魔王となった理由は、リムルがクレイマンを倒し、二人の魔王が脱退したからです。
クレイマンは最初、魔王たちの宴(ワルプルギス)でリムルを破滅させようとしていましたが、クレイマンは返り討ちに遭い死亡
します。このとき、リムルの実力を間近で目撃した魔王カリオンとフレイは、自らの力量が魔王に達していないと判断して脱退しました。
それからはフレイとカリオンの二人がミリムの配下となり、『八星魔王』が誕生しました。
ちなみに、八星魔王になってからは、ほとんどの魔王たちが究極能力を獲得し、十大魔王のときよりも強くなりました。
八星魔王(オクタグラム)の強さランキングTOP8
1位:リムル=テンペスト
種族 | スライム → 魔粘性精神体(デモンスライム) |
所属 | ジュラ・テンペスト連邦国 |
二つ名、称号 | 新星(ニュービー) |
究極能力 | 誓約之王、虚空之王、豊穣之王 |
リムルは魔王の中で1番強いです。
その理由は、究極能力を多く保有しているからです。
リムルは表に書いてある3個の究極能力のうち、「虚空之王(アザトース)」は「智慧之王」と「暴食之王」が統合され、「暴風之王」と「灼熱之王」を生贄にしてできたスキルです。また、「誓約之王」は数えきれないほど膨大なスキルが統合されて生まれています。
上記の究極能力を使うことで、リムルはヴェルグリンドのような竜種すらも上回ることができ、作中でも苦戦するような描写が見当たりません。
このように、魔王の強さの基準となる究極能力を複数持ち、それぞれがかなり万能なスキルであるため、リムルは八星魔王で1番の強さだと言えます。
リムルの強さや保有するスキルについては、以下の記事で紹介されています。
2位:ギィ・クリムゾン
種族 | 悪魔王(デヴィルロード) |
所属 | 白氷宮 |
二つ名、称号 | 暗黒皇帝(ロード・オブ・ダークネス) |
究極能力 | 傲慢之王 |
ギィ・クリムゾンは、原初の赤(ルージュ)にして最古の魔王です。配下には同じ原初の悪魔のミザリーとレインがおり、普段は白氷宮でヴェルザードと行動を共にしています。
ギィの究極能力「傲慢之王(ルシファー)」は、一度見たスキルを模倣できます。相手の究極能力もコピーできるため、ギィは作中でもトップクラスに強いです。また、コピーした能力の威力などを調整でき、暴走のリスクがある「憤怒之王」さえもデメリットなしで使用できます。
八星魔王結成時では、チート級のスキルを持っているためリムルよりもギィの方が強いと言えます。ただし、神智核(シエル)を獲得した後のリムルが相手では、究極能力をコピーできなくなります。
他にも相手の能力をかき消すことができる「暴食之王(ベルゼビュート)」や「暴風之王(ヴェルドラ)」を持っているため、リムルに勝てる可能性はそこまで高くないと思われます。
以上の理由から、ギィ・クリムゾンの強さは八星魔王で2位です。
ギィ・クリムゾンの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
3位:ミリム・ナーヴァ
種族 | 竜魔人(ドラゴノイド) |
所属 | 失われた竜の都 |
二つ名、称号 | 破壊の暴君(デストロイ) |
究極能力 | 憤怒之王 |
ミリム・ナーヴァは創世竜ヴェルダナーヴァの娘です。
ギィの次に生まれた魔王で戦うことがなによりも好きな性格をしており、魔王の中でもトップクラスの魔素量を持ち、攻撃に特化したスキルを保有しています。
究極能力「憤怒之王(サタナエル)」は、怒りを暴走させ魔素を無限に生成できます。魔素は強さに直接かかわってくるものであるため、憤怒之王を保有するミリムは他の魔王たちとは一線を画す実力があります。
また、ミリムは必殺技として使用するスキルを2つ持ちます。カリュブディスを一撃で葬るほどの威力がある『竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)』と、ユーラザニアの首都を一瞬で壊滅させ、余波だけでカリオンを瀕死に追い込むほど強力なミリムが持つ最強の魔法『竜星爆炎覇(ドラゴ・ノヴァ)』です。
です。
このように、戦闘能力の源である魔素を無限に生成し、強力なスキルを保有するため、強さは八星魔王で3位となります。
ミリム・ナーヴァの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
4位:ダグリュール
種族 | 巨人族(ジャイアント) |
所属 | 不毛の大地(聖虚ダマルガニア) |
二つ名、称号 | 大地の怒り(アースクエイク) |
ダグリュールは不毛の大地と呼ばれる荒野に住む巨人族の魔王です。雷や地震といった自然災害を起こすスキルは持っていますが、究極能力は保有していません。
リムルが魔王たちの宴(ワルプルギス)に参加する前、ヴェルドラはダグリュールと何度も戦ったが決着はついていないと言った場面があります。このことから、作中でも屈指の実力を持つ竜種のヴェルドラと同等の実力があることがわかります。
また、魔王でトップクラスの防御力を誇り、固有スキルとして、「魔法無効」「硬化能力」があります。
同じ魔王であるルミナスがダグリュールに向けて全力の魔法を繰り出した場面では、ダグリュールに傷ひとつ付きませんでした。そして、身体を金剛石をも上回る硬さに変えることができるため、物理的な攻撃すらも防ぎます。
防御力に秀でるダグリュールは、攻撃の面でも優れています。
地震や雷を自由に操り、広範囲に強力な一撃を与えられます。
このように、高い防御力とヴェルドラにも匹敵する実力から、強さは八星魔王の中で4位だと推測できます。
5位:レオン・クロムウェル
種族 | 人間 → 半神半人(デミコッド) |
所属 | 黄金郷エルドラド |
二つ名、称号 | 白金の剣王(プラチナムセイバー) |
究極能力 | 純潔之王 |
レオン・クロムウェルは白金の剣王という称号を持つ、人間の勇者だった魔王です。
レオンはかつてクロエと共にこの世界に降り立ちます。二人が離ればなれになってからは、幼馴染であるクロエを守るために召喚魔法を習得してクロエを探しています。
魔王としては新参者ですが、実力はギィが認めるほど高いです。
レオンはあらゆる物を分解するという効果がある究極能力「純潔之王(メタトロン)」を保有しています。混ざり合った物質ならすべてを最小単位まで分解でき、このスキルだけで国1つを崩壊させるほどの威力があります。
広範囲を浄化させる「純潔之王」は強力ですが、八星魔王の上位には及ばないため、強さは5位となりました。
レオン・クロムウェルの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
6位:ルミナス・バレンタイン
種族 | 吸血鬼(ヴァンパイア) |
所属 | 新星法皇国ルべリオス |
二つ名、称号 | 夜魔の女王(クイーン・オブ・ナイトメア) |
究極能力 | 色欲之王 |
ルミナスは西方聖教会が信仰する唯一神であり、吸血鬼族の魔王です。書籍版では、勇者の素質があったグランベルとも互角で戦えるほどの実力があります。
しかし、ルミナスはダグリュールなどの他の魔王に攻撃を防がれるという描写が多く、魔法の破壊力は強さが5位以上の魔王には及びません。その代わり、回復能力に特化した究極能力「色欲之王(アスモデウス)」を保有しています。
最初はユニークスキル「色欲者(ラスト)」でしたが、勇者グランベルによってヒナタが殺害された怒りから究極能力「色欲之王」を獲得します。それによって、ヒナタの魂を呼び戻し、完全に息絶えたヒナタを蘇生させました。
このように、優れた回復能力を持ち、攻撃面でも一定以上の実力があるため、強さは6位と言えます。
7位:ディーノ
種族 | 堕天使(フォールン) |
所属 | 不毛の大地 → テンペスト |
二つ名、称号 | 眠る支配者(スリーピング・ルーラー) |
究極能力 | 至天之王、怠惰之王、堕天之王 |
ディーノは怠惰を司る魔王で、眠る支配者という異名を持ちます。もともとはヴェルダナーヴァの命で地上の監視をしており、魔王たちの情報を集めるために八星魔王に入りました。
究極能力「堕天之王(ルシフェル)」は、ギィの「傲慢之王」とミリムの「憤怒之王」を合わせた効果を持ち、一国を滅ぼすほどの効果があります。
また、ディーノの「怠惰之王(ベルフェゴール)」はユニークスキルの「怠惰者」から進化したスキルで、自身の能力を付加させた配下を使役し、戦わせる効果があります。この究極能力には「滅びへの誘惑」というスキルが含まれており、多くの敵を永遠の眠りにつかせることも可能です。
しかし、ディーノ本人が動くほど効果が弱体化するという欠点があります。従者を持たないディーノは本人が戦わないといけないため、効果が弱体化してしまいます。
そのため、本来の力を出せないディーノの強さは八星魔王の中で7位と言えます。
ディーノの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
8位:ラミリス
種族 | 妖精族(ピクシー) |
所属 | 迷宮 |
二つ名、称号 | 迷宮妖精(ラビリンス) |
ラミリスは妖精族という種族で、妖精女王から堕天した魔王です。ギィやミリムの二人と同じくらい古い時代から魔王として君臨しています。
ラミリスのユニークスキル「迷宮創造」は迷宮を創り出し、その迷宮内にあらゆるものを具現化できます。このスキルを使用して、テンペストの地下に迷宮を作りました。
ラミリスは転生を繰り返しており、子供から大人のような姿へと成長していきます。子ども状態のラミリスの力は弱いですが、成長して大人状態になると、ミリムやギィに匹敵する力を取り戻すことができます。
しかし、八星魔王結成時には子供の状態であるため力が弱く、強さは八星魔王で8位になります。
ラミリスの強さやスキルについては以下の記事で紹介されています。
まとめ
この記事では、八星魔王の強さについてランキング形式で紹介してきました。
八星魔王の強さランキングの上位3名は、以下の通りです。
- 1位:リムル=テンペスト
- 2位:ギィ・クリムゾン
- 3位:ミリム・ナーヴァ
作中でも最強格の人物が上位を占めました。
それ以外の魔王も個性豊かなキャラクターであり、活躍する戦闘シーンなどが数多く登場します。そのような場面は魔王たちの宴以降もたくさんあるので、ぜひ『転スラ』を読んでみてください。
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