『転生したらスライムだった件』に登場するミカエルはスキル「正義之王(ミカエル)」が神智核に進化した存在です。
「正義之王」は、かつてヴェルダナーヴァが作ったスキルであり、天使系のスキルで最強と謳われていました。神智核となって自我が芽生えたミカエルは、もともとの主人であるヴェルダナーヴァの復活を目的としています。
この記事ではミカエルの能力や過去、目的について解説していきます。
目次
ミカエルとは
ミカエルは、天使系の究極能力の中で最強と謳われる「正義之王(ミカエル)」の神智核(マナス)です。死亡したヴェルダナーヴァを生き返らせるためなら、人殺しも行う容赦の無い性格をしています。
「正義之王」はヴェルダナーヴァが保有していたスキルで、同じ天使系のスキルを持つ者を支配する効果があります。
ヴェルダナーヴァは支配を好まなかったため、ルドラのスキル「誓約之王(ウリエル)」と自身の「正義之王」を交換しました。
その後、ミカエルは妖魔族のフェルドウェイに名前を与えられることで神智核に進化し、自我を持ちました。
ミカエルのプロフィール
名前 | ミカエル |
種族 | 神智核(マナス) |
究極能力 | 正義之王(ミカエル) |
ミカエルの保有スキル
正義之王(ミカエル)
ミカエルは究極能力「正義之王(ミカエル)」の神智核であるため、究極能力「正義之王」を保有しており、「王宮城壁(キャッスルガード)」を使えます。
「王宮城壁」は、防御領域内にいる限りどんな攻撃も無効にできます。さらに、展開する結界は破壊不可能です。ただし、ミカエルに忠誠を誓う部下が近くにいる必要があり、部下の忠誠度によって防御の強度が変化してしまいます。
また、「正義之王」には「天使之軍勢(ハルマゲドン)」という奥の手があります。「天使之軍勢」は100万以上の天使を召喚でき、世界を滅亡させるほどの破壊力があります。
「正義之王」は支配系の能力にも秀でています。
作中では、スキル「天使長の支配(アルティメットドミニオン)」によって以下の天使系の究極能力を支配し、その持ち主までも支配しました。
- ヴェルザード:「忍耐之王(ガブリエル)」
- ヴェルグリンド:「救恤之王(ラグエル)」
- クロエ・オベール:「希望之王(サリエル)」
- レオン・クロムウェル:「純潔之王(メタトロン)」
究極能力「希望之王」を持つクロエ・オベールの強さや正体、「純潔之王」を保有するレオン・クロムウェルの強さについては以下の記事で紹介しています。
ミカエルの強さ・能力|正義之王は天使系最強のスキル
竜種すらも支配する能力を持つ
上で紹介したように、「正義之王(ミカエル)」には天使系の究極能力の持ち主を支配するスキル「天使長の支配」があります。作中では竜種のヴェルグリンドを支配し、使役していました。
「天使長の支配」の発動条件は、支配したい相手と目を合わせることです。発動条件が非常に緩いので、使いやすく強力なスキルだとわかります。
しかも、ミカエルが自分の意思で解除しない限り、対象は常に支配されたままです。
スキル「天使長の支配」に抵抗するには、リムルの「神智核(シエル)」の手を借りる必要があります。天使系のスキルには支配回路というものがあり、その回路のおかげでミカエルは天使系のスキルを支配できます。
リムルの力で支配回路を破壊することで、ミカエルに操られなくなります。実際に、シエルによる「救恤之王(ラグエル)」の改造によって、ヴェルグリンドは支配から脱しました。
リムルも、天使系の究極能力「智慧之王(ラファエル)」と「誓約之王(ウリエル)」を保有しています。しかし、リムルは「智慧之王」が「神智核」に進化して支配回路を排除したため、支配から逃れられました。
「天使之軍勢(ハルマゲドン)」
「正義之王」には、奥の手として「天使之軍勢(ハルマゲドン)」があります。
これは、100万もの天使を召喚するスキルです。
正義之王を発動したら最後、敵をすべて滅ぼすまで攻撃が止むことはありません。
その分、非常に制御が難しいスキルです。
ミカエルは、作中でピコやガラシャなどの堕天使に加え、「懲罰の七天使」を召喚しました。そして、天使たちを引き連れて、テンペストやルべリオスへ戦争を仕掛けました。
ミカエルの活躍をネタバレ解説
遊戯終了編
書籍版の16巻「遊戯終了編」からミカエルが本格的に活動を始めます。
ミカエルは「神智核」になってから虎視眈々と機をうかがっており、八門堅陣の戦いを経て計画を実行しました。
はじめに、転生を繰り返して擦り切れたルドラの魂を排除し、ルドラの身体を完全に支配。次に、ルドラを守ろうとしたヴェルグリンドに致命傷を与え、フェルドウェイと協力してヴェルグリンドを別次元へ飛ばしました。
このとき、リムルが転移してきたため、ミカエルは一時的に撤退しました。
ヴェルグリンドの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
野望終焉編
書籍版の18巻「野望終焉編」では、web版にもあるような天魔大戦がいよいよ始動します。
ミカエルは手始めに、白氷宮にいるヴェルザードを支配下に置きました。
ミカエルはヴェルドラ、ヴェルザード、ヴェルグリンドの「竜の因子」を集めればヴェルダナーヴァが復活すると信じていました。この時点でその内の2つを集め終わり、残るはヴェルドラの因子のみに。
その後、フェルドウェイに連れられ、ヴェルダナーヴァが誕生した「天星宮」に到着します。ここで、ミカエルは覚醒し、天使系の究極能力の持ち主を操る「天使長の支配(アルティメットドミニオン)」を獲得しました。その後、ミカエルは目的を遂行するため、レオンを配下に加えようと画策し、黄金郷に向かいました。
白氷竜ヴェルザードの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
王都騒乱編
書籍版19巻の王都騒乱編では、はじめにオベーラが天使系の究極能力「救済之王(アズラエル)」を捨て去りました。
オベーラはヴェルダナーヴァに忠誠を誓っていました。
しかし、ミカエルとは違い、ヴェルダナーヴァの娘ミリム・ナーヴァを守ろうと決意してミリムの配下になったオベーラ。
それを知ったミカエルはオベーラを裏切者と断定し、妖異宮へと向かい10万以上の軍勢と戦いました。
ミカエルは支配したヴェルザード、ヴェルグリンドから奪ったスキル「雪結晶盾(スノークリスタル)」や「灼熱竜覇加速励起(カーディナルアクセラレーション)」を駆使し、オベーラ以外の兵士たちを一掃。その後、ミカエルはリムル=テンペストのいる聖虚ダマルガニアへ出陣し、スキル「停止世界」を発動してレオンやディアブロを撃破しました。
時を停止させてリムルに対しても優位に戦い、止めを刺そうとしたそのとき、覚醒したクロエが現れたのです。
クロエはミカエルの「停止世界」を物ともせず、徐々に形成は逆転。そして、ミカエルは敗北し、最後はリムルの「虚空之神」に捕食されてしまいました。
リムル=テンペストの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
ミカエルの過去や目的
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ミカエルの過去
ヴェルダナーヴァは『転スラ』世界の法則を作り、天使系の7つの究極能力を生み出しました。
そのうちの1つが「正義之王(ミカエル)」です。
「正義之王」は最強のスキルであり、天使系のスキルをすべて支配する効果があります。
しかし、平和を好むヴェルダナーヴァは人々の支配を嫌い、「正義之王」の能力を疎ましく思うようになりました。
その後、勇者ルドラがヴェルダナーヴァと出会うと、「正義之王」をルドラの究極能力「誓約之王(ウリエル)」と交換し、ルドラに「正義之王」が宿ります。
そして、世界平和のために世界を統一する約束を交わしました。
ミカエルの目的
ミカエルの目的は、ヴェルダナーヴァの復活です。
ルドラが過去の約束を達成する前に、ヴェルダナーヴァは戦争に巻き込まれて死亡してしまいます。このときのヴェルダナーヴァは人と子を成し、竜種としての力を失っており、復活できませんでした。
ミカエルはその事実に絶望し、何とかしてヴェルダナーヴァを蘇らせようと計画します。ミカエルは現在の主であるルドラを欺き、計画を進めていきました。
まず、ミカエルは冥界に向かいました。
そこにはフェルドウェイがおり、ヴェルダナーヴァ復活を目的として行動を共にします。
このとき、フェルドウェイが「正義之王」をミカエルと呼んだことで、神智核へと進化を遂げたミカエル。そしてついに、ミカエルは転生を繰り返して勇者の素質を失いつつあったルドラの肉体を乗っ取ります。
ヴェルダナーヴァ復活には竜の因子が必要と知ったミカエルは、ルドラを乗っ取ったあとヴェルグリンドを支配し、ヴェルグリンドのスキル「並列存在」でフェルドウェイの体内に「正義之王」を宿らせ、フェルドウェイも神智核を手に入れました。
そうして、ヴェルダナーヴァ復活の邪魔となる魔王たちを倒す準備を進めたのです。
まとめ
この記事では、「正義之王(ミカエル)」について紹介しました。
ミカエルはヴェルダナーヴァに作られた究極能力であり、フェルドウェイに「ミカエル」と呼ばれたことで「神智核」に進化しました。保有するスキル「正義之王」は非常に強力で、天使系のスキルを持っていれば目を合わせただけで支配が完了します。
また、「正義之王」は防御に特化したスキルでもあり、無敵と言えるほど強力な「王宮城壁」を使用できます。
ミカエルは王都騒乱編で、リムル=テンペストに捕食されて消失する結末を迎えました。しかし、ミカエルは書籍版『転スラ』のラスボス的存在であり、この先もミカエルやフェルドウェイが何かしらの事件を引き起こすかもしれません。
まだミカエルと魔王たちの戦いは終結しておらず、今後も天使対魔王の熾烈な戦いが繰り広げられると思います。ぜひ本編で読んでみてください。
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