『転生したらスライムだった件』に登場するマリアベル・ロッゾは小国シトルロッゾの娘として生まれた少女です。
マリアベルはロッゾ一族の希望と呼ばれており、「強欲者(グリード)」というユニークスキルを保有しています。
見た目は10歳くらいの少女ですが、西方諸国の経済をコントロールできるほどの技量を持ちます。
この記事では、マリアベル・ロッゾの正体や死亡理由、グランベル・ロッゾとの関係性について解説していきます。
目次
マリアベル・ロッゾとは
マリアベル・ロッゾはロッゾ一族の希望と呼ばれる少女。
容姿は10歳くらいの少女であり、長めの金髪と桃色の瞳が特徴的です。
ユニークスキル「強欲者(グリード)」を保有しており、他者の欲望を意のままに操れます。
スキル「強欲者」の持ち主に相応しいほど欲深い性格で、世界のすべてを掌握するという野望を抱えています。
マリアベルの正体は『転スラ』世界に来た転生者であり、西方諸国の経済を裏から牛耳ろうとしています。
マリアベル・ロッゾのプロフィール
名前 | マリアベル・ロッゾ |
所属 | シルトロッゾ王国 |
能力(スキル) | 「強欲者(グリード)」 |
マリアベルの保有スキル
強欲者(グリード)
マリアベルは大罪系のユニークスキル「強欲者(グリード)」を保有しています。
「強欲者」は他人の欲望を自身の欲望に変えられるスキルで、相手は必ずマリアベルの協力者になります。その後、自分の思想に染め上げることで、相手の完全な支配が可能になります。
また、「強欲者」は攻撃手段としても非常に有用です。
作中では、リムルとの戦闘中にスキル「死を渇望せよ」を使用しました。これは、「生きたい」と思う気持ちを「死にたい」という気持ちに変える効果があり、相手を確実な死へ誘います。
しかし、「強欲者」にも弱点が存在します。
それは、マリアベルの欲望が相手よりも勝ってなければいけない点です。
もし、相手の欲望がマリアベルの欲望よりも強ければ、完全に支配できずに反撃されてしまいます。このデメリットが仇となり、マリアベルはユウキに殺され死亡しました。
マリアベルの正体
マリアベルの正体は転生者
ロッゾ一族の希望とまで言われるマリアベルの正体は、リムルと同じような異世界転生者です。
転生する前は金融に関する知識を豊富に有しており、ヨーロッパで経済を牛耳るほど影響力のある人物でした。
そんなマリアベルは、『転スラ』世界に来てからも世界の経済を支配しようとしています。
マリアベルの目的はシルトロッゾ王国の目的と合致しており、ロッゾ一族と共に西側の国々を支配しようとしました。
マリアベルはマリアの転生体
実は、マリアベルはグランベルの妻マリアの生まれ変わりでもあります。
グランベルは魔王ルミナスとの戦いで死亡してクロエに「希望之王」を託した際、真っ白な死後の世界にたどり着きました。
このとき、元妻のマリアと出会い、マリアの生まれ変わりがマリアベルだと判明します。
人格自体は別物ですが、マリアの魂はマリアベルの前世、次にマリアベルへと転生していました。
マリアベルの死亡理由
転スラ10巻読み終わったーー!
相変わらず面白い
なんだかんだ言ってマリアベル仲間になるのかなと思ったけど死ぬのか(ネタバレ)
はよ続き読みたい pic.twitter.com/P9NNwIRsEq— ちゃーん#凛fam💜🥦 (@chaan0426) April 8, 2017
マリアベルはユウキに騙され死亡する
テンペストを脅威に思ったマリアベルは、傀儡国ジスターヴにいるリムルに強襲を仕掛けました。そのとき、「強欲者」で支配しているユウキやガイを連れていき、リムルを弱体化させる罠も張っていたマリアベル。
万全の態勢でリムルに挑んだマリアベルでしたが、リムルによって罠が無効化され、連れて来たガイも瞬殺されます。
返り討ちに遭ったマリアベルは、ユウキから聞いていた魔道制御動力炉を暴走させて、リムルもろとも自爆しようとしました。しかし、動力炉は操られていたふりをしていたユウキの嘘であり、存在しませんでした。
そうしてマリアベルは逃げた先でユウキに「強欲者」を奪われ、殺されてしまいます。
このように、マリアベルはユウキを支配できたと勘違いしたことが原因で死亡しました。
ユウキの強さや目的・正体については以下の記事で紹介しています。
マリアベルとグランベルの関係性
グランベルはロッゾ一族の長で「光の勇者」
グランベルは、シルトロッゾ王国を統べるロッゾ一族の長を務めています。
また、西方諸国の評議会を創設した人物であり、西方聖教会「七曜の老師」のトップ「日曜師のグラン」です。
かつては人類を守る「光の勇者」として魔王ルミナスと戦っており、現在は人間に危害を加えないという条件のもとで対等の存在となりました。
しかし、あるときグランベルの妻マリアが人間に殺されてしまいます。その日を境に、グランベルは人類を守るのではなく、人類を統制しようと考えるようになりました。
マリアベルとグランベルの関係
上で書いたように、グランベルはマリアが殺されたことで、人類の守護ではなく支配をしようとします。
ちょうどその頃、グランベルはマリアベルと出会いました。
マリアベルは3歳でしたが、既にユニークスキル「強欲者」を保有しており、周囲の人間を意のままに操っていました。
そんなマリアベルは、なぜかグランベルだけは支配する気になりませんでした。一方で、グランベルは幼くして才能のあるマリアベルをロッゾ一族の希望と考えるようになりました。
そうして2人は協力してロッゾ一族のために行動します。
しかし、グランベルがテンペストを排除しようとしたことで、マリアベルが死亡してしまいました。さらに、グランベルは権力すらも失い、深い絶望感に苛まれていました。
その後、リムルへの復讐に取りつかれたグランベルはユウキと共闘し、ルべリオスとテンペストが交流していた大聖堂への襲撃を計画します。
このように、グランベルはマリアベルをロッゾ一族の希望として捉え、テンペストを排除しようとしました。また、マリアベルはグランベルを支配下に置かず、仲間として行動を共にしていました。
マリアベルの活躍をネタバレ解説
聖魔対立編
書籍版7巻において、マリアベルは急激な発展を遂げる魔国連邦(テンペスト)に危機感を覚えていました。その理由は、テンペストがロッゾ一族の目的である「経済面からの世界の掌握」を妨げる存在であるからです。
また、魔王による世界の支配も危惧していました。
このとき既にリムルは魔王化しており、「もし魔王が人間を支配すれば、人間の権利は無くなってしまうのでは」とマリアベルは考えました。
こうして、グランベルは魔王による統治が起こらないよう「テンペスト排除」に舵を切ったのです。
魔都開国編
書籍版9巻の魔都開国編において、マリアベルはグランベルと共にテンペストの開国祭に参列しました。このとき、マリアベルはテンペストの技術レベルの高さや経済的な成長に驚愕します。
マリアベルは、このままだとロッゾ一族が経済から世界を支配できなくなると感じ、より一層警戒心を強めました。
グランベルはミューゼ候爵を使役して魔王リムルの政治的な失脚を狙いますが、あらゆる作戦が失敗してしまいます。
そうしてマリアベルは自分がリムルを排除すると主張し、いよいよ動き始めました。
魔人暗躍編
書籍版10巻の魔人暗躍編では、リムルが西方の評議会に入りたいと提案し、マリアベルはその対策会議を開きました。
マリアベルはユウキ、ヨハンの2人と密談し、リムルを直接始末しようと決意します。
このときのユウキは、マリアベルの「強欲者」に操られているふりをしており、マリアベルの行動を都合の良い方向に誘導していました。その後、マリアベルは西方評議会の評議員を操り、リムルの強さを見定めました。
しかし、リムルの別格ともいえる強さに作戦は敢え無く失敗します。
マリアベルはリムル相手には武力が通用しないと踏み、倒すのではなく支配して操る計画を考案しました。
リムルを支配下へ置く計画を立てたマリアベル
リムルを支配下へと置くために、マリアベルは傀儡国ジスターヴの遺跡「アムリタ」に罠を仕掛けてリムルを弱体化させようとしました。
このとき、ミリムのペットであるカオスドラゴンを奪い、ミリムとリムルが共闘できないよう仕向けたユウキ。
そうして、準備を終えたマリアベルは遺跡最下層にいるリムルを追い詰めるために、ガイやラーマも連れていきました。
最終決戦
いよいよ戦闘が始まり、魔物を弱体化させる罠を発動したマリアベルでしたが、連れて来たガイが一瞬で敗北します。
さらに、罠はリムルによって看破されて壊れてしまいました。
マリアベルは「死を渇望せよ」を発動するも、リムルの「智慧之王(ラファエル)」に無効化されて敗北。
せめてリムルだけでも道ずれにしようと、マリアベルはユウキから聞いていた魔道制御動力炉を用いた自爆を考えます。
しかし、動力炉はどこにもなかったのです。
孤立したマリアベルの前に現れたユウキは、「強欲者」を奪うために近づきます。
最後はユウキに殺され、力を奪われてしまいます。
リムルの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
まとめ
この記事では、マリアベル・ロッゾの正体や死亡理由について紹介してきました。
リムルと同じ転生者だったマリアベルは、前世の記憶を活かしてロッゾ一族と共に西方諸国の経済を牛耳ろうと企てていました。かし、テンペストを武力で排除しようとしたことが原因で敗北し、最後はユウキに殺されてしまいます。
マリアベルは最終的に呆気なく死亡してしまいますが、今までの『転スラ』では登場しなかったようなキャラです。急成長を遂げるリムル陣営を相手に、さまざまな策略で戦おうとする姿は敵キャラとして非常に魅力があります。
ぜひ、本編でマリアベル・ロッゾの活躍を読んでみてください。
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