『転生したらスライムだった件』は小説投稿サイト「小説家になろう」で投稿されたweb小説です。
現在は書籍化やコミカライズされており、アニメも2022年2月時点では二期まで放送されました。
漫画版やアニメ版の『転スラ』はweb版を軸に大きく修正と加筆がされています。
この記事ではアニメ・漫画・web小説の3種類を比較し、どれが一番面白いかについて紹介していきます。
目次
アニメ・漫画・web小説の違いをネタバレ解説
『転スラ』はweb小説を大筋としたプロットのようなもので、web小説に加筆や修正をしたものが書籍版です。
この書籍版を原作としたものが漫画版であり、アニメ版はその漫画版が原作です。
ここでは、web版と漫画版、漫画版とアニメ版、web版とアニメ版を比較して違いを解説していきます。
web小説と漫画の違い
web小説と比べて、漫画版は大幅に加筆されています。
漫画版で追加・修正された主なエピソードは以下の通りです。
- カリュブディス戦
- ファルムス王国の3人の異世界人
- クレイマン戦での出来事
カリュブディス戦
漫画版で登場する「暴風大妖渦(カリュブティス)」はweb小説に登場していません。
魔王ミリム・ナーヴァがテンペストを訪れる展開は共通していますが、漫画版ではミリムが登場してすぐ後にカリュブディスが現れました。
このとき、ティアとフットマンの暗躍によって魔王カリオンの部下フォビアがカリュブディスに依り代に。
ミリムがカリュブディスを倒してフォビアが救出されると、web版ではワルプルギスまで登場しなかった魔王カリオンがリムルの前に現れました。
ファルムス王国編の3人の異世界人
テンペストとファルムス王国の戦争において、web版で脇役として登場した「血影狂乱(ブラッドシャドウ)」が漫画版ではキョウヤ、キララ、ショウゴの3人に変わっています。
また、ラーゼンとフォルゲンといったキャラも新たに登場します。
魔王クレイマン戦での出来事
リムルが魔王化したきっかけとなるクレイマン戦もweb版と漫画で異なります。
web版はクレイマンがリムルを舌戦で陥れようとしますが、リムルに反論されシオンとの戦闘になりました。クレイマンはシオンに敗れ、最後はリムルの「暴食之王(ベルゼビュート)」で魂ごと消滅します。
漫画版では、リムルがクレイマンをあっという間に論破し、クレイマンの嘘を暴きました。
さらに、リムル陣営とクレイマン陣営の3対3の戦いに発展します。
このときリムルがミリム、ランガが九頭獣(クマラ)、シオンがクレイマンと戦いました。その後はベレッタの助太刀もあり、リムル陣営は勝利してクレイマンを追い詰めます。
クレイマンはweb版と変わらず死亡します。
ですが、仲間への想いを胸に覚醒するという違いがあります。
死亡する間際、web版のクレイマンは仲間の情報をすぐに吐きましたが、漫画版ではより仲間思いな性格になり、カザリ―ムの名前だけは言いませんでした。
魔王クレイマンの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
漫画とアニメの違い
アニメ版は、尺の都合により漫画版の内容が多少削られています。省略された主なエピソードは以下の通りです。
- ファルムス王国との戦争シーン
- リムルが召喚魔法を習得する過程
また、外伝という形でシズとディアブロの過去が追加されました。
ファルムス王国との戦争シーン
アニメ版は、ファルムス王国との戦争において具体的な戦闘描写がカットされています。
たとえば、ファルムス王国側の3人の異世界人がシオンやハクロウと戦うシーンは、漫画版よりも短いです。
他のテンペストに住む魔物が襲われているシーンもカットされていました。
リムルの召喚魔法習得の過程
アニメ版では、リムルが描写も無く召喚魔法を習得しています。
もともとリムルは冒険者登録をするためにギルドを訪れました。そのとき、冒険者としてのランクを決める試験を受け、試験菅が下位悪魔を召喚します。
リムルは召喚魔法をスキルで解析し、使えるようになります。
アニメ版ではこのシーンがすべてカットされています。
アニメ版ではディアブロとシズの出会いが追加された
アニメ版の1期24話は外伝として放送されました。
これは、書籍版や漫画版の「シズとディアブロが過去に出会っていた」という描写をもとに新しく追加されたエピソードです。
外伝はリムルが転生する前のストーリーで、とある女性が悪魔を召喚するところから始まります。
あるとき、フィルトウッド王国から悪魔退治の依頼を引き受けたシズは「原初の黒」のディアブロに出会います。その日の夜、フィルトウッド王国が魔物に支配されており、冒険者を依頼で呼び寄せて殺していたことが判明します。
危うく殺されそうになるシズ。
そこへ颯爽とディアブロが駆け付け、人間のフリをしていた国王や大臣を殺しました。
実は24話冒頭の女性は「銀嶺の翼」であり、フィルトウッドの悪魔を討伐するためにディアブロを呼んでいました。
最終的に、シズとディアブロは「国王と大臣は悪魔に殺され、シズはその悪魔を倒した」と口裏を合わせ、その場を後にしました。
シズの強さやスキル、過去、ディアブロの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
web小説とアニメの違い
アニメで放送された範囲において、web小説とアニメの違いは上で書いた「web小説と漫画の違い」とほぼ同じです。
web小説ではカリュブディス戦などの展開が無く、フォビアといったキャラも書籍・漫画・アニメから追加されました。
一番面白いの「アニメ・漫画・web小説」のどれ?
おすすめは漫画版
アニメ・漫画・web小説の中でもっとも面白いと思うのが漫画版です。
漫画版はweb小説を原作とした書籍版をもとに描かれており、webでは無いエピソードが多数追加されています。また、web小説は多少の矛盾が生じていたり、漫画やアニメで登場していたキャラクターがいなかったりする場合があります。
アニメでは声が付いており、よりキャラクターが魅力的に移りますが、ストーリーのテンポが漫画よりも少し遅いです。
これらのことから、webよりも面白いシーンや魅力的なキャラが追加されている漫画版をおすすめします。
ですが、web・アニメにも魅力はあるのでそちらも見ることを推奨します。
まとめ
この記事では、アニメ・漫画・web小説の内容の違いを紹介してきました。
上で書いたように、web小説とアニメ・漫画は内容が大きく異なっており、アニメ・漫画ではカリュブディス戦など、その後のストーリーとつながるようなエピソードが追加されています。
これら3種類の中でおススメなものは漫画版であり、web小説やアニメには無い魅力がたくさん詰まっています。
この記事では漫画版をお勧めとして紹介しましたが、『転スラ』のweb小説・ライトノベル・アニメは、漫画と内容の異なる部分がいくつかあり、それぞれに違った良さがあります。
そのため、まずは漫画から読んでみて、次にアニメやweb小説、書籍を見るといった楽しみ方をおすすめします。
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