『転生したらスライムだった件』に登場するヴェルダナーヴァは、世界で4体しかいない竜種のうちの1体です。
星王竜という異名を持ち、『転スラ』世界の創造主とされています。
圧倒的な強さを誇るヴェルダナーヴァは、あるとき人間との子供を身籠ったことで力を失います。
そんなヴェルダナーヴァは、『転スラ』を語るうえでは重要な登場人物です。
この記事では、ヴェルダナーヴァの正体について解説していきます。
星王竜ヴェルダナーヴァとは
星王竜ヴェルダナーヴァは、『転スラ』世界の創造主であり、伝説の存在として語られる竜種です。
他の竜種であるヴェルザード、ヴェルグリンド、ヴェルドラはヴェルダナーヴァの兄弟です。
過去には、「原初の悪魔」ギィ・クリムゾンや「始まりの勇者」ルドラと関わりを持っていました。
それからは人間と子を成し、ミリム・ナーヴァが生まれたことでヴェルダナーヴァは力を失います。
その結果、普通の人間と変わらない存在になりました。
力を失ったことで、人間の戦乱に巻き込まれて死亡。
復活することもなく、消滅してしまいます。
一方で、『転スラ』の主人公リムル=テンペストは、ヴェルダナーヴァの転生した姿だという説があります。
星王竜ヴェルダナーヴァのプロフィール
名前 | ヴェルダナーヴァ |
種族 | 竜種 |
スキル | 正義之王(ミカエル)、誓約之王(ウリエル) |
ヴェルダナーヴァの強さ・能力
正義之王(ミカエル)
「正義之王(ミカエル)」は、ヴェルダナーヴァがもともと保有していた究極能力です。
ルドラと出会った際、彼に「正義之王」を譲渡し、代わりに「誓約之王」を譲り受けました。
この「正義之王」は、『転スラ』でも最強クラスのスキルです。
主な権能は以下の通りです。
- 王宮城塞(キャッスルガード)
- 代行権利(オルタナティブ)
- 天使之軍勢(ハルマゲドン)
- 天使長の支配(アルティメットドミニオン)
どれも恐ろしい能力ですが、特に強力なスキルは「天使之軍勢」と「天使長の支配」です。
作中では、これらのスキルを用いてリムルたちを苦しめました。
「天使之軍勢(ハルマゲドン)」
「天使之軍勢」は、発動することで100万体以上の天使を召喚するスキルです。
一体あたりの天使の力も強力ですが、驚異的な数の天使を召喚できるため、戦況を有利に進められます。
発動したが最後、スキル保有者の敵を蹂躙するまで攻撃します。
非常に強力な効果があるため、世界を壊しかねないスキルだとされていました。
「天使長の支配(アルティメットドミニオン)」
「天使長の支配」は、天使系の究極能力を支配できるスキルです。
そのため、それら天使系の究極能力保有者も自由に操れます。
作中では、ヴェルザードやレオン・クロムウェルを操り、魔王側の勢力と敵対しました。
誓約之王(ウリエル)
「誓約之王(ウリエル)」は、ルドラに「正義之王」を渡した代わりに授かったスキルです。
「誓約之王」は空間に干渉するスキルであり、以下の権能を持ちます。
- 法則操作:慣性の制御と熱量操作
- 空間支配:空間を自在に操作して転移
- 万能結界:多重複合結界と空間断絶による絶対防御
- 無限牢獄:絶対封印空間を作り、対象をそこに閉じ込める
「誓約之王」は、ヴェルダナーヴァが死亡したとき世界中に散らばりました。
その後、リムル=テンペストがこのスキルを獲得します。
ヴェルダナーヴァの正体
世界の創造主
ヴェルダナーヴァは、『転スラ』の世界を創った神様のような存在です。
リムルたちがいる時代において、ヴェルダナーヴァは伝承上の竜であり、強大な力を持っていました。
数億年かけて生命を誕生させ、魔物や人間が生まれたとされています。
ルシアとの間に竜皇女ミリムが誕生
ヴェルドナーヴァは、ルドラの妹ルシアと結ばれたことでミリム・ナーヴァが誕生しました。
その竜皇女ミリムに対し、ヴェルダナーヴァが能力を譲渡したことで、ミリムは竜魔人になりました。
一方で、力を失ったヴェルダナーヴァは人と変わらない存在となり、ヴェルダ・ナーヴァに改名します。
ヴェルダナーヴァは戦争で死亡する
ヴェルダナーヴァとルシアがいたナスカ王国は、当時敵国に狙われていました。
子供が生まれた直後、ナスカ王国を巻き込んだ戦争により、ヴェルダナーヴァとルシアが死亡。
ミリムは両親の顔をほとんど知ることもなく育っていきました。
また、生前ミリムに与えた子竜ガイアは、ヴェルダナーヴァの死後、超魔導大国ソーマのジャヒルにより殺されてしまいます。
それに激怒したミリムは、ジャヒルを国ごと滅ぼしました。
ルドラとともに描いた理想の世界平和は、皮肉にもルシアとの子供ミリムによって破壊されてしまうのでした。
ヴェルダナーヴァの生まれ変わりがリムル?
ここまで、ヴェルダナーヴァの能力や正体を解説してきました。
『転スラ』の主人公リムル=テンペストは、ヴェルダナーヴァの生まれ変わりだという説があります。
ここで、その根拠となるものを紹介していきます。
竜魔粘性聖神体への進化
小説版の15巻において、洗脳されたヴェルドラを助けるため、ヴェルドラを捕食します。
その際、リムルは竜種の亜種である「竜魔粘性聖神体(アルティメットスライム)」に進化しました。
ヴェルグリンドによれば、この進化は通常ありえないものでした。
竜種の因子を受け継げたのは「リムルが生まれたときからすでに竜種に似た力を持っていたからでは」と推測していました。
そのため、リムルがヴェルダナーヴァの転生体だと言われています。
ヴェルダナーヴァの転生説がささやかれているリムル=テンペストの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
スキル「大賢者」を保有している
リムルは転生したときから、ユニークスキル「大賢者」を獲得していました。
この「大賢者」は、後に究極能力「智慧之王(ラファエル)」へ進化。
さらに、リムルがそのスキルをシエルと名付けたことで、「神智核(マナス)」になりました。
「神智核」になったシエルは、作中で「我が主の正妻は私」と発言しています。
また、ヴェルダナーヴァの妻だったルシアは、「知識之王(ラファエル)」と上記のスキルと同じ名前です。
ルシアの生まれ変わりがシエルだとすると、正妻と言っていたリムルはヴェルダナーヴァの転生した姿とも考えられます。
シエルの正体やリムルとの関係については以下の記事で紹介しています。
ヴェルダナーヴァと各種族の関係
ギィ・クリムゾンとの出会い
ヴェルダナーヴァは『転スラ』の世界を創造し、人や悪魔、天使といった存在が現れました。
悪魔の中で最強と謳われていたギィ・クリムゾンは、あるときヴェルダナーヴァに勝負を仕掛けます。
しかし、結果はギィの惨敗。
ヴェルダナーヴァはギィの実力を認めて友となり、世界の調停者になるよう頼みました。
そうして、人間が傲慢にならないようギィが最初の魔王として君臨します。
ヴェルダナーヴァが友と認めたギィ・クリムゾンの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
人間との関係
ヴェルダナーヴァは人間とも関わりを持っていました。
その1人がルドラです。
ギィ・クリムゾンを調停者に任命した後、ルドラと出会います。
ヴェルダナーヴァは、ギィが魔王として暴走しないようルドラを勇者として育て、抑止力の役割を持たせました。
また、ヴェルダナーヴァは人と変わらぬ存在になったとき、自身のスキル「正義之王」をルドラに託しました。
こうして、ルドラは究極能力「正義之王(ミカエル)」を獲得し、調停者ギィ・クリムゾンと友人になります。
ルドラとのつながりを持ったことで、ルドラの妹ルシアとも関わりを持つようになります。
その結果、ヴェルダナーヴァとルシアが結婚。
後に、ミリム・ナーヴァが誕生しました。
始まりの勇者ルドラの強さや正体については以下の記事で紹介しています。
堕天族ディーノとの関係
ヴェルダナーヴァは、堕天族のディーノとも関係があります。
ディーノは“眠る支配者(スリーピングルーラー)”という異名を持つ魔王です。
その正体は、ヴェルダナーヴァから「監視者」の役割を与えられた始原の七天使の一柱。
かつてディーノは最強の剣士と謳われ、ヴェルダナーヴァに仕えていました。
ヴェルダナーヴァからギィやルドラを含めた地上の様子を監視するよう依頼され、現在は魔王として監視をしています。
ディーノの強さや正体、ヴェルダナーヴァとの関係の詳細については以下の記事で紹介しています。
まとめ
この記事では、星王竜ヴェルダナーヴァの正体やスキルについて解説してきました。
ヴェルダナーヴァは世界の創造主と呼ばれる竜種であり、『転スラ』世界を作りました。
スキルは「正義之王(ミカエル)」を保有しており、ルドラと出会った後は「誓約之王(ウリエル)」を獲得します。
また、ヴェルダナーヴァの生まれ変わりがリムル=テンペストだという説があります。
まだ明らかとはなっていませんが、ヴェルダナーヴァは未だ謎がある存在です。
『転スラ』の物語は終盤に近付いてきているため、今後の展開に注目ですね。
コメント
竜魔粘性聖神体じゃなくて竜魔粘性星神体ですよ。