『転生したらスライムだった件』に登場するアダルマンは、聖魔十二守護王の一人にして地下迷宮70階層の守護者です。
web版と書籍版とで扱いが大きく変わった人物であり、書籍版ではクレイマンの配下として登場しました。
かつては西方聖教会の枢機卿として名を馳せており、ある事件からアダルマンは「死霊の王(ワイトキング)」となりました。
この記事では、アダルマンの強さやスキルについて解説していきます。
不霊王アダルマンとは
アダルマンは不死系の魔物を従える「死霊の王(ワイトキング)」です。
骸骨の身体が特徴的で、白い衣服を身に纏っています。
性格は真面目で信心深く、テンペストに来てからはリムルを神と奉り、シュナをリムルの巫女として崇拝しています。
アンデッドの性質ゆえに日中や乾燥した場所での行動が苦手です。
そのため、普段は日のあたらない地下迷宮の70階層で守護者をしています。
帝国との戦争後には、覚醒魔王化した際にシエルから究極贈与「魔道之書(ネクロノミコン)」を授かりました。
アダルマンのプロフィール
名前 | アダルマン |
種族 | 死霊の王(ワイトキング) |
称号 | 聖魔十二守護王「冥霊王(ゲヘナロード)」 |
能力(スキル) | 究極贈与「魔道之書(ネクロノミコン)」 |
アダルマンの声優は「杉田智和」さん
杉田智和さんは埼玉県出身の作家、声優です。
代表作として、『ジョジョの奇妙な冒険』(ジョセフ・ジョースター)、『銀魂』(坂田銀時)、『ワンピース』(シャーロット・カタクリ)などがあります。
アダルマンの保有スキル
究極贈与「魔道之書(ネクロノミコン)」
アダルマンは帝国との戦争後、褒美として聖魔十二守護王に選ばれ、シエルから究極贈与「魔道之書(ネクロノミコン)」を授かりました。この「魔道之書」には魔法の威力を極限にまで高める効果があり、以下のスキルが含まれています。
- 思考加速
- 万能感知
- 魔王覇気
- 詠唱破棄
- 解析鑑定
- 死者支配
- 真理之究明
「詠唱破棄」の効果により詠唱をせずとも強力な魔法を放てるため、アダルマンは「魔道之書」を獲得してから非常に強くなりました。
「死者支配」は名前の通り死亡した人間を操るスキルで、自身が倒した敵の死体までも操れます。
他にも、奥の手として「爆覇流星嵐(テンペストミーティア)」があります。これは1000個以上の隕石を降らせて広範囲の敵を押し潰すスキルです。作中ではアダルマンがルミナスに援軍として駆け付けた際、その「爆覇流星嵐」を発動して5万人以上いたダグリュール軍の兵士たちを一掃しました。
エクストラスキル「聖魔反転」
上記の究極贈与「魔道之書」を獲得した時点で、並みの相手ではアダルマンに敵いません。
そんなアダルマンをさらに強くしているスキルがこの「聖魔反転」。「聖魔反転」は聖属性を闇属性へと変えるスキルです。
これにより、アンデッドの弱点である聖属性を無効化できます。
物理的な攻撃もアンデッドにはほとんど効き目が無いため、アダルマンは聖属性以外の魔法でしか倒せません。
アダルマンの強さ・能力|死者を操る聖魔十二守護王の一人
不死者の軍団を操る
アダルマンは、一国の軍に相当する規模の死霊騎士と死霊兵士を従えています。騎士たちの数は15万人を優に超えており、それぞれがアダルマンの魔法により操られています。
さらに、全員がアダルマンのスキル「聖魔反転」によって弱点の聖属性を克服しているため、並みの相手では死霊騎士すら突破できません。
また、アダルマンは死亡した敵の兵士を生き返らせて、自分の配下にできる魔法「不死者軍団創造」を使えます。死ぬ前の能力を持った兵士を配下に加えられるため、弱点の無い強力な配下だけで大抵の相手には勝てます。
実際に、この能力を使って地下迷宮に侵入してきた帝国兵を倒し、また蘇生させて配下となった兵士で戦うといった戦法を取っていました。
最強の聖騎士アルベルトを従えている
アルベルトはもともと、歴代最強の聖騎士としてアダルマンに仕えていました。
死霊となった今でも忠誠を誓っており、アダルマンを守る盾として戦っています。アルベルトは神話級の剣を所持しており、剣の腕は作中でもトップクラスです。
また、究極贈与「不老不死(イモータル)」を保有しています。
その効果により、アダルマンが死なない限り自身も死ぬことがありません。
アダルマンは聖魔十二守護王で12番目の強さ
アダルマンは帝国軍との戦争後、リムルの「神智核(シエル)」により覚醒魔王化し、聖魔十二守護王の一人に選ばれます。
その中で、アダルマンは12番目の強さです。
聖魔十二守護王では最下位ですが、弱いわけではありません。
上で紹介したように、アダルマンは魔法を得意とし、「爆覇流星嵐」などの広範囲攻撃で敵をあっという間に蹴散らせます。また、「聖魔反転」の効果で弱点の聖属性を克服しています。
ただし、近接攻撃は苦手で、アルベルトがいなければ本来の力を出せません。リムルからも、アダルマン単体ではクマラに負けるかもと評価されています。
そのため、アダルマンは聖魔十二守護王で12番目の強さと言えます。
聖魔十二守護王の強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
アダルマンの過去・正体をネタバレ解説
転スラのアダルマンかっけぇな思ってたら途中からめっちゃ杉田さんだった(笑) pic.twitter.com/RCkc1bava3
— PILOT室長 (@R1000_PILOT) September 10, 2021
アダルマンの過去|正体は「国の王子」
アダルマンは、かつて神聖法皇国ルベリオスに属する国の王子でした。神聖魔法を得意としており、類まれな力を持っていたため枢機卿と呼ばれるほどの地位を得ました。
「仙人」と呼ばれるまで力を付け、人間を越えた存在の『聖人』にあと一歩でなるというとき、事件が起きたのです。
ルべリオスの法王庁幹部の「七曜」は、ルミナスの精神操作を受けず神の存在に気付きそうなアダルマンを危険視し、アダルマンの抹殺を企てました。
そうして、呪いの浄化という名目でアダルマンをアンデッドが跋扈する西側の大陸に派遣し、死亡させました。
死亡したアダルマンは死霊(アンデッド)になる
実は、アダルマンの友人である魔術師ガドラはその抹殺を危惧し、復活の魔法をアダルマンにかけていました。しかし、復活した場所が呪われた土地であったため、アダルマンはアンデッドとして蘇りました。
その後、魔王カザリ―ムがその地を占領しにやってきて、ジスターヴを守り続けるよう命じられます。このとき、カザリ―ムの呪縛によってアダルマンは土地に縛り付けられてしまいました。
それから1000年以上ジスターヴを守っているある日、カザリ―ムがレオン・クロムウェルに敗北します。新しい魔王としてクレイマンが現れ、このジスターヴを自分のものとしたことでクレイマンの配下になりました。
その高い実力を評価され、アダルマンはそのままクレイマンに仕える最高幹部の一人「示指のアダルマン」として名を上げました。
クレイマンの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
リムルの配下になる
クレイマンが「魔王たちの宴(ワルプルギス)」でリムルやシオンと戦っている間、アダルマンはシュナを含めた3人の鬼人族に敗北します。
シュナの魔法で浄化されたことで、カザリ―ムの呪縛からアダルマンの配下もろとも解放されました。このとき、ルミナスへの信仰は既に無く、新たに信仰する対象が欲しいとシュナに伝えたアダルマン。
シュナがリムルの名を出すと、急遽リムル様と崇め初めて配下になりました。アダルマンはテンペストに来てリムルに挨拶を済ませると、地下迷宮の70階層のフロアボスに任命されました。
ちなみに、web版では洞窟にひっそりと住んでいたアダルマンがリムルに興味を抱き、敵対もせずに仲間になっています。
アダルマンが神と信仰するリムル=テンペストの強さ、シュナの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
アダルマンの初登場はいつ?
8月31日より放送開始の第45話(第2期の21話目)のあらすじと先行カットを公開しました!
第45話「示指のアダルマン」
あらすじ、先行カットはこちら↓https://t.co/oUtUEifAlzスタッフK#転スラ #tensura pic.twitter.com/oebxCsp1aE
— 【公式】アニメ『転生したらスライムだった件』 (@ten_sura_anime) August 27, 2021
書籍版では何巻?
アダルマンは書籍版の6巻で登場します。
web版とは異なり、クレイマンの配下として出てきました。6巻ではハクロウ、ソウエイ、シュナがクレイマンの本拠地に侵入し、そこを守っていたアダルマンとシュナが戦いました。
アダルマンはシュナ目掛けて「霊子崩壊(ディスインテグレーション)」を発動します。「霊子崩壊」は相手の魂ごと一瞬で消滅させる強力な魔法です。
このとき、シュナはユニークスキル「解析者(サトルモノ)」によって魔法を上書きし、無効化しました。そうしてシュナに敗北した後、アダルマンはリムルの配下になり、地下迷宮70階層のフロアボスを任されました。
アニメ版では何話?
アニメでは2期の21話に登場しました。
アニメ版は書籍版と同様、シュナたちがクレイマンの城に向かいます。アダルマンは霧の結界でシュナたちの行く手を阻み、不死者の軍団で包囲しました。
ハクロウとソウエイがアダルマンの使役する死霊騎士たちを足止めしている間、シュナがアダルマンに一騎打ちの勝負を挑みました。
まとめ
この記事ではアダルマンの強さやスキル、過去について解説してきました。
アダルマンはもともとルべリオスに属する小国の王子であり、枢機卿と呼ばれていました。そんなアダルマンは「七曜」という組織に危険視され、呪われた地に派遣してアダルマンを戦死に追い込みました。
その後、アダルマンは魔術師ガドラの魔法で蘇生し、クレイマンの配下になります。
「魔王たちの宴」が終わると、リムルの配下となって地下迷宮の70階層を守る守護者として名を連ねました。さらに、帝国との戦争後には聖魔十二守護王の一人にも選ばれており、「冥霊王(ゲヘナロード)」と呼ばれるほど強くなりました。
書籍版ではアダルマンの活躍が増え、より魅力的なキャラとして登場しています。ぜひ『転生したらスライムだった件』を読んでアダルマンの活躍をみてください。
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