『呪術廻戦』の虎杖悠仁は、複雑な過去を抱えながらも他とは違う独特な戦いで活躍する主人公。
まだ解明されていない謎が多いだけに、注目されているキャラクターです。
そんな虎杖悠仁の能力や術式、そして領域展開を詳しく述べた後に、存在しない記憶の正体や領域展開の発動条件に関しても触れていきます。
この先ネタバレを含みます。
目次
呪術高専東京校
虎杖悠仁(いたどりゆうじ)とは?
主人公の虎杖悠仁は、東京都立呪術高等専門学校に通う1年生。
虎杖悠仁の武器は桁外れた運動神経で、手練れの呪術師を驚かせるほどの身体能力の持ち主です。
フレンドリーな性格の持ち主で、誰とでもすぐに打ち解けてしまうようなコミュニケーション能力を劇中で発揮しています!
運動神経抜群だし、コミュニケーション能力も高い主人公ってすごいよね!
プロフィール(身長・体重・誕生日)
年齢 | 15歳 |
身長 | 173cm |
体重 | 3月20日 |
出身 | 宮城県仙台市 |
特技 | カラオケ、テレビ鑑賞、モノマネ |
好きな食べ物 | 丼もの、麺類 |
嫌いな食べ物 | なし |
嫌いな教科 | 理系科目 |
好きな女性のタイプ | ジェニファー・ローレンス「尻(ケツ)と身長(タッパ)がデカい女」 |
使う技 | 「逕庭拳」(けいていけん)、黒閃(こくせん)、「卍蹴り」(まんじげり) |
虎杖は”ななみん”こと七海建人から子ども扱いをされたことを良しとしない、そんな姿が劇中で描かれていました。
身長は173cmの細身の体形ながら、体重は80kgもあります。
3月生まれの虎杖悠仁はうお座。
うお座の特徴は集団に調和することだそうで、虎杖の性格にもってこいの星座です。
そして、上京してすぐの虎杖が横浜=東京だと思い込んでいたエピソードがなんとも地方出身者らしくてかわいらしいです。
アニメ版第1期のEDでは、麺をすする虎杖のキャッチーな絵が採用されており、好きな食べ物が麺であることを印象付けていました。
一方、宿儺の指を丸ごと飲み込むぐらいなので、嫌いな食べ物はなさそうなイメージがあります。
虎杖が呪術高専の寮にて自室に金髪美女のポスターを飾るシーンがあったけど、もしかしたらジェニファー・ローレンスなのかもね!
虎杖悠仁の声は声優「榎木淳弥さん」が担当
アニメで虎杖悠仁役を務めているのは、声優の「榎木淳弥(えのきじゅんや)」さんです。
榎木淳弥さんは1998年10月19日生まれの32歳で東京都出身になります。
ファンからは「えのじゅん」や「えのきゅん」というかわいい愛称で親しまれている一方で、特技はボクシングと剣道であり武闘派な一面がとてもギャップです!
榎木淳弥さんの代表作
- 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』 パンナコッタ・フーゴ
- 『はたらく細胞BLACK』 赤血球
- 『機動戦士ガンダムNT』 ヨナ・バシュタ
- 『デジモン』 高石タケル
榎木淳弥さんは、虎杖悠仁だけでなく、上記のような人気キャラクターの声も担当しています。
榎木さんが演じるキャラクターの特徴としては、若々しい青年の役が多いこと。
虎杖悠仁を始めとして、10代という多感な年頃を見事に演じ切る実力派の声優さんです。
経験も実力も兼ね備えているからこそ、虎杖悠仁という重要な役に申し分のない声優さんだと感じました!
今後の活躍に一層期待が集まります。
榎木淳弥さんと虎杖悠仁は、なんとなく似ているところがあるよね。
特にフレンドリーなところは共通点だね!
虎杖悠仁の強さ・能力・術式・領域展開
術式を持たない
虎杖悠仁の特徴としてあげられるのが、術式を持たないことです。
術式とは、呪術師が呪力を使って発動することができる技や力のことを指します。
術式は先天的に備わっている能力とされており、生まれながら持つ個性。
虎杖はこの能力を持たない、いわば術式を使えない呪術師です。
宿儺の指を取り込んだことで、宿儺の術式を宿す可能性があることが物語上で触れられています。
術式が使えなくても戦えるのが特徴的だけど、体術がメインというのがポイントだよ!
逕庭拳(けいていけん)
虎杖は術式を持たないため、戦闘に体術を使っています。
そのうちの1つが、「逕庭拳(けていけん)」です。
逕庭拳は拳で相手を殴りつけるという打撃技で、1回の攻撃で2回のインパクトを持つという特徴があります。
「高い瞬発力」と「呪力を一定の場所に溜め込めず、軌跡を描く」という虎杖の特性を応用しています。
早いパンチに呪力が追い付かず、拳の打撃のあとに呪力による2度目の打撃が起きる、虎杖ならではの技です。
どこかできいた某アニメの二重の極みに似ているね。
卍蹴り(まんじげり)
虎杖が使う、もう1つの体術が「卍蹴り」です。
相手の足元に素早く上半身を移動させ、その勢いを威力に変えて強力な蹴りを入れる技。
敵は一瞬で虎杖が消えたかのように錯乱し、その直後に蹴りが飛んできます。
実際に古武術の一種である膝抜きという技からインスピレーションを受けたようで、蹴りの時に四肢をひねる姿が卍に似ていることから技名に由来しているようね!
黒閃
黒閃は、当たれば2.5乗倍もの威力を生み出す強力な打撃技です。
この技の習得によって、特級呪霊の花御(はなみ)とも互角に戦うことを可能にしました。
技を出す際に呪力が黒く光ることから「黒閃」という名前がついています。
黒閃は虎杖独自の技ではなく、呪力を扱えるものであれば誰でも使用は可能です。
呪術は打撃に呪力を合わせることで1つの攻撃としていますが、打撃と呪力の間にはコンマ数秒のずれが存在しています。
黒閃は、コンマ数秒のずれを0.000001秒以内に収めることで発動可能になります。
コンマ数秒のずれとか神レベルだよね!
黒閃の発動経験者
劇中で黒閃を発動したことのある人物は、上記の5人です。
黒閃は全員の呪術師が使いこなせるというわけではなく、発動条件を感覚で会得しなければ使いこなせるまでには至りません。
虎杖は、黒閃のコツを東堂葵から学びました。
黒閃の発動者は、結構多いんだね。
虎杖悠仁の正体と存在しない記憶について
存在しない記憶とは
虎杖悠仁は逕庭拳や卍蹴り・黒閃のほかに、もう1つ特殊能力があります。
それが「存在しない記憶」を相手に見せるというものです。
一定の条件を満たすと、敵の脳内にあるはずのない虎杖との映像が映し出され、まるで虎杖が旧知の中であるかのような錯覚を起こします。
劇中において、その正体や発動条件の詳細は明らかになっていません。
謎のままになっているのが気になるけど、記憶を作り変える力があるのかな。
過去に2回発動させている
「存在しない記憶」のトリガーについて考察するにあたり、まずは過去2回の状況から整理をしてきましょう。
1回目は「東堂葵と手合わせしたとき」
1回目に発動したのは京都姉妹校交流会編において、京都校三年の東堂葵(とうどうあおい)と手合わせをしていた時でした。
東堂が相手の品定めとして好きな女性の特徴を虎杖に問います。
対して虎杖は、「身長と尻のデカい女」と東堂の好みと全く同じ好みを口にするのでした。
その瞬間、東堂の脳裏には虎杖と甘い青春を過ごした高校生活の映像が流れ出します。
もちろん東堂にそんな記憶は存在しません。
東堂は、虎杖をブラザーとして認め絶大な親近感を持つようになります。
このときは東堂の性格を面白おかしく描写しているだけの演出かと思われました。
2回目は「脹相との交戦時」
脹相という敵と交戦した際にも同じ現象が発動しますが、こちらが2回目。
脹相の場合は、虎杖と談笑しながら食事を共にするというイメージが脳内に再生されます。
このことから存在しない記憶の発動要因が東堂の個性によるものではなく、虎杖自身に原因があることが分かります。
勘で当てたとかではないような気がする…。
発動条件を考察
「存在しない記憶」は、発動に必要な条件があります。
東堂との一戦での存在しない記憶は、虎杖が答えた女性のタイプが東堂の求める答えと一致していたことから発動した、そのような表現がされていました。
つまり、虎杖と相手自身との間に何らかの信頼関係や強い共通点が生まれることが条件であるとの見方もできます。
一方脹相の場合は、東堂のように問答の末に発生したというわけではありません。
しかし、虎杖と脹相が同じ親を持つ兄弟なのではないかということが後の話にでてくることから、脹相自身が虎杖との間に強い関係性を感じ、それが発動のトリガーとなった可能性があります。
存在しない記憶は術式なのか?
存在しない記憶が術式であるかどうかについて断言できません。
虎杖の潜在的な術式であることは、1つの可能性として見ることができます。
その場合、術式を持たない虎杖が使えた理由としてあげられるのが、宿儺の術式が発動したことです。
しかし、「存在しない記憶」が発動した際に宿儺の描写が一切ないことから、確かな関係性を見出すことは難しいでしょう。
洗脳や記憶操作の可能性もある
「存在しない記憶」を植え付ける能力なのではなく、相手の記憶自体を操作する能力だという見方も存在します。
理由として考えられているのが、両親の存在と死んだ祖父の存在です。
物語上虎杖の両親は、雲隠れをしており姿を消した存在だとされています。
呪術界の中でも、虎杖という名前は知られていませんでした。
前述したように、術式は血筋による遺伝的な能力です。
それを踏まえ「記憶の操作」が虎杖の術式だと仮定すると、それは両親から遺伝したと想定することができ、両親も同じ術式が使えたことになります。
つまり、両親が姿をくらませる前、術式による記憶操作を大規模に行い呪術界から自身の記憶を消しさったことで、虎杖という名前を知る者はいなくなったという説があるようです。
「祖父の遺言」が能力に影響を与えている可能性も
そして、虎杖悠仁と交戦した相手が良い思い出を見る原因は、「祖父の遺言」が考えられます。
祖父が死ぬ間際に、「大勢に囲まれて死ね」「オマエは強いから人を助けろ」という言葉を残していました。
この言葉が、虎杖を呪術師に導くきっかけともなり強い影響を与えていることがわかります。
そんな言葉を受け継いだ虎杖が、無意識のうちに祖父の想いを技に反映させているという見方もできるのではいでしょうか。
相手の記憶を操作する能力だったらすごい能力だよね!
作者の見解
ここまで考察をしてきた「存在しない記憶」の正体ですが、作者芥見下々より驚くべきコメントがありました。
フジテレビ系列の番組『漫道コバヤシ』に芥見先生がゲスト出演した際に、「存在しない記憶」について触れています。
そこでは、「東堂でやったくだりを脹相に被せただけ」と語っていたのです。
単に演出としてたまたま東堂と脹相に同じシーンを使っただけなのでしょうか。
芥見先生はこうも言っています。
「本誌派の人は(そろそろ)謎が解けたと思う」
つまり、少なくとも存在しない記憶については謎が隠されており、その正体はあると言えるでしょう。
今後の物語の展開にどう影響していくのか目が離せません。
「存在しない記憶」は重要なワードになっているね!
虎杖悠仁が死亡して復活した理由
西東京市の少年院にて出現した特級仮想怨霊と対峙するにあたり、虎杖は中にある宿儺に協力を要請します。
しかし、宿儺は状況を利用して虎杖の心臓を人質に取り肉体自体を支配。
宿儺から虎杖を救おうとした伏黒の健闘もむなしく、虎杖はここで死を迎えることになりました。
死んだ虎杖の魂は宿儺の心の中つまり生得領域に移動し、宿儺と対面するのでした。
そこで条件つきでなら生き返らせてもいいと宿儺から提案を受け、虎杖はこれを承諾し契約を交わします。
その条件が宿儺が契闊と唱えたら1分間身体を渡すこと、契約自体忘れることの2点でした。
こうして虎杖は、宿儺との魂の契約の末に死より復活することに成功します。
虎杖悠仁は、魂の契約で復活したんだね。
天与呪縛の持ち主?
天与呪縛とは、「何かを犠牲にする代わりに特殊かつ強力な能力を得ること」を意味しています。
まさしく、天が与えた呪縛ということですね。
劇中では、天与呪縛の持ち主として究極メカ丸・禪院真希(ぜんいん まき)・禪院甚爾(ぜんいん とうじ)の3人が登場しています。
- 究極メカ丸:身体的な不利がある代わりに、常人離れした威力の呪力が使える
- 禪院真希:呪力を全く持たない代わりに、並外れた身体能力を扱える
- 禪院甚爾:呪力を全く持たない代わりに、並外れた身体能力を扱える
虎杖悠仁も同様に、呪力が皆無という極めて特異体質の持ち主でした。
その代わり驚異的な身体能力と、研ぎ澄まされた五感、そして高い呪力耐性を持っています。
もしそうだとしたら、虎杖悠仁の情人離れした身体能力にも納得がいくね。
虎杖は実は脹相の弟?
作中で、脹相は虎杖の兄であることを明言していました。
こちらの真実について、考察していきます。
虎杖と脹相が兄弟関係にあるという真相を追いかけるには、まず呪胎九相図(じゅたいくそうず)について理解する必要があります。
呪胎九相図とは
呪胎九相図は、明治初期に加茂憲倫(かものりとし)という呪術師によって生み出された九体の呪物の総称のことです。脹相はそのうち1番目の存在にあり、長男の位置づけに当たり、2番目に壊相(えそう)、3番目に血塗(けちず)がいます。
呪胎九相図は、宿儺と同等の強さを持つ危険呪物として厳重に呪術師の管理下で保管されていました。
しかし、夏油傑(げとうすぐる)率いる特級呪霊の襲撃によって1番目から3番目が盗み出され、後に虎杖たちの前に敵として登場します。
脹相の異変
壊相と血塗は、虎杖と釘崎との交戦で呪霊として祓われ死を迎えます。
脹相は、兄弟の死を強く感じ、取り取り乱していました。
そして、脹相は兄弟を殺した虎杖を敵として対峙し、戦いの末に虎杖を瀕死の状態にまで追い詰めますが、とどめを指す際に存在しない虎杖との記憶がよみがえります。
壊相と血塗と脹相、そして虎杖が仲睦まじく同じ食卓を囲んでいるというものでした。
動揺した脹相は瀕死の虎杖を前にして、壊相と血塗が死んだときに感じた異変を抱きます。
兄弟にのみ感じる異変を、なぜ虎杖相手に感じるのでしょうか?
このシーンは、脹相が虎杖と兄弟関係にあるのではないかという期待を読者に抱かせる発端となりました。
もしかしたら、本音は皆で仲良く食事ができる関係を望んでいたのかもね。
カギは夏油傑の言葉
脹相と虎杖が兄弟であるという疑念が確信に大きく近づくセリフが、夏油傑の言葉にあります。
それは原作の133話、「我ながら流石と言うべきか 宿儺の器タフだね」という言葉。
これは虎杖に対して夏油傑が放ったセリフですが、まるで宿儺の器である虎杖を夏油傑が生み出したかのように聞こえます。
さらに夏油傑は、呪胎九相図を作り出した加茂憲倫と同一人物であることが明かされるのです。
夏油傑が虎杖を生み出したことが事実であれば、加茂憲倫によって生み出された脹相と兄弟の関係にあたることになりますよね。
「我ながら流石と言うべきか 宿儺の器タフだね」の言葉の真相が明らかになるのが楽しみ!
虎杖悠仁の両親は?
ここまでの話からすると夏油傑が虎杖の両親である可能性が示唆されています。
原作では、虎杖の父親である虎杖仁(いたどりじん)が登場。
母親の正体は未だ明言されていません。
仁の登場シーンでは、悠仁の祖父と会話をしています。
その際に祖父の口から「香織」という女性の名前が出され、その時には既にこの世におらず仁の元妻であることがわかりますが、悠仁の生みの親であることは不明の状態です。
女性の額にある傷跡が夏油傑にそっくり
その後、祖父と仁の会話の途中話を遮るように1人の女性が登場します。
彼女は名前は明かされていないものの、額に特徴的な傷跡を持っていました。
この傷跡、誰かのものとそっくりなのです。
それが夏油傑です。
もし仮にこの女性の正体が夏油傑であり、悠仁の親で有れば「我ながら流石と言うべきか 宿儺の器タフだね」というセリフも納得がいきますよね。
現時点で考察に過ぎませんが、悠仁と脹相の関係性を明らかにするためにも母親の正体が気になるところです。
結局両親は、どうなるだろうね。
虎杖悠仁は宿儺の子孫?
虎杖悠仁は、主人公ながら未だ謎が多いですよね。
その中でも特に読者やファンが気にあるのが宿儺との関係性ではないでしょうか。
巷では実は虎杖は宿儺の子孫ではないかという噂まで出ていますが、これはあながち冗談でもないかと思われます。
なぜなら、不可解な点が多いからです。
①顔が似すぎているから
第一に、宿儺の顔があまりにも虎杖と似すぎている点。
器になる存在だったとしても赤の他人とは思えぬほどパーツが似ていますよね。
②虎杖悠仁を条件付きで復活させたから
次に虎杖が死んだときに、宿儺が条件つきではあるものの復活を承諾したこと。
呪いの王様と恐れらている割にはあっさり生き返らせるのかと少し面食らう部分でもありました。
この背景として、虎杖を殺せない何かしら特別な理由があったのではないかと思います。
そして、1番は器になり得たという事実です。
虎杖が宿儺の指を最初に取り込んだ際に、宿儺が受肉し完全に肉体を支配されたかのように思えましたが、虎杖の自我は死なず、それどころか肉体のコントロールも容易に可能でした。
何かしらの特別な関係性にあることは間違いないもんね!
まとめ
虎杖悠仁について、プロフィールとストーリーにおける立ち位置や基本的な情報を説明しました。
声優さんが、榎木淳弥さんで声も魅力的ですが、劇中では術が使えなくても強いという特殊なキャラクター。
虎杖が自身の過去と向き合いながら、宿儺を取り込んだ末に訪れる死をどう受け入れていくのか、彼の成長にも一層目が離せません。
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