『チェンソーマン』は藤本タツキ先生により描かれた大人気漫画作品であり、第1部(公安編)が2019年から2021年にかけて週刊少年ジャンプで連載されました。
そして、多くのファン達から待ち望まれてきた第2部(学校編)も2022年から少年ジャンプ+で連載中です。
さらにMAPPA制作によるTVアニメも分割2クールとして放送開始されており、第1クールが2022年10月から12月に放送され、続け第2クールも2023年に放送開始される予定です。
本記事では、キガ(飢餓の悪魔)がヨルやマキマと姉妹の関係性であることを解説。
また、本編ではハッキリとまで明かされていない目的や能力についても迫ります。
本作品の人物相関図は「チェンソーマンの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
キガ(飢餓の悪魔)とは
キガ(飢餓の悪魔)は、アサやデンジと同じ第四東高等学校に通い、伊勢海ハルカ率いるデビルハンター部に所属している少女です。
伊勢海ハルカに関する詳細は「伊勢海ハルカの正体と契約悪魔 | 偽チェンソーマンとしてユウコを殺した理由」の記事をご覧ください。
デビルハンター部に所属する理由とは
デビルハンター部員の中でも極めて異質な雰囲気を漂わせているキガ(飢餓の悪魔)ですが…
他の部員たちとは違って活動に誇りを持っているわけでなく、自分の目的を果たすために“所属しているだけ”なのではないでしょうか?
三鷹アサへのイジメをなくそうと正義の悪魔と契約したユウコの暴走を止めるため、同じ部員のフリオや亜国セイギと共に戦っていました。
しかし、キガだけは生徒たちを救うためでなく、自分にとっての標的(チェンソーマンである可能性が高い)を見つけるために所属しながら活動している可能性も高いです。
(キガの目的に関しては、後の項目で迫ります)
三鷹アサに関する詳細は「【チェンソーマン2部】三鷹アサが新主人公? | 過去と契約悪魔(ヨル)・デンジ脊髄剣を作る方法」の記事をご覧ください。
113話から不穏な動きを見せ始めた
ユウコ戦で本格的に登場し始めた時には、アサの願いを叶える形で友達(ユウコ)を助けてくれたキガでしたが…
デンジと三鷹アサの初デート場所として入った水族館の中でいきなり現れてから不穏な動きを見せ始めました。
ヨル(戦争の悪魔)だけを連れ去り“永遠の悪魔”と取引した上で、アサやデンジに加えて部長(ハルカ)も含めた部員たちを水族館内に閉じ込めてしまったのです。
このような行動にもキガの目的を果たすために起こしたものと思われますが、同じ部の仲間たちすら平気で巻き込んでしまう点に「キガの怖さ」が表れています。
さらに自分が取引していた永遠の悪魔の強さや能力を把握しており、彼ではヨル(戦争の悪魔)の強さに敵わないこともしっかり把握していたため、内心では永遠の悪魔のことも捨て駒くらいにしか見ていなかったものと思われます。
キガ(飢餓の悪魔)がヨルやマキマと姉妹同士の理由
113話でキガ(飢餓の悪魔)が“ヨルの姉“であることが正式に判明しましたが…
ヨルだけでなく、マキマとも姉妹の関係性である可能性も非常に高いです。
そこで、それらの理由について解説していきます。
ヨル(戦争の悪魔)のことを妹と言う
108話で三鷹アサの目前に立ちながらバラバラになったユウコの全身を復元してくれた時に「妹の頼みだから」と言っていました。
ただ、アサはヨル(戦争の悪魔)と契約していることは、ここまでの時点では誰にも言っていません。
即ち、校内で正義の悪魔(ユウコ)と戦うアサの姿や武器化能力(制服強強剣)を見た時点で、キガは自分の妹(ヨル)が現世に復活した上に人間(アサ)との契約まで果たしていたことを見抜いていたというわけです。
ヨル(戦争の悪魔)に関する詳細は「【チェンソーマン2部】ヨル(戦争の悪魔)の過去と目的・強さと能力 | 飢餓やマキマとの関係性」の記事をご覧ください。
ヨル(戦争の悪魔)やマキマ(支配の悪魔)との共通点
キガ(飢餓の悪魔)がヨル(戦争の悪魔)だけでなく、マキマ(支配の悪魔)とも姉妹同士である可能性が高い理由とは…
3人がもつ「グルグルの両目」という共通点が挙げられます。
姉妹であるなら、顔の一部分だけにも何かしらの共通点や似ている箇所があっても不思議ではありませんからね。
元ネタ(ヨハネの黙示録の四騎士)の影響も大きい
キガがヨルやマキマとの姉妹説においては3人の元ネタとされている「ヨハネの黙示録の四騎士」とも大きく関係しています。
キリスト教のヨハネが残した予言の一節として「支配」「戦争」「飢餓」「死」という4つの「未来の苦難」があり、キガはこれらの中の“飢餓”に位置づけられているわけです。
そのため、今後の展開で登場するであろう”死の悪魔”もまた女性かつ、キガたちと同じ「グルグルの両目」である可能性も高いですね。
キガたち姉妹の順番を予想
キガがヨルの姉であることが判明した現在、彼女たちの“姉妹順”が気になり始めている人達も多いかと思います。
そこで、キガたちの姉妹順も簡単に予想してみました。
マキマ(支配の悪魔) | 四女 |
ヨル(戦争の悪魔) | 三女 |
キガ(飢餓の悪魔) | 次女 |
死の悪魔 | 長女 |
このような順番付けは、キガがヨルの姉であること、そして第1部(公安編)でマキマが「未来の苦難」について語る場面から想像できます。
マキマは4つの苦難について語る時に「支配」「戦争」「飢餓」「死」の順番で挙げていました。
即ち四女(支配)から長女(死)と、逆の順番でカウントされていたとも考えられます。
マキマの能力やナユタとの関係性は「【チェンソーマン】マキマの正体と目的・強さと能力 | 第二部(ナユタ)の展開を予想」の記事をご覧ください。
キガ(飢餓の悪魔)の目的もチェンソーマン殺害である可能性が高い
キガ(飢餓の悪魔)の目的も妹(ヨル)と同様に「チェンソーマンの殺害」である可能性が高いです。
ここでは、その理由について考察してみます。
113話でデンジたちを閉じ込めた
113話でのデンジとの水族館デート中、アサとヨルの前に現れては自分の正体を明かしながら「アサにはデンジの武器化は不可能」とまで告げていました。
その後に前もって取引していた”永遠の悪魔”の能力を使ってデンジたちを閉じ込めたわけですが、本来はこの時点でデンジを“飢餓”させる形で倒そうと企んでいた線も考えられます。
チェンソーマンを倒して”人類の飢餓”を取り戻そうとしている?
ヨルが「チェンソーマンに奪われた核兵器を吐き出させるため」にチェンソーマンを狙っているのと同じように、キガにとってもチェンソーマン殺害は、あくまでも「目的への通過点」に過ぎないのではないでしょうか?
キガはヨルとは違い口数が少ないタイプの悪魔ですが、実はキガもまた過去の歴史でチェンソーマンと戦った末に敗北させられた結果を背負っている線も考えられます。
本作品に登場する悪魔の強さは「自身が司る能力による名前が人類に恐れられているか否か」によっても大きく左右されています。
しかし、チェンソーマンには「自分が倒した悪魔の名前や存在すら消してしまう」という恐るべき特性があります。
おそらくはキガも敗北後に「飢餓」に関連する名前や概念を多くの人類から忘れられており、チェンソーマンを倒すことで、それらを取り戻そうと考えながら動いてきたとは考えられないでしょうか。
デンジ(チェンソーマン)に関する詳細は「【チェンソーマン】主人公デンジの正体・扉の夢の意味 | 強さや魅力・第二部の活躍も考察」の記事をご覧ください。
キガ(飢餓の悪魔)の能力を考察
本編ではキガ(飢餓の悪魔)の能力も少しずつ披露され始めていますが、その具体的な内容までは伏せられたままです。
そこで、119話までの時点でのキガの能力内容について考察してみます。
死ぬ寸前の悪魔や魔人を復活できる?
キガ(飢餓の悪魔)が最初に見せた能力とは「死の淵に陥った悪魔を復活させる能力」です。
108話でアサの制服強強剣でバラバラにされたユウコ(正義の悪魔)の全身を元通りに修復する形で復活させました。
しかし、この辺は少し紛らわしい表現になりますが、死亡した悪魔を生き返らせるわけではありません。
一度バラバラにされたユウコ(正義の悪魔)ですが、キガの方からアサに声をかけた時点では「まだ微かに生きている状態」でした。
そのため、アサに対して「自分ならその子を助けれる」と宣言したものと思われます。
ユウコと正義の悪魔に関する詳細は「【チェンソーマン2部】ユウコは誰に殺された? | 正体と契約悪魔・日下部やアサとの関係性」の記事をご覧ください。
キガの復活能力はマキマの圧死能力と共通している
108話でキガがユウコを復活させたことは紛れもない事実ですが「飢餓」という名前と復活能力は少し矛盾した組み合わせのように見えてしまいます。
これはあくまでも憶測に過ぎませんがキガの使う復活能力は、マキマが京都で使っていた「圧死」の能力と共通しているかもしれません。
マキマの圧死は人間1人の命を犠牲にして指定した人間を死亡させることができました。
その一方で、キガの復活能力は指定する悪魔を復活させる代償として「他の人間の命を犠牲にしている」とも考えられます。
即ち、ユウコを復活させた時も「校内または日本にいる無関係な人間を餓死させること」であり、誰かの命を代償にした上でユウコを復活させていたかもしれません。
マキマの圧死能力はコミック4巻で見られます。
復活後のユウコ(正義の悪魔)が巨大化した理由とは
キガの能力によって復活後のユウコ(正義の悪魔)は巨大化しており、極端なパワーアップまで果たした様子でした。
ただ、この時のユウコの巨大化はキガの能力とは別の理由や要因となります。
本作品の悪魔は「悪魔の肉片を食べることでパワーアップできる設定」とされており、この辺は第1部で銃の悪魔の肉片で触れられていました。
そのため、キガはユウコ(正義の悪魔)を復活させる中で自分の肉片も与えていたものと思われます。
特定の悪魔を連れ去ることも可能
キガには自分が指定する特定の悪魔を連れ去る能力もあります。
113話でヨルだけを水族館の外へと連れ去っていたものの、その能力の詳細や仕掛けまでは明かされていません。
また、この能力を使った時には自分も一緒に外へと瞬間移動していましたが…
地獄から蘇ってきた永遠の悪魔の居場所を誰よりも早く見つけた上で接触しながら取引を持ちかけていたかもしれません。
あと、この辺は極めて可能性が低いですが…
永遠の悪魔が蘇りそうな瞬間をキャッチした上で、キガが地獄から水族館の外にまで連れ去ってきたという説も考えられます。
まとめ
今回は、キガ(飢餓の悪魔)がヨルやマキマと姉妹同士であることの理由や根拠について、彼女たちの元ネタも含めながら解説してみました。
また、本編(119話までの時点)では、まだハッキリと明かされていない目的や能力についても迫ってみました。
第2部から登場した新キャラクターの中ではアサやユウコ、ヨル(戦争の悪魔)と比べて出番や口数は少ないながらも多くの読者たちから高い注目を集めています。
むしろ、本編での出番や口数がまだ少なめだからこそ、キガ(飢餓の悪魔)が高く注目されている要因かもしれません。
ヨルと姉妹同士である以上、マキマやチェンソーマンと深い関係性を持っていることはほぼ確定しており、今後の展開ではデンジやナユタとも深く絡んでいく可能性も高いですよね。
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