『機動戦士ガンダム-閃光のハサウェイ-』は1989年から1990年にかけて発表された小説作品で『逆襲のシャア-ベルトーチカチルドレン-』から続く物語として執筆されました。
また、小説発売から30年もの時を経てアニメ化が決定しら2021年6月に劇場版アニメの第1部が公開されています。
さらにテレビシリーズ『水星の魔女』第1クール最終話の後、2023年1月には第1部をテレビサイズ化する形で『サンダーボルト』や『ガンダムNT』と共に放送されました。
本記事では、ギギの年齢や声優、最後に迎える結末について解説。
さらにクェスとの違いも含めながらの能力や、本編の結末後の人生についても考察してみます。
本作品の人物相関図は「ガンダム閃光のハサウェイの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

ギギ・アンダルシアとは

出典:機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ公式サイト
ギギは「創業者(カーディアス)の愛人」として登場した金髪の美少女です。
本編では搭乗するハウンゼンの中で同じ便に乗っていたハサウェイやケネスと運命的な出会いを果たしました。
ギギの性格 | 悪女でなく小悪魔的な存在
原作小説やアニメ本編に触れたガンダムファンからは「悪女」と呼ばれながら嫌われてきた印象も強いギギですが、それにはギギ自身の言動による影響が大きいと思います。
劇場版アニメ第1部で例を挙げると、出会ったばかりの異性(ハサウェイ)と同じホテルの部屋で泊まろうと言い出して実行した上、無防備に着替えながら不意に見られたことをハサウェイのせいにしていましたからね。
さらにマフティー(ハサウェイ)の作戦で出撃したガウマンとキルケー部隊とのMS戦でハサウェイの手引きで逃げ切れたにも関わらず、その後に合流できたケネスへと泣きつく始末です。
特にハサウェイの目の前でケネスに泣きつく姿や、その前のダンスにもケネスを誘うなどの行動には『ガンダム0083』のニナを強く彷彿した人も多かったようです。
それでも”悪女”として名高いニナやカテジナさんと比べれば、ギギの言動はまだ可愛い方です。
ガンダムシリーズにニナとカテジナが存在する限り、ギギやクェスは”悪女”の域には及んでいないため「小悪魔」のような地位やポジションと見るべきかもしれません。
劇場版アニメで年齢が引き上げられた理由とは
ギギは劇場版アニメで年齢が19歳に引き上げられました。
(ギギ自身がケネスのオフィスで渡された書類に「19 years old」と記載していました)
原作小説では18歳に設定されていたギギの年齢をアニメ化において実行された“年齢の引き上げ”には「村瀬監督の希望」が大きかったそうです。
確かにアニメ版のギギは原作やゲーム作品(Gジェネ等)以上に大人びた顔立ちのキャラデザに変更されていますが、それでも”大人の色気”においては、ニナやセイラさんよりは劣ります。
それでも「妖艶さと幼さの両方」を兼ね備えながら「大人の男性たちを惑わす容姿」も惜しみなく表現するためには、アニメ版で実現された”年齢の引き上げ”も必要だったと捉えるべきですね。
ギギ(三代目)の声は声優「上田麗奈さん」が担当

出典:アニメ!アニメ!
『閃ハサ』の劇場版アニメでギギの声を担当している声優さんは「81プロデュース」に所属している上田麗奈さんです。
上田さんはこれまでに「色気と二面性をもつ”情緒に揺らぎある女性」のキャラクターを多く演じられており、ギギのようなタイプの女性キャラは、まさに“ハマり役”とも言われています。
上田麗奈さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『ばくおん!!』佐倉羽音役
- 『無職転生』アリエル役
- 『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』グレイ役
- 『チェンソーマン』レゼ役
過去にギギ役を担当された声優さんたち
原作の発売から劇場アニメ化までに30年もの年月が経過した『閃ハサ』ですが、この間の期間に発売されてきたスパロボやGジェネシリーズ等のゲーム作品では複数回にわたり参戦してきました。
その主体はどうしてもハサウェイとΞガンダム、そしてレーンとペーネロペーでしたが、Gジェネシリーズではケネス達と一緒にゲスト参戦したギギの台詞にも声が収録されていました。
2000年に発売された『GジェネF』では林原めぐみさん(初代ギギ)が、そして『Gジェネ魂』以降のシリーズ作品では川上とも子さん(二代目ギギ)が演じられてきました。
ギギの愛人や恋愛模様を解説

出典:機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ公式サイト
カーディアスを始めとして、ハサウェイやケネスとも恋愛的な関係を築いたギギですが、彼女の異性関係は他シリーズ作品のヒロインとは少し違って特殊なものでした。
ここで、ギギが本編で見せてきた異性関係について解説していきます。
ギギがカーディアスの愛人として生きる理由
大手の保険会社の創業者であるカーディアスの愛人であることが判明したギギですが…
ギギは本編よりも前の時期から”初老の愛人”として生きてきました。
本編で見せてきた言動の数々に「家族がいない生い立ちや人生であったこと」を想像させられますが、それ故に「大金持ちの男性に自分の身を売ること」でしか生きていける手段を見出せなかったものと思われます。
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