『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』は宇宙世紀を舞台とした新たなシリーズ作品として月刊ガンダムエースで連載されていた小説作品です。
原作の完結後にはOVAやTVシリーズとして、アニメ化も果たしました。
本記事では、マリーダの正体や過去を紹介。
さらに、最後の死亡時に残した名言の意味やキャラクターとして高い人気を誇る理由にも迫ります。
本作品の人物相関図は「機動戦士ガンダムUCの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

マリーダ・クルスとは

出典:テレビアニメ「機動戦士ガンダムUC RE:0096」公式サイト
マリーダは、ネオジオン残党「袖付き」の中で、ミネバの護衛を任務とする“ガランシェール隊”に所属している強化人間です。
ただ、過去シリーズ作品に登場したフォウやロザミア達とは、また違うタイプの強化人間であることも大きな特徴です。
(その辺りの詳細は正体も含めて、後の項目で説明します)
マリーダのプロフィール
生年月日 | U.C.0080 |
年齢 | 18歳 |
階級 | 中尉 |
搭乗機体(MS) | 量産型キュベレイ(ガンダムZZ) クシャトリヤ バンシィ クシャトリヤ・リペアード |
マリーダは出生から過去において壮絶な人生を送らされてきた中、ジンネマンから救い出されたことをキッカケにガランシェール隊に配属されました。
ガランシェールの艦長および部隊長でもあるジンネマンを「マスター」と呼んでは、自身が与えられた任務を冷静にこなしていきますが、この2人はまるで本当の親子かと思わせる程の固い絆や信頼関係で結ばれています。
マリーダの性格 | 大人びた冷静さと精神面の不安定さを併せもつ
ミネバの護衛やクシャトリヤに搭乗してのMS戦を始め、普段は冷静かつ着実に任務をこなしていくマリーダですが、強化人間ゆえに精神面の不安定さも併せ持っています。
特に、戦闘中にユニコーンのようなガンダムタイプを見た途端、取り乱しながら「ガンダムは敵」と叫び始めるのです。
これにはマリーダ自身が、かつてのマスターであったグレミーにより擦り込まれたためであると同時に、自身のマスター無しでは精神の安定を保てなかったためです。
マリーダの声は声優「甲斐田裕子さん」が担当

出典:アニメイトタイムズ
マリーダの声を担当している声優は「賢プロダクション」に所属している甲斐田裕子さんです。
中学生時代の演劇がキッカケで芝居の楽しさを抱くようになり、海外ドラマ『シナリオライターは君だ!』の吹き替えで声優デビューを果たされました。
甲斐田裕子さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『蒼穹のファフナー』生駒祐未役
- 『とらドラ!』狩野すみれ役
- 『とある科学の一方通行』黄泉川愛穂役
- 『真・一騎当千』呂蒙子明役
マリーダの正体 | プルのクローン体で強化人間

出典:テレビアニメ「機動戦士ガンダムUC RE:0096」公式サイト
マリーダの正体は、第一次ネオジオン戦争の終盤で運用されたプルシリーズ(エルピー・プルのクローン体)の1人として造られた強化人間です。
その11体目ゆえに「プルトゥエルブ」というコードネームで呼ばれていました。
グレミー率いるニュータイプ部隊に編成されていた
マリーダはプルシリーズの1人として、ハマーンに反旗を翻したグレミー率いるニュータイプ部隊に編成されました。
そして『ガンダムZZ』終盤から他のプルシリーズ達と一緒に量産型キュベレイに搭乗する形で、プルツーの搭乗するクィン・マンサの随伴機として出撃していたのです。
マリーダ達が搭乗させられた量産型キュベレイには試作機の3倍もの量のファンネルが搭載された上、背部にもアクティブカノンを装備されていました。
これらの装備による火力アップと、マリーダ達のサイコミュ能力を組み合わせた戦法により、ハマーン正規軍やジュドー達ガンダムチームにも圧倒的な戦力を見せつけています。
しかし『ガンダムZZ』最終話の冒頭場面で、キャラ・スーンのゲーマルクと相討ちする形で退場となりました。
『ガンダムZZ』ではマリーダ自身の顔までは出ていなかったものの、クローンとして造られた以上、当時はプルやプルツーと同じ容姿だったはずです。
プルシリーズの中で唯一の生き残りだった
キャラとの相討ちにより全滅したかのように見られたプルシリーズでしたが”プルトゥエルブ”ことマリーダだけが奇跡的に生き残っていました。
しかし、この時点では自分のマスターであったグレミーも死亡していた上、この後から戦闘以上に苦しい人生を歩まされてしまいます。
マリーダの過去 | 子供が産めない理由とは

出典:テレビアニメ「機動戦士ガンダムUC RE:0096」公式サイト
マリーダの過去はOVAの3話や4話でも明かされましたが、アニメ版では細かい内容までは暈された表現方法で描かれていました。
しかし原作小説(4巻)の方では、アニメ版で暈された説明内容においてもハッキリと執筆されています。
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