『機動戦士ムーンガンダム』は月刊ガンダムエースで連載中の人気漫画作品です。
新たな宇宙世紀シリーズ作品として『ガンダムZZ』〜『逆襲のシャア』の間の時代を舞台に、新たな戦争が展開されています。
本記事では、サフィラの性格や搭乗機体(MS)・声優を紹介。
さらに、シャアを捜す本当の理由や死亡フラグも含めた最後の結末も考察していきます。
本作品の人物相関図は「機動戦士ムーンガンダムの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
サフィラ・ガードナーとは
サフィラはロンドベルに所属する女性パイロットです。
綺麗な容姿や髪型は『Zガンダム』や『ガンダムUC』に登場したベルトーチカと似ていますが、深い関係性(遠い親族など)があるわけでなく、完全に別人と思われます。
地球のラサ司令部からラーギルスに派遣され、ラウロ艦長たちと共にミネバも乗っているアタラント3を追う一方で「シャアの捜索」という秘密任務も受けて実行中です。
サフィラのプロフィール
階級 | 中尉 |
搭乗機体 | シータプラス→リガズィード |
年齢や出身地は不明ですが、その若い容姿を見る限りでは、まだ20代前半〜中ば程と思われます。
さらに『ガンダムZZ』35〜36話でマシュマー部隊によって起こされた「ダブリンへのコロニー落とし」で被災した過去が判明しているため、地球生まれ且つ地球育ちである可能性が高いですよね。
サフィラの性格 | シャアとは別の意味で仮面を被った女性
表面上は明るい性格で、ラウロ艦長に対しても飄々とした態度で色仕掛けまでしていますが、これらの性格や行動はあくまでも、自分の中にある悲しみや復讐心を隠すための仮面に過ぎません。
ただ、人間としてもパイロットとしてもまだ若いため、シャアやフロンタルとは違い、自分の仮面を上手く制御できていない一面も見られます。
12話でシータプラスに乗りながらガット部隊と向き合う時や、40話でユッタやジオンのことで憤るマリに対しても、自分の怒りや感情を抑えきれずに爆発させてしまったことで怖い表情を露わに出すこともありました。
これらの場面を見ていると、サフィラもまた「シャアとは別の意味や形で仮面を被ったキャラクター」と考えられます。
さらに、今後の展開や行動次第では、サフィラこそが『ムーンガンダム』の中で「シャアに最も近い人物」になりそうな予感もしています。
その一方で、自分より若い上にラーギルスに配属されたばかりのユッタに対しては、ミネバとの衝突で悩む時に優しくアドバイスしてくれるなど、頼れるお姉さん的な一面も見せてくれています。
ユッタの能力や搭乗機体(MS)、ミネバやアムロとの関係性については「【ムーンガンダム】主人公(ユッタ)の能力や機体がミネバやアムロを成長させる|最後の結末も考察」の記事を参照ください。
サフィラの声は声優「沢城みゆきさん」が担当
ゲームアプリ『ガンダムU.C.E(エンゲージ)』で、サフィラの声を担当している声優さんは「青二プロダクション」に所属している沢城みゆきさんです。
1999年に開催された『デ・ジ・キャラット』の新人声優オーディションに参加して、審査員特別賞を受賞されました。
そして、同作品のプチ・キャロット(ぷちこ)役に選ばれたと同時に声優デビューを果たされました。
さらに現在では『ルパン三世』の峰不二子役(3代目)や『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎役(5代目)など、長い歴史を誇るアニメ作品の人気キャラクター達も、先代から受け継ぐ形でこなしております。
沢城みゆきさんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『ノーゲーム・ノーライフ』初瀬いづな役
- 『ヲタクに恋は難しい』小柳花子役
- 『鬼滅の刃 遊郭編』堕姫役
- 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』鈴原サクラ役
サフィラがシャアを捜す本当の理由とは
サフィラがシャアを捜す理由とは、もちろん連邦やロンドベルの上層部から受けた“秘密任務”のためです。
しかし任務とはまた違うところで、サフィラ自身が本心でもシャアを捜したい気持ちが垣間見えているのです。
サフィラはシャアやジオンへの復讐を考えている?
サフィラがシャアを捜す1番の理由とは、やはり「シャアやジオンへの復讐」ではないでしょうか?
ダブリンへのコロニー落としが実行された時代では、サフィラも被災者の1人とされているため、この頃はまだ入隊すらしておらず、戦争とは無縁な一般人として生き続けてきたはずです。
しかし、コロニー落としによって自分の人生を大きく狂わされた怒りや憎しみを抱き始め、それらの思いがやがて“復讐心”へと変わったものと思われます。
この時代のネオジオンはシャアでなく、ハマーンが総帥として指揮していたわけですが、そのハマーンが本作品の時代では既に死亡しているため、サフィラ自身の標的もシャアへと変わっていったのかもかもしれません。
コロニー落としで恋人と死別した可能性も高い
35話でリガズィードを託された時、アムロから恋人のことを指摘されたサフィラが笑顔から一転し、悲しい表情で俯いてしまいます。
この時の表情やアムロとの会話を見る限り、サフィラの恋人だった男性もまたダブリンのコロニー落としの犠牲にされた上、死亡してしまったと思われます。
さらに、恋人においては単に落ちてきたコロニーに潰されただけでなく、マシュマーと共に出撃したラカン・ダカランの部隊からの襲撃に巻き込まれる形で殺されてしまった可能性も高いです。
この時はコロニーを落としただけでなく、ラカン・ダカランの部隊が起こした卑劣な行動により、ダブリンから出る道を破壊された上、逃げようとする避難民たちへの直接攻撃までされたのです。
サフィラの死亡フラグと最後に迎える結末を考察
本作品の物語はまだまだ続いていくと思われる中で、サフィラは最終話も含めたストーリー終盤で死亡してしまう可能性も高いです。
ここでは、そんなサフィラの死亡フラグも含める形で、最後に迎える結末について考察していきます。
サフィラはシャアと出会いや関わりで死亡する可能性が高い
サフィラの死亡フラグが高い要素として「シャア」と「リガズィ」が挙げられます。
サフィラも8巻以降の展開でユッタやミネバと共に地球に降りると思いますが、そんな中で同じ地球でナナイと一緒に潜伏しているシャアと出会ってしまう可能性も高いです。
シャアたちのいる南極とラサ司令部の位置はあまりにも離れていますが、自身の専用機となるサザビーが完成間近にまで進んでいるため、シャアとナナイもそう遠くないうちに宇宙へ上がろうと本格的に動き始めていくはずです。
そして地球に降りたサフィラと、南極から出たシャアが偶然に出会ってしまい、後になって「あの男こそがシャアだ」と直感したサフィラもまた宇宙に上がっては、執拗にシャアを追い続けていく展開に進みそうな予感もしています。
シャアと関わる女性キャラクターは不幸な結末を迎える
ガンダムシリーズにおいて、シャアと関わってきた女性キャラクター達は戦闘中での“死亡”という形で不幸な結末を迎えてしまうことが常識とされてきました。
ララァやレコア、クェス辺りが、その良い例と言えますね。
そしてサフィラもまた、任務や自身の復讐のためにシャアを捜し続けた末に追い始めた場合には「サフィラの方からシャアと関わろうとしていること」に変わりありません。
かといって、サフィラの性格や憎しみを見る限り、ユッタやアムロ達から止められてもやめないことは目に見えています。
そのため、ストーリー後半や終盤で「シャアのサザビーが放つ攻撃に巻き込まれる形で死亡してしまう」という、悲惨かつ不幸な結末を迎えてしまう可能性が高いと思います。
そう考えてみると、数年間もシャアと一緒に行動してきたのに最後まで生き残ったナナイは、相当な強運な持ち主だったと言えますよね。
女性パイロットはリガズィタイプに乗るだけで死亡フラグ確定?
サフィラの死亡フラグを語る上で、シャアだけでなく「リガズィ」の要素も外せません。
『逆襲のシャア』に登場したケーラとチェーンもリガズィで出撃した途端、ギュネイやハサウェイにより、あまりにも無残な死亡という形で結末を迎えてしまいました。
この2人の死亡が原因で「リガズィタイプに乗る女性パイロットは死亡フラグ確定か?」とまで感じるようになった程です。
それは同じリガズィタイプの機体に乗り換えたサフィラも例外ではありません。
しかし、リガズィードに乗り換えた後のサフィラが最終話まで死亡せずに生き残れた場合には、リガズィ絡みの死亡フラグを見事に打ち破った功労者として『ムーンガンダム』完結後も、多くのファン達から讃えられていくはずです。
サフィラの搭乗機体(モビルスーツ)を紹介
ここではサフィラの搭乗機体(MS)として登場した「シータプラス」と「リガズィード」について紹介していきます。
シータプラスの機体スペックと特徴
型式番号 | MSZ-010A1 |
全高 | 21.5m |
全備重量 | 70.4t |
出力 | 3,240kw |
装甲材質 | ガンダニウム合金 |
武装 | ・グレネードランチャー ・頭部バルカン砲×2 ・ハイパーメカカノン×1 ・ビームサーベル×2 ・ビームキャノン×2 ・マイクロミサイルランチャー×2 |
シータプラスはZZガンダム系列機のデータを統合した上で再設計されたMS(モビルスーツ)です。
ムーバブルフレームの構造を活かしながら、戦況に応じてユニットを換装することで高い性能と凡用性が実現されました。
そのため、中距離支援や強行偵察、拠点攻略など様々な任務に対応できます。
さらにZZの系列機であるために火力も高く、MS1個中隊分の戦力まで持っているのです。
機体構造もZZガンダムと同じく、Gフォートレスへの変形も可能です。
(12話ではZZガンダムと同じように、変形後の”決めポーズ”まで見せてくれました)
コアブロックシステムも健在であり、シータトップ・コアファイター・シータベースの3機が合体する形で形成されています。
詳しい出力や推力については不明ですが、ZZガンダムの時に失われたコアベースをジムⅢ用のカスタムパーツで代用されているため、性能的にはZZガンダムよりも劣ると言われています。
サフィラの後にはクガノとマウノが搭乗した
12話のメドゥッサ戦で損傷させられ、その後もムーン・ムーンの大地に置いていかれてしまったことにより、この時点で本編から退場したと思われていたシータプラスですが…
38話ではクガノとマウノが乗り継いで、ネオジオンの追手たちを止めるのに役立ちました。
サフィラの時とは違い、かわいいデザインのバルーンを放つ姿によってギャグ機体に降格させられた感もあります。
しかし、考えようによってはユッタの友人らしい戦い方でもありますし『ガンダムZZ』前半のギャグテイストも彷彿できたため、このような使い方も面白いと言えますよね。
リガズィードに搭載された特別な機能とは
アムロから託された「リガズィード」は“リガズィの理想形”と言われているものの、火力や出力を始めとした基本的な性能(数値)はリガズィとほぼ同じです。
アムロがZプラスとは別のアプローチとしてZガンダムの再現を行ったリガズィードにある最大のメリットとは「バックパックの換装により“可変機と半可変機”を使い分けることが可能」という特殊仕様機である点です。
本編では、このリガズィードが動く姿をまだ見られていないものの、後のゲーム作品(Gジェネ等)でお馴染みとなった「リガズィ(BWS)」の試作版と捉えてみると解りやすいと思います。
まとめ
今回はサフィラの裏表ある性格や辛い過去、搭乗機体について紹介しました。
また、シャアを捜す本当の理由(復讐)や、死亡フラグも含める形で最後に迎える結末についても考察してみました。
『ムーンガンダム』ではユッタやアムロ、リュースを始めとした男性キャラの方が際立っている印象が強いため、女性キャラにおいてはミネバを除いてはイマイチ活躍の場面や大きな見せ場に恵まれていない印象もあります。
それでも女性パイロットとして戦い続けるサフィラにおいては戦場では紅一点のように輝いており、私的にはミネバやサラサ以上に魅力的な女性キャラクターだと思います。
本作品のネタバレ詳細は【機動戦士ムーンガンダム】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
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