『機動戦士ムーンガンダム』は月刊ガンダムエースで連載中の人気漫画作品です。
新たな宇宙世紀シリーズ作品として『ガンダムZZ』から『逆襲のシャア』につながる物語として、新たな戦争が展開されています。
本記事では、コミック全巻の内容をネタバレしていきます。
最新巻の内容までネタバレしているので、ぜひ参考にしてみてください。
本作品の人物相関図は「機動戦士ムーンガンダムの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

『ムーンガンダム』の見所を紹介
本編のネタバレに入る前に、まずは簡単に『ムーンガンダム』の見所を舞台や時代背景も交えながら紹介していきます。
【見所①】『ガンダムZZ』から『逆襲のシャア』以降もつなぐ物語
本作品はU.C.0088(ガンダムZZ)とU.C.0093(逆襲のシャア)の間となるU.C.0092の時代に起きた戦争や物語が描かれています。
しかし単に『ガンダムZZ』以降の出来事を知れるだけではありません。
お馴染みのアムロとシャアに加え、ミネバも登場させたことにより『逆襲のシャア』だけでなく、さらに後の『ガンダムUC』や『ガンダムNT』にも繋がる要素まで含まれています。
【見所②】魅力的な新型MS(モビルスーツ)も多く登場
本作品では『Zガンダム』や『ガンダムZZ』に登場した機体を発展させた新型MS(モビルスーツ)が多い点もまた、大きな魅力の1つです。
アムロが搭乗しているリック・ディジェは彼が『Zガンダム』後半で搭乗していたディジェの発展機であり、サフィラが第一部で搭乗したシータプラスもZZガンダムを進化させた機体とされています。
さらに面白いのが、2巻後半から登場したリュース部隊の乗るメドゥッサという名のMA(モビルアーマー)です。
この機体には『ガンダムZZ』でマシュマーが搭乗していたハンマ・ハンマがベースとされており「もしも寝かせた状態で裏返しにしみたら?」という発想から生まれたそうです。
そして最も注目すべきなのは、やはり後のシャア専用機となるサザビーの礎として作られた「バルギル」です。
頭部や両肩の形状がサザビーを彷彿させてくれるデザインでありながら、その本体にガンダムヘッドをつけ替えることで主役機の「ムーンガンダム」となる点もまた、これまでとは大きく違う発想やコンセプトですよね。
さらに、ムーンガンダムの背部についているサイコプレートも、後のνガンダムに装備される”フィン・ファンネル”の原点であることも明かされました。
【1巻のネタバレ】ガンダムヘッドの漂流から起きる新たな戦争
時はU.C.0091…
外部との交流を遮断したコロニー「ムーン・ムーン」では、ユッタやサキを始めとした少年少女たちが“成人の儀式”と称し、お爺(カレル)に連れられて初めての宇宙に見ました。
(ムーン・ムーンでは「13歳で成人」とされています)
そこで見たのは遠くに見える地球と…
ユッタ達の住むムーンムーンもまた、1つの小さなコロニーであるという事実でした。
同じ頃、連邦の外郭組織「ロンドベル」に配属されたアムロが新型MS(モビルスーツ)のリック・ディジェに乗り、ティターンズ残党との戦闘を繰り広げていました。
アムロに撃墜されたガンダムヘッドがムーン・ムーンへと流れ着く
ユッタたちが成人の儀式を迎えている時、別の宇宙では、アムロ(リックディジェ)とティターンズ残党兵によるMS戦が繰り広げられました。
機体の性能差で苦戦させられたものの、アムロの勝利で終わります。
しかし、敵側の機体(サイコガンダムMk-Ⅳ Gドアーズ)を撃墜できたものの、機体が完全に破壊されたわけではありませんでした。
残された頭部(ガンダムヘッド)とサイコフレーム数本が、そのまま漂流していきます。
それから1年後のU.C.0092…
漂流を続けていたガンダムヘッドは数本ものサイコフレームと一緒に、外部から忘れ去られたはずのコロニー“ムーン・ムーン”へと流れ着きます。
漂着したガンダムヘッドでムーン・ムーンに不穏な空気が漂う
成人の儀式を終えてから1年が経過して15歳に成長したユッタですが、好奇心旺盛な性格は変わらず「機械への興味」も尽きません。
この日もムーン・ムーンで機械装置が備わっている塔に登った上、友人2人(クガナとマウノ)と一緒に機械や通信を勝手に使ったことで幼馴染のサキから叱られます。
そんな状況の中で、ムーン・ムーン全体に何かが衝突してきたような振動が起こります。
この振動に対して狼狽える民たちを、光族の長となったサラサが制します。
さらに側近であるリナートがカレルと戦士隊を引き連れてコロニーの外に出ますが、そこにあったのはアムロに撃ち落とされたことによって漂流し続けてきたガンダムヘッドと数本のサイコプレートでした。
リナートやカレルも、このガンダムヘッドこそがコロニーが揺れた原因であることをすぐに理解します。
ただ、そのまま外側に捨ててしまえば事故の原因につながることを危惧したカレルはガンダムヘッドをそのまま神殿に持ち運んで捕縛しますが、民たちからは不満や反対の声が絶えません。
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