『機動戦士ガンダム サンダーボルト』は大田垣康男先生の執筆により、ビックコミックスペリオールで2012年から連載中のコミック作品です。
また、原作コミック7巻までのエピソードまでアニメ化されています。
さらにテレビシリーズ『水星の魔女』第1クール最終話の後、2023年2月にテレビサイズ化する形で『閃光のハサウェイ』や『ガンダムNT』と共に放送されました。
本記事では『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の人物相関図を作成してみました。
既に原作および有料配信版や劇場版の方で視聴済みの人達は復習用に、これから初めて本作品に触れる方々にはキャラクターたちの関係性を把握するための予習に役立てていただけると幸いです。
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の人物相関図
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』はシャアやアムロが活躍したファーストガンダムと同じ「一年戦争」の終盤を舞台として、イオとダリルのライバル関係を主軸に描かれています。
しかし本作品の最初のエピソードとなる”サンダーボルト宙域”での一年戦争終了後もイオとダリルの物語は更に続いており、それぞれが新たなMS(モビルスーツ)で戦いながら、新たに出会う仲間たちと築き始めていく人間関係も魅力的な作品です。
ムーア同胞団
まずは、本編開始の時点からイオやクローディアが所属していたムーア同胞団のキャラクターたちを紹介していきます。
ムーアとは元々はサイド4にあったスペースコロニーでしたが、ジオン公国軍の侵攻により壊滅状態となり、多くの連邦軍人や市民たちが犠牲となりました。
その後もムーア周辺がジオンの制圧下に置かれた中でもイオを始めとした出身者たちを中心に構成された勢力であり、ビーハイヴを空母とてジオンからの奪還を目指して戦ってきました。
イオ・フレミング

出典:MOVIEW
出身地 | ムーア(サイド4のコロニー郡) |
階級 | 少尉 |
搭乗機体(MS) | ジム フルアーマー・ガンダム アトラスガンダム パーフェクト・ジオング |
CV | 中村悠一 |
本作品の地球連邦軍側の主人公で、ビーハイヴのエースパイロットです。
前首長の息子で、同郷のクローディアやコーネリアスとは幼馴染の間柄です。
(クローディアとは一度は”恋人同士”の関係となったものの、イオがMSや戦争の方に傾倒していったため、本編では既に気まずい仲となっています)
負けん気が強く大胆不敵な性格であり「首長の息子」という自分の立場に縛られることを嫌っています。
そのような自身の性格や境遇の影響で、自由に宇宙をかけ回れるMS(モビルスーツ)の存在に惹かれると同時に、それらの機体を自在に操れる「戦争」という名の戦いや争いに取り憑かれています。
指揮官や仲間パイロットたちの大半が戦死する中でも生き残ってきたイオのMS操縦能力は一流であり、フルアーマーガンダムの専属パイロットとして、数多くのジオンMSを撃退してきました。
しかし、ダリル搭乗するサイコ・ザクとのMSで敗北したことにより、出会った時には”義足野郎”と見下してきたダリルの存在や実力を認めながら「互いに殺し合う運命」である者と認定します。
音楽ではジャズを好み、自機のコクピット内にまで録音したラジオやドラムスティックを持ち込む程です。
ドラムスの腕もMS操縦能力と同じ程に一流であり、スパルタンで出会ったビアンカとのセッションも見事に演奏しきったことで艦内のクルーたちを感心させました。
イオのジャズ好きは戦闘でも活かされており「ジャズが聴こえた時がイオとガンダムが来た合図」として、ジオン兵士たちからも恐れられています。
地球で元恋人(クローディア)や親友(コーネリアス)と死別した
一年戦争終結後からはスパルタンに配属され、アトラスガンダムの専属パイロットとしてビアンカを始めとした新たな仲間たちと共に戦いながら「南洋同盟からのサイコザク強奪作戦」に身を投じました。
その作戦で潜入した南洋同盟の拠点(タール島火山基地)にて、ダリルと再会しては彼が新たに搭乗した”サイコザク・マークⅡ”と再戦します。
そんな中で自身が発射したビームサーベルが側にいたザクタンクのコクピットを切り裂き、搭乗していた元恋人(クローディア)を殺してしまいます。
そのショックでPTSDにかかり、一時的に戦えない状態となりました。
ダリルによってスパルタンごと撃墜された後は、他の負傷兵たちと同じ病室で休む中”南洋同盟のスパイ”に変わっていた親友(コーネリアス)に殺されかけますが、イースが命を張った交信のおかげで一命を取り留めます。
しかし、イオ自身が助かった代償として自ら引いた銃の引き金と銃弾により、コーネリアスをも殺してしまったのです。
最終作戦ではリリーと共にパーフェクト・ジオングに搭乗
地球でのレヴァン・フゥの計画(32機ものサイコザク打ち上げ)を阻止できずに敗北させられた後からは、生き残った仲間たちと共に再び宇宙へ上がり、レヴァンの野望を食い止めるための最後の作戦に挑みます。
この最終作戦では搭乗機体をこれまでのガンダムタイプから“パーフェクト・ジオング”に変えた上、強化人間のリリーと同乗する形での戦い方に変わりました。
これまで出会ったモニカ参謀やリリーたちにより、イオにも“ニュータイプの素質”があることが判明し、幾多の戦闘をこなしながら覚醒への兆しも見せ始めています。
しかし、アムロやカミーユとは違ってイオのニュータイプ能力はまだまだ微弱なため、ジオングのオールレンジ攻撃を使うには同乗する「リリーの強いニュータイプ能力」が必要となります。
コメント