『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』は2022年10月から2023年1月までにアニメ第1クールが、そして同年4月からは第2クールが放送中のTVシリーズ最新作です。
本記事では『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』の人物相関図を作成してみました。
既にプロローグや本編の最新話まで視聴した人達は復習用に、これから初めて視聴される方々にはキャラクターたちの関係性を把握するための予習に役立てていただけると幸いです。
目次
『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』の人物相関図
『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』アニメ第1クールでは「学園を舞台」としたシリーズ初の試みがなされています。
主人公・スレッタが編入したアスティカシア学園では戦争でなく“決闘”と称し、名誉や謝罪、さらには結婚までかける形で生徒たちによるMS(モビルスーツ)戦が繰り広げられます。
アスティカシア学園
まずは、主人公スレッタが編入したアスティカシア学園の生徒や関係者たちを紹介します。
スレッタ・マーキュリー
学籍番号 | LP041 |
学科・学年 | パイロット科2年 |
年齢 | 17歳(本編第1クール) |
出身地 | 水星 |
搭乗機体(MS) | ガンダムエアリアル(本編第1クール) |
CV | 市ノ瀬加那 |
本作品の主人公で、水星のペビ・コロンボ23からガンダムエアリアルと共に学園に編入してきた少女です。
(視聴者たちからは”タヌキちゃん”という愛称で呼ばれています)
地球圏の文化や暮らしに憧れてきた上、学校に行ってみたいという願望も抱いていましたが、水星での辛い生活の影響もあり、とても内向的かつ他人とのコミュニケーションが苦手です。
学園に編入してからも初対面の生徒たちへの人見知りも強い一方で、ミオリネの農園を壊すグエルのお尻を蹴りながら不正を正そうとする行為に出た上、その怒りからグエルとの決闘にも自ら臨みました。
このような芯の強さには母親から教えられた「逃げれば1つ、進めば2つ手に入る」という言葉が大きな支えとなっており、スレッタ自身を困難からも逃げずに立ち向かわせるのです。
第1話の冒頭で出会ったミオリネとはグエル戦で勝利したことが原因で共にエアリアルに搭乗するパートナー同士になると同時に「花嫁と花婿」という関係性にさせられてしまいます。
スレッタが水星で送ってきた辛い生活とは
プロローグから本編にかけて実に21年間もの年月が経過していますが、母親と共に流れ着いた水星での生活はとても悲惨かつ過酷なものでした。
水星にはスレッタと同年代の子供たちがいない上、住人たち(主に老人)からも理不尽な迫害ばかり受ける日々だったのです。
それでもスレッタは母親が開発したエアリアルとの同調やコミュニケーションに心を救われた上、仕事中に漂流した老人を助けたことで自分たちのことを少しずつ認めてもらえるようになりました。
高い操縦技術がスレッタを窮地に追い込むこともある
プロローグではわずか4歳にも関わらず、生まれもった高い能力でガンダムルブリスと同調した上で脳波内の感覚だけで背部のガンビットを自在に操っていました。
その高い能力は13年後の本編で更に上昇しており、エアリアルのビットステイヴを駆使することで学園一の強さを誇るグエルのディランザをもあっさりと倒してしまいます。
しかし、このような高すぎる能力を学園の生徒たちやデリング総帥を始めとした評議会の者たちから「エアリアルはガンダムである」という疑惑を持たれてしまったため、学園内で監禁された上に編入早々から退学の危機へと追い込まれてしまいます。
自分の目標とは裏腹に母親の目標に利用されている
スレッタは水星で生活していた頃から「水星を誰も死なない豊かな星にする」という目標を純粋に抱いており、学校への関心などもその目標からきていました。
母親からは学園への編入を快く承諾されたものの、それは母親自身の抱き続けてきた「デリングへの復讐」という目的のために利用されているに過ぎませんが、スレッタ自身は母親の真意を全く知らない状態です。
さらに幼少期から一緒に過ごしてきたエアリアルが禁止されているガンダムタイプのMSであることも知らされていませんでした。
スレッタとエリクトの別人説について
普通であれば、スレッタはプロローグで登場したエリクト・サマヤが成長した姿と捉えるべきですが、この2人においては”年齢の不一致”等により、多くのファンや視聴者達から「別人であること」の考察がされてきましたが、第6話でのエラン戦の中で、その別人説が確定的なものとなりました。
エリクトとスレッタの別人説やエアリアルについては「【ガンダム水星の魔女】エアリアルの正体はエリクト? | スレッタとの別人説が確定した理由」の記事をご覧ください。
スレッタの本当の正体はGUND技術で造られた生命体?
エリクトとは別人であることが確定したと同時に、スレッタにもエリクトの妹やクローン説も広まっています。
しかし本当の正体とは、更に深い設定づけで造られた”GUND生命体”である可能性も高いです。
スレッタの本当の正体については「【ガンダム水星の魔女】スレッタの正体は姉妹やクローンではない理由 | 呪いから解放される方法も考察」の記事をご覧ください。
ミオリネ・レンブラン
学籍番号 | LS001 |
学科・学年 | 経営戦略科2年 |
年齢 | 17歳(本編第1クール) |
搭乗機体(MS) | ガンダムエアリアル(本編第1クール) |
CV | Lynn |
ベネリット総帥であると同時に学園の理事長でもあるデリングの一人娘です。
容姿端麗かつ成績優秀ですが、愛嬌に欠けている面も強く、人を受け付けない性格です。
(特に父親が”結婚相手”として勝手に決めたグエルや取り巻きたちには特に冷たく接しています)
自分の人生や友人、結婚相手などを全て勝手に決めてしまう上、今は亡き母親のことも蔑ろにしてしまう父親のことを強く憎んでいます。
このような反発心から地球への逃亡をはかっていましたが、漂流者と勘違いしたスレッタにより妨害されたことで、出会ったばかりの時はスレッタにも強い怒りをぶつけていました。
しかし、その一方で困った人を放っておけない優しい一面も併せもっており、学園に不慣れで戸惑うスレッタへの気遣いも見せています。
その後に自分の代わりにグエルを倒したスレッタの強さや存在を認めるようになり、彼女のことを「自分の花婿」と勝手に決めてしまうのです。
(父親に反発しながも、似ている面もあるということです)
スレッタとの出会いや関係性がミオリネを成長させていく?
生まれた家や父親との関係で悩まされるミオリネですが、スレッタとの出会いがミオリネ自身を大きく成長させているように感じます。
これまでは父親からの束縛から逃げることばかり考えていましたが、第2話でのスレッタの監禁をキッカケに逃げずに自ら父親と向き合いながら決闘を申し出ていました。
グエルやエランと違い、パイロット科で学んでいない影響もあってMSの操縦には慣れていないものの、今後も決闘や戦闘を積み重ねていく中で、スレッタたちをも驚かせる程の能力や操縦技術を身につけてしまう可能性にも期待したいですよね。
ミオリネの能力や成長・母親の正体については「【ガンダム水星の魔女】ミオリネの能力・母親の正体 | 会社の新型ルブリス搭乗者も予想」の記事をご覧ください。
グエル・ジェターク
学科・学年 | パイロット科3年 |
宿泊する寮 | ジェターク寮(寮長) |
搭乗機体(MS) | ディランザ、ダリルバルデ |
CV | 阿座上洋平 |
ジェターク社の御曹司かつ学園一の強さを誇る“ホルダー”にして、決闘委員会の筆頭です。
そのためにかなり荒々しい性格な上、ホルダーとしての地位にも慢心しているため、親同士が”結婚相手”と勝手に決めたミオリネに対して強引に迫り続けていました。
学園内でもラウダ達を取り巻きとして従えながら横暴に振る舞いますが、父親(ヴィム)の前では上品かつ礼儀正しい言葉遣いで話します。
第1話でのスレッタとの決闘で敗北したため、ホルダーの座を失うことや父親からの強引な計らいでその決闘結果を”無効”とされたことに納得しきれない様子でした。
それでも自分の非を受け入れられる一面もあり、自分が欠席する中で取り巻きたちに自分が壊したミオリネの農園を修理するように指示していました。
グエルの強さや新機体、結末の予想については「【ガンダム水星の魔女】グエルの強さ・ジェリドとの共通点 | 新機体と死亡の可能性」の記事をご覧ください。
ラウダ・ニール
学科・学年 | パイロット科3年 |
宿泊する寮 | ジェターク寮(副寮長) |
CV | 大塚剛央 |
グエルの異母弟で、学園内でも取り巻きたちと一緒にグエルと共に行動しています。
感情的な兄とは対照的に、冷静な性格です。
第1クール終盤で大きく化ける可能性も高い?
ストーリー初期では大人しくグエルについているラウダですが、自分達の兄弟関係や親子関係における企みを密かに目論んでおり、第1クール終盤でその本性を表しながら大きく化ける可能性も高いです。
もしも本当にそのような展開を迎えた場合『ガンダムOO』のリボンズに近い存在になるかもしれませんね。
エラン・ケレス
学科・学年 | パイロット科3年 |
宿泊する寮 | ペイル寮 |
搭乗機体(MS) | ガンダムファラクト |
CV | 花江夏樹 |
ペイル社が擁立するイケメンパイロットです。
一見はクールかつ人間嫌いで他人を寄せ付けない雰囲気を醸し出していますが、ガンダムに搭乗して決闘したスレッタに強い興味を抱きます。
エランがガンダムを知っていた理由は?
エランは学園内の生徒たちの中で、スレッタのエアリアルがガンダムであることを最も早く見抜きました。
これにはエラン自身もガンダムタイプのMS(ガンダムファラクト)の専属パイロットであるため、エアリアルの形状や並外れた強さや性能(特にビットステイヴ)を見た途端に見抜けるのも必然でしょう。
しかし本シリーズ作品の舞台はデリング総帥により、全てのガンダムを否定および禁止されている世界です。
そんな世界や状況の中でエランがガンダムファラクトを手に入れて搭乗できるようになった理由には、ペイル社が12年もの期間の中で技術を秘密裏に入手して盗用した、またはプロスペラから情報を横流しされた可能性が高いと思います。
エランがスレッタに近づいた理由や本心は?
スレッタに強い興味心を抱くエランは、第2話で勾留されているスレッタに食事を持ってきてくれました。
この時はスレッタや視聴者からも”純粋な優しさ”と捉えられます。
確かに今後も同じようにスレッタに優しく接し続けられれば良いのですが、エランが本当に興味をもっているのはスレッタの存在や人柄ではなく、あくまでも「スレッタの秘められた能力」と「エアリアルの能力や性能」に過ぎないと思います。
そのため、自分の思い通りにスレッタからエアリアルの情報を知り尽くした後にはドライにお払い箱にしてしまうかもしれません。
ただ、スレッタ自身もエアリアルがガンダムであることを知らないまま学園に編入してきたため、彼女からは大した情報を得られずに終わるでしょう。
それにより、早い段階でスレッタから離れることはなく、自分の目でスレッタの能力を見極めようと考えながら彼女と一緒に行動する機会が増えるかもしれません。
エラン(強化人士4号)の正体や過去、スレッタに近づいた本当の理由については「【ガンダム水星の魔女】エラン(強化人士4号)の正体と機体・過去と能力 | 誕生日と死亡・生存説について」の記事をご覧ください。
エランには本物(オリジナル)とクローン(強化人士)が存在する
本編の第1話から登場し、第6話でスレッタのエアリアルと決闘したエランは、あくまでも本人と瓜二つの容姿に変えられた上で造られたクローン(強化人士4号)でしか、ありません。
しかし、本物(オリジナル)も第6話で初登場し、第7話でのパーティー会場では”強化人士4号の尻拭い”のため、自らスレッタに接近および接触してきました。
エラン(オリジナル)の正体や能力、死亡については「【ガンダム水星の魔女】エラン(オリジナル)の正体と死亡 | 声優・ペイル社や強化人士との関係性」の記事をご覧ください。
シャディク・ゼネリ
学科・学年 | パイロット科3年 |
宿泊する寮 | ブリオン寮 |
搭乗機体(MS) | ミカエリス |
CV | 古川慎 |
グラスレー社のCEOサリウスの養子であり、次世代の幹部候補です。
一見はチャラそうなイメージが強いですが、学園生活と会社での仕事を上手く両立しながら、会社でも数々の実績を上げています。
シャディクの強さや能力、目的については「【ガンダム水星の魔女】シャディクの声優・目的と新機体 | ニカやミオリネとの関係性」の記事をご覧ください。
ニカ・ナナウラ
学籍番号 | LM236 |
学科・学年 | メカニック科2年 |
年齢 | 17歳(本編第1クール) |
CV | 宮本侑芽→白石晴香 |
スレッタやミオリネと同じ2年生のアーシアン(地球育ち)の少女であり、編入してきたばかりのスレッタに対して優しく接する上、彼女が困った時には生徒手帳まで貸す形で協力してくれます。
整備能力も優秀で、チュチュのためにデミトレーナーのカスタムまでこなせてしまいます。
初対面の生徒(スレッタ)に対してそこまで優しくできるのは、ニカの生まれもった優しい性格からきているのでしょう。
しかし、それだけでなく自分やチュチュがアーシアン(地球育ち)というだけで学園内でもスペーシアン(宇宙育ち)の生徒たちから酷い差別を受け続けている故「自分はスペーシアン(宇宙育ち)のような酷い人間にはならない」という強い誓いもあるかもしれません。
今後の展開次第では”闇堕ち”ルートもあり得る?
第2話での食堂での出来事を始め、自分への酷い仕打ちに対しては笑顔で耐え続けるニカですが、このようなキャラクターの場合、自分の友人や大切な人が同じようなことをされた場合には許せないタイプであることが多いです。
そのため、今後の展開でチュチュやスレッタが自分以上に酷い仕打ちをされた場合にはこれまでの我慢が一気に爆発して予想外な行動に出るかもしれません。
ただ、本当に闇堕ちする場合にも2通りの可能性があり、1つは『ガンダムUC』のロニのように怒りを露わに出しながら怒るパターン、もう1つは『ガンダムW』のカトルみたいに冷酷な表情や性格に変わりながらスペーシアン(宇宙育ち)だけが住むコロニーや星を壊し続けるパターンが考えられます。
ニカの能力や正体・闇落ちや結末については「【ガンダム水星の魔女】ニカ姉の正体は地球からのスパイ | 裏切りの結末・声優と代役」の記事をご覧ください。
チュアチュリー・パンランチ
学科・学年 | パイロット科1年 |
年齢 | 16歳(本編第1クール) |
搭乗機体(MS) | デミトレーナー |
愛称 | チュチュ |
CV | 富田美憂 |
ピンク色の個性的な髪型が特徴的なアーシアン(地球育ち)の少女です。
常に落ち着いているニカとは対照的に、元気で口数も多い性格です。
自分たちを差別してくるスペーシアン(宇宙育ち)の生徒たちに対しても臆することなく大声で反論しますが、いつもニカに止められているようです。
ベネリットグループとMS(モビルスーツ)開発評議会
ベネリットグループはMS産業最大のベネリット社を頂点とする巨大複合企業です。
全ての運営を総帥(デリング)の決定により進められながら多くの企業を傘下に収めています。
特にジェターク社とペイル社、そしてグラスレー社の3社は「御三家」と呼ばれ、強い影響力をもちます。
さらにグループ内ではMS開発の互助を目的に設立された「MS(モビルスーツ)開発評議会」という組織もあり、この組織でも総帥や御三家のCEOたちがメンバーとなっています。
デリング・レンブラン
地位 | 幹部(プロローグ)→総帥、統括、理事長(第1クール) |
CV | 内田直哉 |
初登場時(プロローグ)の時点では元軍人のグラスレー社・幹部として「GUNDフォーマット技術の禁止」を唱えては独断でドミニクス隊を出動させながら「フォールクヴァング襲撃」を指示した張本人です。
即ち、スレッタの父の仇である人物の上「ガンダム禁止」まで唱えた人物です。
21年後の本編ではベネリット総帥やカテドラル統括に加え、アスティカシア学園の理事長の地位にまで昇格しているため、自分のことを「王」とさえ主張しています。
非常に厳格かつ冷徹な性格であり、業績不振な傘下企業を即座に切り捨てて倒産させる上、自分の娘(ミオリネ)に対しても父親とは思えぬような非情さで接しています。
さらに、ミオリネの結婚や友人を始め、娘の人生を勝手に決めてしまうだけでなく、少しでも不都合が生じた場合には自分で定めたルールさえも勝手に捻じ曲げてしまいます。
アニメ第1クールで殺害される可能性が高い?
本編の時代では総帥や統括の座につき自分の考えを強引に押し進めているデリングですが、このようなやり方によりグループ内外から反感を買っており、実際には敵が多いのです。
その敵の筆頭として挙げられるのがプロスペラとヴィム、そしてフェンであり、この3人の密かな企みや行動の末、アニメ第1クールの後半や終盤で暗殺にあう形で死亡してしまう可能性が極めて高いと思います。
デリングの死亡や年齢などについては「【ガンダム水星の魔女】デリングの死亡と年齢 | 娘(ミオリネ)の会社経営を容認した理由」の記事をご覧ください。
ラジャン・ザヒ
所属 | カテドラル |
CV | 花輪英司 |
デリングの部下である元軍人で、プロローグの時代でも「フォールクヴァング襲撃」に関わっていた人物です。
本編の時代でもカテドラルに所属し、デリング直属の部下として働いています。
デリングに負けぬ程に冷静かつ冷徹な性格の持ち主であり、第2話の審問会に乗り込んできた上司の娘(ミオリネ)に対しても、容赦なく手首を掴みながら勝手な言動を制止させていました。
ヴィム・ジェターク
地位 | 子息(プロローグ)→CEO(第1クール) |
企業の代表機体(MS) | ディランザ |
CV | 金尾哲夫 |
プロローグの時代ではジェターク社の子息でしたが、本編では後任のCEOに就任している男性です。
デリングにより、息子(グエル)とミオリネの結婚を勝手に決められた時点から「デリングを暗殺して自身がグループの頂点に立つこと」を目論んでいました。
プロスペラと密かに繋がっているのも、自分の目的を果たすための同意に過ぎず、審問会でもエアリアルの利用価値をデリングに対して話しながらプロスペラの肩をもっていたのもそのためです。
自分の目的を果たすために手段を選ばず強引に押し進めようとする性格はデリングにも似ており、第1話で敗北したグエルの決闘の結果も独断で“無効”としてしまいます。
さらに息子(グエル)のことも自分の目的を果たすための道具としてしか見ていない様子もあり、一度敗北しただけの息子をひっぱたきながら厳しく罵倒します。
一度は総帥の座に君臨しても最終的には殺される?
ヴィムはおそらくプロスペラの采配によってデリング暗殺に成功し、一度は総帥の座に成り上がる可能性が高いです。
しかし実際にそうなれた場合でも、それはあくまでもプロスペラの目的のための都合の良い駒として利用されているに過ぎず、総帥としての栄光はさほど長くは続かないでしょう。
そのため最終的にはプロスペラかフェン、または息子たちに殺されて死亡してしまう可能性が高いと思います。
サリウス・ゼネリ
地位 | CEO(第1クール) |
企業の代表機体(MS) | ミカエリス、ハインドリー |
CV | 斧アツシ |
現在ではグラスレー社のCEOですが、12年前まではデリングの部下だった男性です。
ニューゲン、カル、ネボラ、ゴルネリ
地位 | CEO(第1クール) |
企業の代表機体(MS) | ガンダムファラクト、ザウォート |
ニューゲンのCV | 勝生真沙子 |
ネボラのCV | 沢海陽子 |
ゴルネリのCV | 斎藤貴美子 |
カルのCV | 小宮和枝 |
左から順番にニューゲン、ネボラ、ゴルネリ、カルとなります。
ペイル社のCEOとなる4人の女性たちで、評議会や審問会でも4人一緒に出席しています。
他の企業と違って4人ものCEOが束ねているのには、ペイル社が合議制による経営のためと思われます。
ヴァナディース機関
プロローグで登場したGUNDの研究組織で、宇宙環境での身体補助に関する研究を進めていました。
さらに、オックス・アース・コーポレーション社からの資金援助と引き換えにGUNDを軍事技術として提供していました。
カルドを代表者として、スレッタ(エリクト)の両親であるサマヤ夫妻も勤めていた機関ですが、GUNDそのものを危険視するデリングからの命令によりドミニクス隊からの襲撃に遭いました。
エルノラ・サマヤ
職業 | テストパイロット |
CV | 能登麻美子 |
スレッタ(エリクト)の母親で、ガンダムルブリスのテストパイロットだった女性です。
まだ10代程の頃、カルドのGUNDを右腕に移植されたことで命を救われました。
フォールクヴァング襲撃時はルブリスで出撃しますが、娘(エリクト)の桁外れな同調と能力に驚かされた中、夫(ナディム)から逃げるように促されたため、娘と共に戦場を離脱した後は水星へと流れつきました。
住人たちからの迫害にも屈せず、ガンダムエアリアルを開発および完成させた後、エリクト(スレッタ)に対して学園への編入を勧めますが、その真意は夫たちの仇である「デリングやグループへの復讐」でした。
しかし、その真意を娘(スレッタ)には知らせていません…。
ナディム・サマヤ
職業 | 開発担当 |
CV | 土田大 |
スレッタ(エリクト)の父親で、ルブリスの開発マネージャーを務めていた男性です。
フォールクヴァング襲撃時はルブリス量産試作モデルで出撃しますが、愛する妻子を守るために自ら犠牲となり、ベギルベウに特攻を仕掛けながら抑えつける中で撃墜される形で死亡しました。
カルド・ナボ
地位 | 代表者 |
CV | 一城みゆ希 |
ヴァナディース機関の代表者であると同時に、GUNDフォーマット理論の提唱者です。
自身でもGUNDの左眼とヘッドギア型の補助装置を装着していました。
フォールクヴァング襲撃時はサマヤ親子や部下たちを守るために1人だけ研究所に残る中、ドミニクス隊に殺される形で死亡しました。
フォルドの夜明け
日本に拠点を起き、アーシアン(地球育ち)により結成された武装勢力であり「反スペーシアン組織」としてゲリラ活動を続けています。
アスティカシア高等専門学園へニカを工作員として送り込み、グラスレー社のシャディクとも深い繋がりをもちます。
組織そのものの規模はあまり大きくないように見えながらも、2機ものGUND-ARMを搭載したMS(ルブリスウルとルブリスソーン)や極めて優秀な電子戦装備まで保有しています。
これらを駆使することで、アニメ第1クール終盤でのプラントクエタ襲撃ではドミニクス隊のMS数機をアッサリ撃墜してしまえる程の高い戦闘力や怖さを見せつけました。
ソフィ・プロネ
搭乗機体(MS) | ガンダムルブリスウル |
CV | 井澤詩織 |
自らを「地球の魔女」と称する少女で、同じ組織のナジやノレア達と共にプラントクエタの襲撃を行いました。
自分の本能に素直かつ非常に活発な性格である上、かなり荒っぽい口調で話す上、自分の欲求を満たすためには敵や人質への暴力も厭わずに実行していました。
また、作戦中や戦闘中に命令違反を犯すことも多いため、相棒のノレアをよく困らせています。
それでもガンダムタイプの機体(ルブリスウル)のパイロットを任される程の高い操縦能力やパーメットスコアを誇っており、自身に攻撃してきたドミニクス隊のベギルペンデ4機をアッサリと撃墜して見せました。
スレッタやエアリアルの存在は地球での拠点(廃校)で過ごしながら視聴していた「株式会社ガンダムのPV動画」や「学園内での決闘」により知り、高い興味を抱いていました。
11話ラストで見つけたスレッタのことを「お姉ちゃん」と呼びながら交戦的な態度で勝負を挑んできましたが、プロスペラにより改修されたエアリアルの新たな武装の性能を間近で見たことにより、更に強い興味心を抱きます。
ソフィの詳細や目的・起こりうる結果については「【ガンダム水星の魔女】ソフィの過去と生い立ち・家族 | 死亡の理由・ノレアとの関係性
」の記事をご覧ください。
ノレア・デュノク
搭乗機体(MS) | ガンダムルブリスソーン |
CV | 悠木碧 |
ナジやソフィと共に地球の拠点(廃校)に身を置く少女で、戦闘や作戦では自分と同じ境遇にあるソフィとバディを組んでいます。
ソフィとは真逆に冷静な性格であり、熱くなりやすいソフィの抑え役かつサポート役に回ることが多いです。
また、ソフィと比べて口数や表情の変化も少ないですが、それとは裏腹に内心では「スペーシアンに対する強い憤り」を抱いています。
それでも落ち着いた口調では話せる上、自分よりも年上の上官(ナジやオルコット)に対しては敬語を使って話します。
ただ、自分にとって予想外な展開や状況に遭遇した時には、大いに驚く表情をハッキリ見せることもあり、それが12話で遭遇した自分と同じ組織の者(ニカ)とはち会った時です。
ノレアの過去や能力・死亡については「【ガンダム水星の魔女】ノレアの声優・性格と死亡までの役割 | カミーユと言われる理由」の記事をご覧ください。
オルコット
搭乗機体(MS) | デスルター |
CV | 三上哲 |
組織のモビルスーツ隊の指揮官を務める男性であり、長い実績や経験も買われていることで部下たちかりも厚く信頼されています。
プラントクエタ襲撃作戦では部下のベッシやグリスタンと共に通信や撹乱など、ソフィたちの援護を行いました。
一見は人当たりが良さそうに見えますが、ソフィやノレアに対する対応はかなり事務的に行っていた印象もあり、他の部下たちと違って2人のことを「利用価値がある駒」と割り切っている可能性もあります。
ナジ・ゲオル・ヒジャ
年齢 | 不明 |
CV | 楠大典 |
組織のリーダーとして「地球居住民の地位向上」を名目にゲリラ活動を続けている男性です。
裏で繋がっているシャディクからの依頼を受けて始めた“デリング暗殺作戦”ではソフィやノレアを始めとした部下を指揮しながら、ボブ(グエル)が働く輸送船を襲撃した上で人質にも取りました。
しかし、スレッタの乗るエアリアル(改修型)の介入やドミニクス隊の参戦などにより自軍の部下たちを撤退させています。
かなりイカつい外見やとは裏腹に話し方は冷静かつ、状況判断能力を始めとした「組織のリーダーに求められる能力」は極めて優秀です。
その他のキャラクターたち
最後はスレッタたちにとって仇となるケナンジや謎に包まれた仮面の女(プロスペラ)など、今後の展開でスレッタや物語に大きく関わってきそうなキャラクターたちを紹介します。
ケナンジ・アベリー
所属 | ドミニクス隊 |
搭乗機体(MS) | べギルベウ(プロローグ) |
CV | 上田耀司 |
プロローグではドミニクス隊に所属しており、デリングからの命令を受けたことでフォールクヴァングを襲撃した男性です。
この戦場でスレッタの父親を撃墜して殺害した張本人でもあります。
フェン・ジュン
職業 | 運び屋 |
CV | 渡辺明乃 |
運び屋で、ミオリネの地球への逃亡に協力した女性です。
フェンもまた、デリング暗殺を企んでいる?
フェンは審問会に乗り込んでいったミオリネを待つ中、パートナーの男性との会話中に「宇宙には新しいルールが必要」という考えを主張していました。
さらにミオリネがデリング総帥の娘であることも知っている様子だったため、フェンもまた自身の目的のために「デリング暗殺」を企だてている可能性が非常に高いです。
第2話までの時点ではヴィムやプロスペラと繋がっているかまでの確信まではもてなかったものの、今後の展開次第では2人と共同作戦を立てながら暗殺という目的のために動き続けるかもしれません。
プロスペラ
地位 | CEO |
CV | 能登麻美子 |
シン・セー開発公社のCEOであると同時に、エアリアルの開発責任者でもある仮面を被った女性です。
本編の時点では現職についてからまだ3年目ですが、審問会でデリングやヴィムなどのCEOとも強気で渡り合います。
プロスペラの正体がスレッタの母親である理由や根拠とは
第2話での初登場と同時にプロスペラの正体が「エリクト(スレッタの母親)」であると多くの視聴者から言われていますが、その予想や考察は”当たり”と言っても間違いないでしょう。
その理由や根拠とはプロスペラ自身が「エルノラとの共通点」を多くもっていることであり、審問会の席でデリングたちに“右腕のGUNDアーム”を見せながら「水星の磁場の影響で身体を蝕まれた」と話していました。
エルノラが水星へと逃げ延びた末に生活してきたため、GUNDアームと水星という2つの共通点だけでもエルノラとプロスペラが“同一人物”であることは確定と言えます。
さらにガンダムエアリアルもエルノラが開発した機体でしたが、それをプロスペラも「エアリアルの開発責任者」と主張していた点も共通点と言えますよね。
しかも、エルノラ役とプロスペラ役の声優が同じ能登麻美子さんである点もまた、2人が同一人物であると考えられます。
プロスペラの正体や目的については「【ガンダム水星の魔女】プロスペラの正体は母親 | 仮面の理由・復讐以外の目的を考察」の記事をご覧ください。
まとめ
今回は『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』の人物相関図と共に、各キャラクター達の紹介もしてみました。
本放送が開始されるまではシリーズ初の「女性主人公」や「学園モノ」というテーマ性が大きな話題となっていましたが、その中にも「企業間の陰湿で醜い争い」も組み込まれているように感じます。
そのため、スレッタたちの学園生活や決闘だけでなく、デリングやプロスペラを中心とした大人たちのドロドロした復讐劇や騙し合いによる人間関係にも注目しながら視聴していくべき作品ですね。
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