『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』は2022年10月から放送中のTVシリーズ最新作の作品です。
本記事ではニカの立ち位置や正体を紹介。
また、スパイとしてナジやシャディクに従い続けてきた理由や闇堕ち、死亡についても迫ります。
本作品の人物相関図は「ガンダム水星の魔女(第1クール)の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
ニカ・ナナウラとは
ニカはアーシアン(地球育ち)の少女で、アスティカシア学園のメカニック科に在籍して学んでいる少女です。
ニカのプロフィール | スレッタたちのお姉さん的な存在
学籍番号 | LM236 |
学科・学年 | メカニック科2年 |
年齢 | 17歳(本編第1クール) |
アスティカシア学園にはチュチュやマルタンを始め、アーシアン(地球育ち)の生徒たちも複数いますが、ニカは皆よりも大人びた容姿や振る舞いで“皆のお姉さん的な存在”と言えるでしょう。
持ち前の整備能力で自分の専用機体(デミトレーナー)の改修やメンテナンスまで卒なくこなしてもらえているチュチュからは特に慕われており「ニカ姉(ネェ)ー」という愛称で呼ばれています。
また、編入してきたばかりのスレッタに対しても優しく接する上、彼女が困った時には生徒手帳まで貸す形で協力してくれました。
さらに第11話ではミオリネ社長からも“リーダー役”という重要な役目まで任される程に信頼されていますが…
それは皆が「ニカの正体や素性を知らないため」でもおります。
(ニカの正体については後の項目で説明します)
ミオリネの能力や成長・母親の正体については「【ガンダム水星の魔女】ミオリネの能力・母親の正体 | 会社の新型ルブリス搭乗者も予想」の記事をご覧ください。
ニカの声は声優「宮本侑芽さん」が担当
ニカの声を第9話まで担当された声優は「劇団ひまわり」に所属する宮本侑芽さんです。
幼少期から入団し、子役として多くの舞台やテレビドラマに出演後、女優や声優として活動されています。
テレビアニメでは、2005年に放送された『capeta』の鈴木茂波(小学生編)役で声優デビューを果たされました。
宮本侑芽さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『ましろのおと』前田朱利役
- 『ブルーピリオド』桑名マキ役
- 『魔都精兵のスレイブ』東日万凛役
- 『彼女が公爵邸に行った理由』レリアナ/花咲凛子役
宮本さんが体調不良による一時休養のため、第10話からは白石晴香さんが代役を務めています。
ニカの正体は地球組織とシャディクに従うスパイ
第7話から第10話でニカが“スパイ”としてナジやシャディクに従いながらスレッタやエアリアルの情報を横流ししてきたことが明かされました。
そこで、ニカがなぜスパイ行為を続けてきたのか考えてみます。
ニカがアスティカシア学園へ入学したのはナジからの命令?
ニカは同じアーシアンのチュチュやマルタンたちとは違い、自身の希望よりも「お父さん役のナジから命令されたため」にアスティカシア学園へ入学したものと考えられます。
第10話から登場したナジが反スペーシアン組織”フォルドの夜明け”の頭目であり、宇宙やベネリットグループの動向を常に把握しておく必要があるはずです。
さらに御三家の御曹司3人を始めとした大勢の学生たちが在籍する学園は、ナジにとっても今後も見据えての貴重な情報源と捉えたのでしょう。
そこで白羽の矢を立てられたのがニカであり、彼女を“学園の生徒”として潜入させては、御三家やベネリットグループにおける情報を仕入れさせていたものと思います。
また、ナジの組織にはニカやスレッタと同年代の少女たち(ソフィとノレア)もおり、自分の組織に引き込めそうな「有能なパイロット候補を探すこと」も命じられていたのではないでしょうか?
ニカがグエル戦でのスレッタの操縦能力を「凄い!」と感じたことは本心であり、もしもミオリネの会社経営などの展開がなかった場合には、ニカやナジの方からスレッタをスカウトする展開も見られたかもしれませんね。
グエルの強さや新機体、結末の予想については「【ガンダム水星の魔女】グエルの強さ・ジェリドとの共通点 | 新機体と死亡の可能性」の記事をご覧ください。
ニカがシャディクに逆らえなかった理由
ニカは「ナジとシャディクの間の“連絡係”」という役割も行っていましたが、それはこの2人が密かに繋がっていたためです。
第10話での通信会話での話し方を見ると、ナジとシャディクは数年前から繋がっているようであり、ニカも自分のお父さん役と親しいシャディクには逆らえなかったのでしょう。
また、ニカはシャディクに対してもスレッタやエアリアルの情報を横流ししていましたが、それは自分が逆らえない相手(シャディク)から命令されてきたためです。
そのシャディクも第3話の時点で義父(サリウス)から「スレッタの調査」を命じられており、自分から近づくよりもスレッタと仲良しなニカの方が適任と思われたためでしょう。
シャディクの強さや能力、目的については「【ガンダム水星の魔女】シャディクの声優・目的と新機体 | ニカやミオリネとの関係性」の記事をご覧ください。
エアリアルのフライトユニット完成もスパイ行為の賜物?
第6話でのエランとの決闘のために装備されたエアリアル用のフライトユニットですが、この兵器もニカが手配したものでした。
しかし、これ程までに高性能な装備をニカ1人だけで手配できたとは思えません。
さらに皆がスレッタのために決闘に備えての準備に勤しんでいた中、ニカの姿だけがなかったのです。
おそらく、ニカが皆には内緒で「スレッタとエアリアルの情報を渡す交換条件」としてシャディクに依頼したことで資金や資材を調達したものと思われます。
その証拠が次の7話でのパーティー会場での接触であり、ニカの方からさりげなくお礼を言いますが、シャディクから「次も頼む」と言われたことやニカが恐怖に満ちた表情だったことで、スパイ説が大きく流れ始めたわけですね。
それでもフライトユニットに関してはニカのスパイ活動やシャディクとの繋がりの賜物であり、もしもニカが手配および完成させてくれなかった場合、スレッタとエアリアルはエランとの決闘で敗北させられたかもしれません。
ニカの出生と生い立ちを考察
アニメ第1クールが終盤に入った中で“ニカの正体“や地球での人脈も少しずつ明かされ始めてきました。
また、このような要素はニカの出生や生い立ちにも深く関係しているはずです。
ニカもシャディクと同じく孤児だった可能性が高い
同じアーシアンでもチュチュたちには地球で親しい家族や知り合いがいるのに対し、ニカには家族がおらず“孤児”だったのではないでしょうか?
ニカやシャディクが「孤児にされた理由」の詳細までは明かされなかったものの、戦争などにより引き離されたことでナジから引き取られ、そのまま育てられた可能性もあります。
その育った施設が第10話でナジたちがいた“崩壊した後の学校“であり、幼少期の頃はニカもシャディクやソフィ、ノレアと一緒に暮らしてきたのかもしれません。
新型ルブリスに搭乗できなかった理由とは
反スペーシアン組織を運営するナジがニカの“お父さん役”であることが判明した後にも、新たな疑問や矛盾点が生じます。
それは同じ施設(学校)で過ごしているソフィとノレアにはルブリスウルとルブリスソーンというMS(モビルスーツ)を与えられているにも関わらず、ニカには自分専用の機体もないまま、スパイとして学園へ送り込まれた点です。
ただ、この辺の理由は意外とシンプルであり、ニカよりもソフィアやノレアの方が操縦能力に優れており、パイロット適正が高かったためでしょう。
また、シャディクも同じ施設の育ちであった場合、4人の中で最も優秀なシャディクが“サリウスの養子”に選ばれたのは必然と言えますね。
ニカがメカニック科を専攻した理由とは
ガンダムやMSパイロットとしてシャディク達に敵わないニカにとって、それ以外の分野や能力で彼らに勝つしかありません。
また、ナジの組織は普通のボランティアや慈善活動でなく、あくまでも”宇宙に反抗するための組織”です。
そのような組織の中で生き残るためには、ニカもナジから認められる程の長所や能力を習得しなければいけなく、それすらも出来ない場合にはその場で殺され捨てられてしまう恐れもあったはずです。
そこでニカは自身で整備や改修を始めとした“メカニック”という自分に向いている分野を見出し、学園ではその勉強とスパイ活動を両立してきたと思われます。
本編ではエアリアル用のフライトユニットだけでなく、スレッタが編入してくる前からもチュチュ専用デミトレーナーのカスタムまでこなしてきました。
その整備能力はとても優秀であり、チュチュからも大いに信頼されています。
まるでアストナージすら顔負けさせそうな程の高い能力をもつニカですが、それは才能でなく自分が組織や施設、そして学園で生き残り続けるために続けてきた努力の賜物であったと思います。
スパイと裏切り行為を続けたニカの結末は闇堕ちと死亡?
最後は、ニカが迎える結末について簡単に予想してみます。
しかし、自分の意思でないにしてもスパイ行為を続けたニカに幸せな結果や結末が訪れてくる可能性は極めて低いはずです。
裏切り行為がスレッタにバレることで完全に闇堕ちしてしまう?
アニメ第1クールのラスト回(第12話)で、かなり意外な形で「ニカが実はスパイであること」がスレッタたちにバレてしまう予感もしています。
第10話ラストでノレアと共にプラント襲撃作戦を始めたソフィが自分の会いたがっていたスレッタに接触しながら、口を滑らせてニカの正体や素性まで話してしまう可能性が高いです。
それでも、これまでニカのことを完全に信じてきたスレッタはソフィの言うことを信じようとはせず、ニカのことを必死に弁護するはずです。
しかし、ニカの方は自分の正体をバラされたショックで完全に闇堕ちしてしまい、スレッタへの態度や接し方もこれまでとは大きく違うものに変わるものと思われます。
またはニカ自身が完全に開き直ってしまう形で闇堕ちしながらスレッタたちへの本心や敵意を剥き出しに見せてくる可能性もあり得ますね。
スレッタの本当の正体については「【ガンダム水星の魔女】スレッタの正体は姉妹やクローンではない理由 | 呪いから解放される方法も考察」の記事をご覧ください。
ニカの本格的な闇堕ちは劣等感と嫉妬心から起きる?
ニカの闇堕ちの出どころは本編での自身の生い立ちや境遇における“劣等感”や“嫉妬心”だと思います。
本作品では「アーシアンがスペーシアン(宇宙育ち)の人間から見下されている」という設定があり、ニカ達も第2話でスペーシアンの生徒たちから理不尽な迫害を受けていました。
速攻でブチぎれたチュチュとは真逆に無言のまま立ち去ったニカですが、その後ろ姿の時点で“闇堕ちしそうな展開”が予感されていました。
それでもニカには学業以外にもナジやシャディクから命じられた任務(スパイ行為)があり、チュチュと同じようにキレてばかりいては任務に支障が出てしまうことは目に見えています。
そのため、これまでは自分の感情を限界にまで抑え込んできたものの、ナジたちのプラント襲撃作戦が本格的に始まったことを機に、これまで抑え込んできた怒りや辛さを出してしまうかもしれません。
ニカは自分の本心をスレッタに話しながら死亡する可能性も高い
ニカはアニメ第1クールの最終話(第12話)でスレッタに対して自分がこれまで抑え込んできた劣等感や嫉妬心を話しながら死亡するかもしれません。
この辺は『鉄血〜』のフミタンとも似ており、ニカもまたソフィやノレアとの戦闘にデミトレーナー等に乗って割り込む形でスレッタとエアリアルを庇うことで「スパイや裏切り行為の償い」と称しながら死亡してしまう予感もします。
そして、死に際にフミタンと同じように“自分の本心”をスレッタに話すのではないでしょうか。
それでもニカにとっては、これ以上スパイや裏切り者としてスレッタやミオリネ、そして同じアーシアンの仲間たちを騙し続けずに済むことは、ある意味では幸せに感じられるのかもしれません。
プロローグとは異なり、本編での戦闘はあくまでも”学園内での決闘”が続いてきたため、第11話までの時点で死亡者はまだ1人も出ていない状況でした。
しかし最終話(第12話)にして、デリングやプロスペラだけでなく、ニカも彼らと同じ回で死亡するのはかなりやるせないですよね…。
デリングの死亡や年齢などについては「【ガンダム水星の魔女】デリングの死亡と年齢 | 娘(ミオリネ)の会社経営を容認した理由」の記事をご覧ください。
プロスペラの正体や目的については「【ガンダム水星の魔女】プロスペラの正体は母親 | 仮面の理由・復讐以外の目的を考察」の記事をご覧ください。
まとめ
今回はニカの立ち位置や正体を紹介しました。
また、スパイや裏切り者としてナジやシャディクに従い続けてきた理由やその末の闇堕ち、死亡する展開についても予想してみました。
スレッタや御三家たちと違ってパイロットでなく、戦場で戦うタイプや立ち位置だったため、少し地味な印象を抱きやすい人も多かったと思います。
それでも、スレッタとエアリアルがこれまでの決闘で勝ち続けられたのは、ニカの優秀なアシストやフライトユニット等もあってこそでした。
さらに人間性の面でもチュチュやスレッタ、さらにミオリネからも頼られる心強いお姉さんだったニカには何とか生き延びてほしい願望もありますが…
ミハルやフミタンを始め、ガンダムシリーズ作品のスパイ役は死亡する最期を迎えてきたため、ニカだけが死亡という結末を免れるとは、どうしても考えられないんですよね。
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