『機動戦士ガンダム-閃光のハサウェイ-』は1989年から1990年にかけて発売された小説作品で『逆襲のシャア-ベルトーチカチルドレン-』から続く物語として執筆されました。
また、小説発売から30年もの時を経てアニメ化が決定し、2021年6月に劇場版アニメの第1部が公開されました。
そしてテレビシリーズ最新作『水星の魔女』第1クール最終話の後、2023年1月には第1部をテレビサイズ化する形で『サンダーボルト』や『ガンダムNT』と共に放送されました。
本記事では『機動戦士ガンダム-閃光のハサウェイ-』の人物相関図を作成してみました。
アニメ化において、キャラ設定が少し変更された人物もいるため、原作小説を読んでいる人たちにはその違いも実感いただけると幸いです。
『機動戦士ガンダム-閃光のハサウェイ-』の人物相関図
『機動戦士ガンダム-閃光のハサウェイ-』は“シャアの反乱”から12年後の宇宙世紀105年の時代を舞台に描かれた作品です。
ただ、アニメ版では『ベルチカ』ではなく『逆襲のシャア』アニメ版の方から続く物語として制作されています。
反連邦組織「マフティー」のリーダーとなったハサウェイとメインヒロインのギギ、そしてキルケー部隊を指揮するケネスの3人を中心に繰り広げられる大人な恋愛や人間関係、大型機体のΞガンダムとペーネロペーによるMS(モビルスーツ)戦が大きな魅力を放っています。
マフティー・ナビーユ・エリン
まずは、ハサウェイがリーダーとして活動している組織のメンバーたちを紹介していきます。
「マフティー」は『逆襲のシャア』で起きた第二次ネオジオン戦争終結後、U.C.103頃から本格的に活動開始した“反地球連邦政府運動”により、連邦の上層部や閣僚たちへの粛清を続けている組織です。
ちなみに劇場版アニメでは、ハサウェイ以外のメンバーたちのキャラクターデザインが、これまで登場した一部のゲーム作品(Gジェネ等)から大きく変更されている点も大きな特徴です。
ハサウェイ・ノア
年齢 | 25歳 |
出身地 | 地球 |
血液型 | A型 |
別名 | マフティー・ナビーユ・エリン |
搭乗機体(MS) | メッサーF02型(指揮官機) Ξガンダム |
CV | 小野賢章 |
地球連邦軍で歴代ガンダム作品で艦長を務めてきた英雄ブライトの息子です。
『Zガンダム』で母親(ミライ)や妹(チェーミン)と共に初登場しましたが、本作品では主人公です。
表向きでは”植物監査官の候補生”ですが、裏では「マフティーのリーダー」として自身を”マフティー”と名乗りながら“反地球連邦政府運動”を続けています。
そんな状況の中、ハウンゼンで出会ったギギやケネスと、これまで出会ってきた人達(アムロやチェーン)とはまた違う形での人間関係を築いていきますが、2人からは「ハサウェイこそが”マフティー”」と勘づかれてしまいます。
また、12年前の第二次ネオジオン戦争で“初恋の人(クェス)との死別”により鬱病にかかっており、ギギに対しては“クェスの姿や面影”を見てしまいます。
さらに出会ったばかりの頃は距離を置いて接していたものの、ストーリー進行と比例する形でギギに対しても好意を抱いてしまいます。
ギギとの関係で本心では動揺することも多々ありますが、ニュータイプ能力の片鱗も見せながらMS操縦能力は一流であり、初めて搭乗したΞガンダムでも兄弟機であるペーネロペーとの戦闘で勝利を飾ります。
しかし、ケネス達の巧みな作戦までは見抜けず、最後には機体ごと捕らわれた挙句、これまでのガンダムシリーズ作品の主人公とは大きく違う形で不幸かつ衝撃的な結末を迎えてしまいます…。
ハサウェイの人生や能力、結末の詳細は「【機動戦士ガンダム】ハサウェイの搭乗機 | 死亡と結末・ギギやケリアとの恋愛」の記事を参照ください。
ガウマン・ノビル
年齢 | 30歳前後 |
コールサイン | メッサー2 |
搭乗機体(MS) | メッサーF01型(2号機) |
CV | 津田健次郎 |
数々の大戦を戦い抜いてきたベテランパイロットであり、顔の左側にある“大きな傷”が特徴な男性です。
(シャアの反乱時には連邦政府軍西方八十三部隊に所属しており、実戦よりも過酷とされる”実戦訓練”を積んできました)
ダバオのタサダイホテルに宿泊中の閣僚7人を粛清するため、そしてハサウェイを逃げさせるための陽動作戦で指揮を執りながら、ケネス率いるグスタフ・カールの部隊と奮闘しますが、奇襲してきたレーンのペーネロペーに敗北させられます。
その後は捕虜とされますが、ケネスからの暴行も含めた尋問を受けても怯む様子を見せない上”人質”としてペーネロペーのコクピットに乗せられる中でも自分よりも経験が浅いレーンに対して助言までするなど、ベテランな風格を見せていました。
人質作戦に乗り気でなかったレーンとΞガンダムに乗り換えたばかりのハサウェイに回収された形で救われ、以降の作戦や戦闘にも同じメンバー達と一緒に参戦しています。
本作品での最後の作戦および戦闘となったアデレート空港戦ではペーネロペーから放たれたファンネルミサイルを回避した上、右足の装甲を損傷させる活躍ぶりも見せました。
エメラルダ・ズービン
搭乗機体(MS) | メッサーF02型(指揮官機) |
CV | 石川由依 |
豪快かつ男まさりな性格で、並の男性以上に決断力も早い女性です。
また、同じメンバーであるレイモンドとは“メンバー公認の恋人同士”です。
タサダイホテルへはガウマン達とは別行動としてハサウェイを迎えに来ますが、その作戦中にハサウェイが見知らぬ女性(ギギ)を連れながら逃げる光景に戸惑わされます。
それでもウルル付近で合流してきたギギとハサウェイの間を取り持ってくれますが、2人の心の溝を埋めることまでは出来ませんでした。
劇場版アニメでは「技量面の問題で正式なパイロットになれなかった」という設定も追加されましたが、第一部でハサウェイから受け継いだメッサーF02型の専属パイロットとなります。
その後の作戦でもメッサーで出撃しますが、アデレート空港でのペーネロペー戦で発射されてきたファンネルミサイルを喰らうことで機体の損壊と共に死亡しました。
その他のメッサー搭乗者たち
メッサーは複数機にわたり生産されており、各機により専属パイロットも違っていました。
ここではガウマンやエメラルダ以外のメッサー搭乗者たちも簡単に紹介していきます。
フェンサー | メッサー3号機のパイロット。 アデレートでの連邦議会襲撃作戦中に死亡した。 |
ゴルフ | メッサー4号機のパイロット。 アデレートでの連邦議会襲撃作戦中に死亡した。 |
ウェッジ | メッサー5号機のパイロット。 ウルル付近での戦闘で死亡した。 |
ハーラー | メッサー6号機の女性パイロット。 ウルル付近での戦闘で死亡した。 |
ロッド | メッサー7号機のパイロット。 ウルル付近での戦闘で死亡した。 |
CV | 小野賢章 |
上記以外にも新人および補充要員として登場したビランテスやドラブ、ドメステもいます。
レイモンド・ケイン
搭乗機体 | ギャルセゾン1号 |
CV | 落合福嗣 |
MSパイロットを本業としながらも、マフティーでの活動ではサブフライトシステムであるギャルセゾン1号のキャプテンを務めています。
体格が良く大柄な男性ですが、仲間想いな優しい一面もあります。
また、恋人であるエメラルダには「エメ」という愛称で呼びますが、劇場アニメでは他メンバー以上に厳しく接されています。
ミヘッシャ・ヘンス
役割 | 諜報員、オペレーター |
CV | 松岡美里 |
マフティーの連絡員として、同じ連絡員のケンジと共に行動しながらダバオでハサウェイと接触しました。
真面目かつ勉強熱心な性格である一方、諜報員らしからぬ“のんびり屋な気質”も併せ持っています。
また、マンハンターに捕らえられて宇宙へ強制送還した過去をもちます。
ミツダ・ケンジ
役割 | 諜報員、ドライバー |
CV | 沢城千春 |
マフティーの現地諜報員としてミヘッシャと共に行動しながらダバオでハサウェイと接触した男性です。
諜報やドライバー能力は優秀ですが他メンバーと違い、マフティーの活動に対する意識は低いです。
イラム・マサム
役割 | 副館長、作戦担当 |
CV | 武内駿輔 |
マフティー実戦部隊の作戦担当メンバーであると同時に、ヴァリアントの副艦長も務めている男性です。
ハサウェイの参謀的存在でもあり、彼の良き理解者の1人です。
Ξガンダムが搭載されたカーゴを大気圏上でエメラルダが操縦するメッサーを使い空中受領する作戦を発案した人物でもあります。
メンバーからは「馬鹿げた作戦」と言われながらも、エメラルダおハサウェイの奮闘により成功をおさめました。
ケリア・デース
役割 | 支援要員 |
CV | 早見沙織 |
地球で植物監査の研修を受けていた頃のハサウェイを支え続けてくれた女性で、彼の鬱病の治療にも携わった主治医のような存在です。
一緒に生活していくうちにお互いに惹かれ合って“友達以上恋人未満”の関係にまで発展したものの、ケリア自身が非合法地球居住者だったために結婚できずにいました。
アマダ教授の元に訪れたクワックから紹介されたことで”マフティーの戦闘員”として活動に参加するハサウェイに付き合う形でケリア自身も支援要員として入隊しました。
しかし、わずか1年と数ヶ月でマフティーのリーダーにまで上り詰めたハサウェイを遠い存在のように感じてた上、ギギの出現にもよって、ケリアの方から配置換えを申し出たことでハサウェイとは完全に破局しました。
鬱病だったハサウェイを支え続けてきた立ち位置もあり、劇場版アニメでは「ハサウェイがマフティー参加するキッカケを作った人物」という設定も追加されました。
ジュリア・スガ
役割 | メカニック |
CV | 不明 |
ヴァリアント所属の女性メカニックです。
「男だけトップレスで良い」という歴史的感覚を嫌い、暑い艦内で常に上半身裸の姿で働く豪快な性格です。
(劇場版アニメでは裸になることはないものの、それでも露出度の高い服装です)
このような性格のためにケリアとは反りが合わないものの、それでもケリアが抱く「ハサウェイへの想い」を理解してくれていました。
ビノエハーバーの補給任務直後、ペーネロペーからの攻撃でヴァリアントを撃沈されたことで死亡しました。
その他のメンバーや協力した組織
マフティーのメンバーは非常に多く、これまで紹介してきたキャラクター達以外にも数名のメンバーたちが登場しています。
ジュリア以外のメカニックとしてマックスやロドイセヤ、Ξガンダムの整備を担当するマクシミリアン、さらに通信を担当するチャチャイやヨーゼフも前線で戦うハサウェイ達をサポートしてくれました。
また、ファビオをリーダーとして結成された「オエンベリ軍」もまた、様々な形でハサウェイに協力してくれたのです。
クワック・サルヴァー
コードネーム | クワック・サルヴァー |
CV | 不明 |
「クワック・サルヴァー」というコードネームを名乗る初老の老人で、マフティーの組織そのものの支援者かつ組織の黒幕でもあります。
その正体は本作品のストーリーが完結するまで明かされないまま終わりますが、かつては連邦軍の地球方面軍で要職についていた“将軍”であったことだけ判明しているため「現在は連邦政府の高官ではないか?」と噂されています。
また、マフティーと敵対するケネスからも「閣僚か官僚のトップの中で1番良識な頭脳かつ短気な奴」と睨まれていました。
正体こそ底が知れないものの、連邦内部アナハイム社との強い繋がりを持っており、物資補給とメンテナンス部隊の編成については信じられない程の手腕を発揮します。
劇場版アニメの第1部ではマンサン教授と共に未登場で終わりましたが、原作小説やコミカライズ版では実際に登場しており、ハサウェイと会話しながら彼の中にある“覚悟”を表明させました。
ハサウェイと縁の深い人物たち
ここではハサウェイと恋愛関係となった女性たちを始め、教授や両親といった、マフティー以外でハサウェイと縁の深いキャラクター達を紹介します。
ギギ・アンダルシア
年齢 | 19歳 |
CV | 上田麗奈 |
本作品のメインヒロインで、白い肌と綺麗な金髪が魅力的な美少女です。
また、カーディアス伯爵の愛人でもあり、彼よりも一足早く香港のアパートメントへ向かうためにハウンゼンに搭乗したところでハサウェイやケネスと出会いました。
まるでニュータイプと思わせるような“鋭い勘の持ち主”で、時おり予言めいた発言もします。
マフティーを名乗りながらハウンゼンに襲撃してきたハイジャック(オエンベリ隊)たちを即座に”偽物”と、さらにタサダイホテルで一緒に過ごしたハサウェイのことを「マフティー」と見抜いたのです。
その能力をケネスから着目されて「勝利の女神」とまで讃えられます。
しかしケネスの元から離れてエアーズロックで再会したハサウェイと惹かれ合いますが、自分の想いを伝えられないまま、最後の作戦と戦闘に赴いたハサウェイと永遠の別れをする結果で終わります。
ギギの年齢や能力、最後の結末については「【ガンダム 閃光のハサウェイ】ギギの最後と結末・年齢と声優 | クェスやケネスとの関係性」の記事をご覧ください。
クェス・パラヤ
年齢 | 享年13歳 |
搭乗機体(MS) | ヤクト・ドーガ(逆襲のシャア) αアジール(逆襲のシャア) |
CV | 川村万梨阿 |
『逆襲のシャア』のヒロインとして登場し、ハサウェイが12年前に出会った“初恋の人”です。
地球連邦政府参謀次官アデナウナーの娘でシャトルでの避難中に出会ったアムロやハサウェイを見限ってシャアの方につき、その後は自身の高いニュータイプ能力を利用される形で戦場に出る中で死亡しました。
(アニメ版ではチェーンに、小説版ではハサウェイの放つビーム砲で殺されています)
そのため本作品の時代では既に故人ですが、クェスの死亡がハサウェイに大きなトラウマを残してしまい、鬱病の原因にもなりました。
そして12年後の現在もハサウェイはギギの言動から「クェスの声や姿」による幻覚を見てしまうのです。
クェスとハサウェイの関係や死別は『逆襲のシャア』で見られます。
アマダ・マンサン
年齢 | 不明 |
CV | 不明 |
ハサウェイの植物観察官の教官ですが、裏ではクワック将軍と繋がっており、ハサウェイもこのアマダ教官を通じてマフティーとの接触を始めていました。
クワックと同じく劇場版アニメ第1部では未登場で終わりましたが、本編ではホンコンにいるギギから「ハサウェイに対しての連邦議会の開催場所」に関する伝言を受けます。
ブライト・ノア
年齢 | 45歳 |
誕生日 | U.C.0060 |
CV | 鈴置洋孝(初代) 成田剣(二代目) |
ハサウェイの父親で、ラーカイラムの艦長です。
これまでの戦争でもホワイトベースやアーガマなど、何度も主人公のガンダムがいる艦で艦長を務めてきた英雄でもあります。
本作品での出番は少ないながらも、マフティー討伐を目的としたキルケー部隊の司令に着任するため、地球に降下してくるなど重要な役回りで登場します。
また、軍を退役後にはロンデニオンコロニーにある自宅でレストラン経営することを考えており、妻(ミライ)と一緒に話し合う場面も描かれています。
しかし、このような経営は「ブライト自身が政治家に立候補するため」と言われており、クワックやハサウェイからも見抜かれていました。
ミライ・ノア
年齢 | 41歳 |
誕生日 | U.C.0064 |
旧姓 | ミライ・ヤシマ |
CV | 白石冬美(初代) 藤村歩(THE ORIGIN) 新井里美(ククルス・ドアンの島) |
ハサウェイの母親かつブライトの妻であり、一年戦争時代ではホワイトベースの操舵手としてアムロ達と共にシャアやジオン軍と戦いました。
戦後は退役して地球で息子(ハサウェイ)と娘(チェーミン)を育て続けてきました。
本作品の時代ではロンデニオンコロニーにある自宅に住んでおり、夫(ブライト)と共にレストランを経営する予定でした…。
地球連邦軍のキルケー部隊
ここからは、地球連邦軍部隊の1つとして登場した「キルケー部隊」のキャラクター達を紹介します。
元々はキンバレー大佐が率いる”キンバレー部隊”としてマフティー掃討のために結成されましたが、その戦果が芳しくないため、ケネスが後任として司令官に着任してから、彼の命名により”キルケー部隊”という部隊名に変わりました。
ケネス・スレッグ
年齢 | 37歳 |
階級 | 大佐→推将 |
CV | 諏訪部順一 |
マフティー掃討部隊(キルケー部隊)での後任の司令官として着任するため、政府の高官たちと共に地球へ降下した男性です。
パイロットおよび指揮官として極めて優秀であり、12年前の第二次ネオジオン戦争の時では第一線で戦っていました。
さらにキルケー部隊の指揮官となってからも、事前準備に抜かりない用意周到さに加え、非協力的な相手に対しても脅してまで応じさせる強引さも併せもっています。
そのような性格や有能さから、ハサウェイからは「自制心があって凶暴な男」と思われながら警戒されていました。
地球へ降下するために搭乗したハウンゼンで出会ったハサウェイと協力しながらハイジャックたちを倒し、彼のことも高評価しながら友人として親交を深めました。
しかし内心ではハサウェイへの疑念も強く抱いており、連邦議会襲撃を宣言する電波ジャックの犯行声明により「ハサウェイこそがマフティーであること」に気づきました。
ハサウェイの正体を知って苦悩しながらも自身の発案した作戦を成功させた後、その功績が評価されたことで大佐から推将の地位へと昇格します。
また、地球へ降下してきたブライトにマフティーの正体を隠すため、自らマフティー(ハサウェイ)処刑の指揮を執りながら自らの手で銃の引き金を弾きました…。
また、同じハウンゼンで出会ったギギに対しても積極的に接していますが、それは彼女のもつ“鋭い勘”を高く評価しながら「勝利の女神」であると感じたためであり、恋愛的な好意ではありませんでした。
ただ、ハサウェイ処刑後には連邦の身勝手な対応に嫌気がさし、ギギと共に日本の九州へ旅立ちます。
ケネスと共にマフティー掃討を行った部下たち
キルケー部隊ではケネスの部下としてマフティー掃討に奮闘したキャラクター達も複数います。
ケネスの補佐官として登場したスタッグ中佐とミネッチェ大尉、さらにフランシンという名の女性秘書もいました。
ちなみにスタッグ中佐は最終戦でケネスが発案したバリアー設営作戦の指揮を執っており、ハサウェイとΞガンダムを捕らえた人物でもあります。
レーン・エイム
年齢 | 22歳 |
階級 | 中尉 |
搭乗機体(MS) | ペーネロペー |
CV | 斎藤壮馬 |
ケネスによりキルケー部隊に送り込まれてきたテストパイロットの青年です。
MS操縦能力は優秀でありながら実践経験不足や上官たちの狡猾さを知らないことが災いして、本編での初陣ではペーネロペーに搭乗しながらもガウマンのメッサーを相手に苦戦させられます。
(この戦闘で味方のグスタフカールを3機も失ったことでケネスから喝を入れられました)
その後の戦闘ではケネスからの命令で自機(ペーネロペー)にガウマンも乗せて“人質”として使いますが、兄弟機であるΞガンダムに搭乗したハサウェイから「情けない奴」呼ばわりされたことで人質(ガウマン)を空中から解放しました。
この時、ハサウェイがガウマンを回収するまで一切の攻撃をせずに待ちましたが、それは情けなどではなくレーンのもつ“実直さ”と”強いプライド”によるものです。
この時の出会いからハサウェイのΞガンダムと戦闘を繰り返しますが”技量と経験の差”により、最後の戦闘まで圧倒され続けます。
それでもケネスの作戦で指示された“囮役”としての任務は果たし、Ξガンダムとハサウェイを捕える作戦を成功させました。
レーンと共に戦うグスタフカール搭乗者たち
マフティー側に複数機ものメッサーが配備されているのと同じく、連邦やキルケー部隊にもこの時代の主力量産機となるグスタフカールという機体が多数にわたり生産および利用されています。
その中にはグスタフカールに搭乗してレーンのペーネロペーと共にΞガンダムやメッサーと戦ったパイロット達も複数います。
キンバレー部隊陸戦第5分隊に所属するレイ中尉を始め、ホセやエイレンという名のパイロットたちも登場しました。
キンバレー・ヘイマン
階級 | 大佐 |
CV | 不明 |
ケネス前任のキンバレー部隊の司令官でしたが、文官上がりで実戦経験はほとんどありません。
(そのような能力や経験不足により戦果が上がらず、ケネスに後任の辞令がきました)
しかし、ケネス着任を目前にその焦りからマフティーを名乗るオエンベリ軍の掃討に向かいますが、敵戦力を目の前に逆上して虐殺を行なってしまいます。
その後、Ξガンダムを入手したハサウェイたちに捕まり捕虜とされましたが、アデレート空爆の第二波が来る前にギギと一緒に解放されました。
刑事警察機構(マンハンター)
最後は、宇宙世紀における地球連邦政府の警察機構の者たちを紹介します。
ちなみに警察機構は「マンハンター」とも呼ばれており、主に”地球での不法滞在者の取り締まり”を仕事としていますが、その実態は銃器やMSまで使いながら無差別に多くの人間たちを虐殺しています。
そんな組織の中でもハサウェイに接触してきたハンドリーとゲイスは警察としてのモラルを高く持っているまともな人物たちと言えるでしょう。
ハンドリー・ヨクサン
役職 | 長官 |
CV | 山寺宏一 |
マンハンターを従える刑事警察機構の長官で、地球で開催されるアデレート会議に参加するため、ハサウェイ達と同じハウンゼンに搭乗していました。
ハウンゼンでハサウェイがハイジャック達を倒す瞬間や飛びのけた身体能力も目撃しており、高く評価していました。
政府の中央にいる連中は「使い物にならない」と判断した上で、地球では部下のゲイスを連れながらハサウェイに接触しています。
ゲイス・H・ヒューゲスト
役職 | 部長 |
CV | 佐々木望 |
ハンドリーと共に地球でハサウェイと接触し、彼にハイジャック事件の件で事情聴取した男性です。
優秀な人物ですが、内心では地方(ダバオ)に飛ばされたことへのコンプレックスを抱く上、一般人を人とも思っていない一面もあります。
佐々木望さんは『逆襲のシャア』を始め、それ以降も多くのゲーム作品でハサウェイ役を担当されてきました。
まとめ
今回は『機動戦士ガンダム-閃光のハサウェイ-』の人物相関図と共に、各キャラクター達の紹介もしてみました。
ハサウェイを取り巻くキャラクター達の性格や立ち位置、関係性などにより、数多いガンダムシリーズの中でも極めて大人向けな作品と言えますよね。
それでも原作小説の発売から30年以上もの時を経てアニメ化やテレビサイズ化での放送が実現されたことを機に『ガンダムSEED』や『水星の魔女』から入った人達にも是非一度は触れていただきたい作品でもあります。
ただ、私的には『逆襲のシャア』を視聴後に観ることをお勧めします。
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