『機動戦士ムーンガンダム』は月刊ガンダムエースで連載中の人気漫画作品です。
新たな宇宙世紀シリーズ作品として『ガンダムZZ』〜『逆襲のシャア』の間の時代を舞台に、新たな戦争が展開されています。
本記事では『機動戦士ムーンガンダム』の人物相関図を作成してみました。
ユッタやミネバを中心に展開されてきた複雑かつ奥深い人間関係を簡単に振り返る、または知るための参考にしてみてください。
本作品のネタバレ詳細は【機動戦士ムーンガンダム】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる?」の記事を参照ください。
目次
『機動戦士ムーンガンダム』の人物相関図
『機動戦士ムーンガンダム』は「月刊ガンダムエース」で連載中の人気漫画作品です。
ユッタが生まれ育ったムーン・ムーンを始め、ミネバやシャアが属しているネオジオン、さらにアムロやサフィラが配属されたロンドベルと新旧キャラたちの出会いから築かれていく新たな関係性もまた、本作品の大きな魅力的だと思います。
ムーン・ムーン
サイド1建設の前衛基地として、100年以上も前に建設された旧型のコロニーです。
『ガンダムZZ』でブライトやジュドーたちも訪れた時には、連邦の記録にもない「忘れられたコロニー」とされていました。
しかし本作品の時代になってから、実は意図的に存在が隠蔽されてきた話も挙がってきます。
自然回帰主義者が多く居住してきたため、光族の長であるムーン家からの教えや掟により機械の使用すら禁止されています。
しかし機械を全く使用していないわけでなく、リナート家では電気や水道も普通に使われている上、住民たちも機械どころかMS(モビルスーツ)操縦に対する順応性を持つため、ネオジオンのリュースから目をつけられてしまいます。
ユッタ・カーシム
年齢 | 15歳 |
家族構成 | 祖父(カレル)、母(カーリナ)、父(クレト) |
搭乗機体(MS) | バルギル(ガンダムヘッド) ※21話で「ムーンガンダム」と名付けられた。 |
CV | 古屋亜南(ガンダムU.C.E) |
本作品の主人公で、好奇心旺盛な少年です。
光族の掟を破っては、ムーン・ムーンにある機械を勝手にいじりながら研究しています。
このような行動は単に機械への興味だけでなく、幼少期に経験した「父親(クレト)との死別」が強く影響しており、良いものや技術は外の世界のものであっても取り入れるべきと考えているためです。
宇宙で経験したミネバとの出会いおよび共鳴がキッカケで高いニュータイプ能力を開花させていきます。
その能力はムーンガンダム搭乗時でも発揮しており、シュランゲ隊との戦闘やアムロとの共闘でも役立ちました。
肝心の操縦においては素人でしたが、アムロとの戦闘訓練のおかげで少しずつ上達していきます。
幼馴染のサキから好意を寄せられていますが、ユッタ自身はミネバのことばかり気になっているために気づいていません。
15歳まではムーン・ムーンで祖父(カレル)や母親(カーリナ)たちと暮らし続けてきましたが、カレルとの死別(17話)や連邦(ロンドベル)のウバルドによって連れ去られたミネバを救うため、本格的に外の世界へと旅立ちました。
ユッタの場合は、ストーリー展開の進行と共に自身が属する勢力や艦が変わっていく点も大きな特徴です。
ミネバとの出会いがキッカケで、6巻まではアタラント3のリセ船長やアゴスと過ごしてきましたが、7巻からはラーギルスに移り、艦内で保護されているミネバを地球のラサ司令部へ送り届けるため、ロンドベルのサフィラ達と共に行動していきます。
ユッタの能力や・搭乗機体(MS)、ミネバやアムロとの関係性については「【ムーンガンダム】主人公(ユッタ)の能力や機体がミネバやアムロを成長させる|最後の結末も考察」の記事を参照ください。
サラサ・ムーン
年齢 | 16歳(ガンダムZZ)→20歳(ムーンガンダム) |
家族構成 | 父(エルド)、妹(ラサラ) ※この2人は既に死亡している。 |
CV | 山本百合子(ガンダムZZ) 熊谷海麗(ガンダムU.C.E) |
ムーン・ムーンの長を務める巫女です。
民に対して「光族の教え」を伝えながら“機械の使用を禁止”させています。
以前までは外界の者たちを利用してまで外に光族の教えを広めようとする行為や外の者達への拒絶心が強いという困った性格でしたが、4年前(『ガンダムZZ』41話)に双子の妹・ラサラと死別したことがキッカケとなり、本作品の時代では柔軟性も持つようになりました。
しかし、18話からムーン・ムーンに潜んでいる闇に気づき、長年のタブーとされてきた「アルツト族との接触」を決意します。
光族の長として特殊な能力を持っており、33話ではユッタやムーンガンダムのサイコプレートとの共鳴することで“奇跡”を起こし、ラーギルスを救いました。
8話でも初対面の時点で、ミネバが「自分の言葉で話していないこと」を見抜いていました。
リュースによってムーン・ムーンを制圧されてからは、サキやリナート達と共にコロニー地下に移り、反抗運動を始めます。
リナート・リヒト
年齢 | 不明 |
家族構成 | 父(アルフォンソ)、母(ニルダ) |
搭乗機体(MS) | ガザG |
CV | 不明 |
ムーン・ムーンの文化遺産を守るリヒト家の長男で“戦士隊の長”でもある青年です。
表面上ではサラサに忠誠を誓いながら機械文明を否定する一方で、レイメルを始めとしたアルツト族とも密かに交流しています。
『ガンダムZZ』で死亡したラサラとは幼馴染の関係であり、ミネバに対してラサラの面影を見るようになっていきます。
リュースに制圧されたムーン・ムーンからサラサを救うため、36話からガザGに搭乗する形でパイロットにもなりました。
ミネバに対して特別な感情を抱く点や、MS(モビルスーツ)操縦で主人公(ユッタ)に対するライバル心を燃やす性質により『ガンダムUC』のリディと似た立ち位置のキャラクターとも言えます。
サキ・メントー
年齢 | 15歳 |
CV | 不明 |
ユッタと幼馴染の少女であり、サラサの世話役を務める少女です。
自分の想いをユッタに気づいてもらえず、ミネバに対する強い嫉妬心を抱きます。
ウバルドによりミネバを連れ去られる瞬間を目撃した唯一の人物ですが、その後になって見捨てたことを強く後悔しています。
カレル・カーシム
愛称 | お爺 |
CV | 麻生智久(ガンダムU.C.E) ※麻生さんはナレーションも担当しています。 |
カーシム家の長でユッタの祖父だった男性です。
ユッタを始め、ムーン・ムーンの民からは「お爺」と呼ばれながら親しまれてきました。
元々はサイド3(後のジオン公国)出身者であり、まだ40年前まではジオン・ズム・ダイクンの同士として働いてきましたが、彼のジオニズム主義がやがて戦争を起こすことを予見したために決別したのです。
そして逃げるようにムーン・ムーンへと移住して、そのまま留まり生き続けてきました。
外界の生まれ故に機械の知識が高い上、シュランゲ隊のガットがコロニー内に穴を開けた時には、空気漏れを防ごうとキャトルの操縦までこなします。
しかし、ガットからの砲撃をキャトルごと受けたことで重傷を負わされ、最後はユッタや民から看取られて死亡しました。
その死に際、ユッタに対しては「外の世界を知ること」を諭した上、サラサにも「ムーン・ムーンに闇が潜んでいること」について教えてくれました。
カーリナ・カーシム
ユッタの母親です。
普段は優しい性格ですが、内心ではムーン・ムーンの掟と本人の意思が邪魔したことで夫(クレト)を救えず死なせてしまったことを、今でも強く後悔しています。
クガナ
年齢 | 15歳 |
搭乗機体(MS) | シータプラス (マウノと同乗) |
CV | 不明 |
ユッタの友人で、ムーン・ムーンではマウノも含めた3人組で、いつも一緒でした。
元気な性格で、ユッタとリュースがムーンガンダムに乗れるようにするため、マウノと2人で猪に変装しながら大人たちを引きつけてくれました。
さらに38話ではサフィラが乗り捨てていったシータプラスに搭乗して、ネオジオンの追っ手を止める活躍ぶりも見せています。
マウノ
年齢 | 15歳 |
搭乗機体(MS) | シータプラス (クガナと同乗) |
CV | 不明 |
ユッタの友人で、臆病な性格の少年です。
クガナと一緒に21話や38話で活躍した一方、5話では大人から蹴り出されて宙域に出されてしまうなど、何気に災難な目に遭っています。
アルフォンソ・リヒト
リナートの父親で“戦士隊の先代の長”です。
表向きでは愛想のいい性格であり、ムーン・ムーンに訪れたミネバ達に対しても豪華な食事でもてなしてくれます。
しかし本心ではミネバたちに対する警戒心もある上、リヒト家の役割(アルツト族との交渉役)を疎ましく感じている一面もあります。
ニルダ・リヒト
リナートの母親です。
しかしアルツト族の長であるレイメルに対しても、自分の息子と同じ「リナート」の名前で呼んでいます。
エルド・ムーン
サラサとラサラの父親で、先代の光族の長でした。
外から来たカレルのことも拒絶せず「外の世界を知った上でムーン・ムーンの暮らしを肯定してくれる人が必要」と告げながら、温かく迎え入れてくれました。
クレトと同じ流行り病を患いますが、掟に背いて近代医療処置を受けることを拒んだ末に死亡しました。
レイメル
コロニー地下にある「子捨ての森」と呼ばれる森に幽閉されている“アルツト族の長“です。
ムーン・ムーンに潜む“闇の元凶”であり、サラサには知られぬように外の世界との繋がりを密かに作ってきた上、今ではネオジオンのリュースとも手を結んでいる状態です。
しかし、本人は「ムーン・ムーンの民が生き続けるために必要」と解釈している上、サラサに対しても堂々と宣言しています。
普段は着用している装束で素顔まで隠しているものの、19話ではニルダの前で素顔を晒しました。
さらには、自分のことを「リナート」と呼んでくるニルダに対して、レイメルの方も「母上」と呼びながら応えます。
正体や詳細こそ不明な点が多いですが、この2人の会話や様子を見る限りではニルダがアルフォンソとは別の男性との間に生んだ子供である可能性も高いです。
この考察が正しければ、リナートとは”兄弟”となりますね。
ネオジオン(アタラント3)
リセ船長を指揮官として「機密保持のための捨て石」と扱われながら、ミネバを運ぶための偽装貨物艦として登場しました。
アクシズからは“不良品や落ちこぼれの寄せ集め部隊”と揶揄されていますが、かつてはリセを筆頭として第一次ネオジオン戦争を戦い抜いた猛者の集まりです。
ミネバ・ザオ・ザビ
年齢 | 13歳 |
家族構成 | 父(ドズル)、母(ゼナ) ※この2人は既に死亡しています。 |
CV | 宮下早紀(ガンダムU.C.E) |
旧ジオン公国を支配していたザビ家の生き残りの少女です。
一年戦争中での誕生時から父親(ドズル)の戦死から始まり、後の『ガンダムUC』までにかけて多くの数奇な運命に翻弄され続けてきました。
本作品の時代ではリセ船長の指揮するアタラント3に乗せられる形で逃亡生活を送っていましたが、ロンドベルとの戦闘に巻き込まれた中、ユッタとの出会いや共鳴をキッカケにムーン・ムーンのサラサやリナートとも交流します。
ムーン・ムーンに滞在中、ロンドベルのウバルドにより連れ去られたものの、ユッタやアムロたちの活躍によって救出された後は、ラーギルスに保護されながら地球のラサ司令部へと向かいます。
アゴス・ラガート
階級 | 少尉 |
搭乗機体(MS) | バルギル |
CV | 畠中祐(ガンダムU.C.E) |
強化人間の処置を受けた青年パイロットで、素直かつ人当たりのいい性格です。
操縦技術が卓越している一方、過去に受けた特殊な強化人間措置の副作用により、サイコミュへの適性が低いため、ファンネルをまともに稼働させることができません。
このような失敗や不完全な能力を理由に、同じアタラント3のパイロットたちからは半人前扱いされています。
6話で出会ったユッタにミネバ捜索を手伝ってもらったことが縁で交流を持ち、自身のバルギルをユッタに託しました。
同じ強化人間でも、過去の時代に登場したフォウ(Zガンダム)やプル(ZZガンダム)達とは違って、強化人間特有の”精神の不安定さ”を見せることがなく親しみやすいキャラクターとして描かれていますが、原作者(福井晴敏先生)からのお話では「実は最大の“二面性”を持つ人物」と言われています。
アゴスにある”裏の人格”がサフィラを解放した
21話でアタラント3の中で捕われていたサフィラを解放してくれた人物の正体とは、実はアゴスの中にある“裏の人格”です。
(この回と場面ではアゴスの顔まではハッキリ描かれていないため、謎に包まれていました)
実はアゴスもまた、サフィラと同じ“被災者”であり、少年期に経験した悲惨な体験から逃れるため、アゴス自身から志願して強化人間になるための処置を受けていたのです。
この処置により、普段からユッタやミネバたちに見せている“表の人格”とサフィラを解放してくれた時に見せた“裏の人格”こそが、先に挙げた「二面性の真実」でした。
ただ、この二面性においてはアゴス自身でもコントロールできておらず、表の人格の方は過去を始め「裏の人格に変わった時の自分が行った行為」すら覚えていないのです。
リセ・ジェナロ
階級 | 中佐 |
搭乗機体 | アタラント3 |
CV | 不明 |
アタラント3の女性艦長で、部下たちからは「オフクロさん」の愛称で呼ばれています。
第一次ネオジオン戦争ではアタラント2の艦長としてフアンたちの指揮を取りながら勇敢に戦い抜いた人物でもあります。
しかし、戦争終結時に上司であるリュースからの命令に背く形でコア3コロニー内の子供たちの救出を実行するなど、情が深い一面も併せ持っています。
(この時、子供たちの救出には成功したものの、その代償として多くの部下たちを死亡させてしまいました)
本作品の時代では中立的な立場として活動し、ミネバに関することも任務の1つと捉えていますが、自分たちで救い生き続けている子供たちの居場所などをリュースに掴まれてしまっているため、逆らえずに従い続けています。
オルボ・マルシェフ
搭乗機体(MS) | アルス・ジャジャ |
CV | 不明 |
アタラント3に配属されているMS部隊「チームデルタ」の隊長です。
作戦中は常に冷静沈着ですが、実は部下思いで情け深い性格です。
クラース・バッケル
搭乗機体(MS) | ガズエル・グラウ |
CV | 不明 |
アタラント3のMS部隊「チームデルタ」の隊員です。
表面上ではアゴスのことを”不良品”と罵りますが、本心ではアゴスのことを気にかけて信頼してくれています。
さらに、42話でアゴスがフアンからの質問攻めを受けることで困っていた時にも、自ら間に入って軽くフォローしてくれることもありました。
アンスガル・ゴロン
搭乗機体(MS) | ガズアル・グラウ |
CV | 不明 |
クラースと同じMS部隊「チームデルタ」の隊員です。
操縦技術は卓越していますが、自身の機体はシュランゲ隊が暴走した時に中破されてしまいました。
ネオジオン(ザビ派)
リュースを主とするネオジオンのザビ派メンバーでの集まりで“過激派”とも呼ばれています。
リュース・クランゲル
階級 | 少佐 |
搭乗機体(MS) | ダグ・ドール |
CV | 坂本真綾(ガンダムU.C.E) |
ネオジオンの過激派を指揮する少年です。
少女のような幼い容姿とは裏腹に、その本性は無邪気で無慈悲なサイコパスであり、自分の部下をも平気で殺せてしまえます。
『ガンダムZZ』でハマーンに反旗を翻したグレミー・トトの生家であるトト家と並ぶ名家(クランゲル家)の生まれで、自らを「ジオンを継ぐために生まれた存在」と語っています。
ミネバを「大衆受けの良いブランド」と言いながら欲していますが、その理由はシャアに対抗できる名声を得るためです。
さらに自身がシャアを倒して、ミネバと共に新たなジオンを作ろうと画策しています。
ユッタの機体に「ムーンガンダム」と名付けたキャラクターでもありますが、ユッタとは一時的な共闘後に決別しました。
ムーン・ムーンの民がもつ”MSへの適正能力”にも関心を持っており、ミネバやラーギルスから逃げられた後にコロナーを制圧してしまいます。
「ソロン」というハローベースのペットロボットをいつも持ち歩いていますが、リュースの使いやすいように改造されており、情報伝達や通信機能に加えて、リュースの命令であれば人間を殺傷してしまうことも行ってしまう残酷な一面も搭載されています。
ガット
階級 | 大尉 |
搭乗機体(MS) | メドゥッサ |
CV | 勝沼紀義(ガンダムU.C.E) |
リュースの部下で、シュランゲ隊の隊長です。
部下にはレフィ中尉とマース中尉を引き連れており、この2人の搭乗機体(MS)もガットと同じメドゥッサです。
リュースに絶対の忠誠を誓うと同時に、リュースこそがジオン再興となるべき存在とまでリスペクトしいます。
ムーン・ムーンの民にミネバの存在を晒したアタラント3を見限り、リセ船長の更迭を告げると同時に“秘密保持”と称しては、ミネバを殺すことにも躊躇いも持たずに実行に移します。
ムーン・ムーン襲撃時、2人の部下がユッタのムーンガンダムに倒されても、このガットだけは自分が倒された後も諦めずに攻撃を仕掛けていました。
コロニー内に大きな穴を開けて空気漏れを起こした上、カレル(お爺)の乗るキャトルまで砲撃したため、カレルを殺した張本人でもあります。
そこまでの悪事を働い後に逃げ延びますが、その直後、リュースに撃墜されて死亡しました。
イリア・パゾム
階級 | 大尉 |
搭乗機体(MS) | ザクⅣ |
CV | 佐脇君枝(ガンダムZZ) |
第一次ネオジオン戦争でマシュマーの副官として戦っていた強化人間です。
戦争終結後はリュースの部下となり、女性将校としてダニー達を指揮しています。
ダニー、デル、デューン
階級 | 不明 |
搭乗機体(MA) | ギガッザム |
CV | ダニー:龍田直樹(ガンダムZZ) デル:菅原淳一(ガンダムZZ) デューン:稲葉実(ガンダムZZ) |
第一次ネオジオン戦争(『ガンダムZZ』38話)で、ジャムル・フィンに搭乗してジュドーたちと戦った、元「ジャムルの3D隊」の3人組です。
戦争終結後もイリアと共に生き残り、リュースやイリア直属の部下として、本作品でも3人組で戦っています。
ブーデイン
リュース率いる過激派メンバーの大型戦艦グワーシャの艦長です。
ネオジオン(その他)
ここでは、シャアとナナイのように本作品の表舞台にはまだ介入していない、ネオジオンの者たちを紹介します。
シャア・アズナブル
本名 | キャスバル・レム・ダイクン |
年齢 | 33歳 |
階級 | 大佐 |
搭乗機体(MS) | サザビー(予想) |
CV | 池田秀一(ファースト〜『逆襲のシャア』) ※幼少期(オリジン第1部)は田中真弓が担当 |
ファーストガンダム(一年戦争)の時代から「赤い彗星」の異名で連邦から恐れられてきたニュータイプですが、アムロやハマーン、カミーユ達との出会いにより、自身の滞在場所や勢力を転々としてきました。
本作品の時代では地球(南極大陸)にある研究所でナナイと共にサザビーを造りながら、自身の計画(第二次ネオジオン戦争)への準備を順調に進めている様子です。
ストーリー終盤でアムロやユッタと戦闘する可能性も高い
現時点ではまだ表舞台から隠れてはいるものの、本作品がU.C0092の時代を舞台に描かれているため、ストーリー後半や終盤に入ってから参戦してくる可能性も高いです。
(新生ネオジオンの総帥となったシャアが表舞台に再び現れた時期が、U.C.0092の12月でした)
そんな中で完成させたばかりのサザビーに乗りながらアムロやユッタの前に立ちはだかり、戦闘を繰り広げそうな予感もしています。
ただ、アムロとの決着が着くのは後の『逆襲のシャア』であるため『ムーンガンダム』本編の中では本格的な戦闘にまでは至らず、あくまでも“再会の挨拶”と称しながら軽く手合わせする程度に留まるものと思います。
ナナイ・ミゲル
年齢 | 不明 |
CV | 榊原良子(逆襲のシャア) |
ネオジオンのニュータイプ研究所で所長を務める女性です。
アゴスに特殊な強化人間処置を施した上、アタラント3が出航する前に“ミネバ護衛の任務”として派遣までしていました。
本作品の時代ではシャアと共にサザビーを順調に完成させており、シャアとの愛人関係はこの時点で既に始まっていたようです。
そのため、シャアとはグリプス戦役終結後〜第一次ネオジオン戦争の最中の時期に出会ったと考えるのが妥当でしょう。
フアン・マハロフ
階級 | 少佐 |
CV | 不明 |
ネオジオン補給部隊を指揮する少佐で、アタラント3のリセやパイロット達からは「神父(ファザー)」という愛称で呼ばれています。
第一次ネオジオン戦争の頃はリセのアタラント2に所属し、ドーベンウルフで戦う腕利きのパイロットでしたが、コア3に取り残された子供たちを救い出す際に負傷したため、一度は退役していました。
そのため、戦争終結後はパラオの教会で神父として、コア3で助けた子供たちの面倒を見ながら生きてきましたが、軍からの要請を受けたために復帰しました。
過去にリセに対してプロポーズしたものの、正式な夫婦同士にはなれていないようです。
アタラント3で出会ったアゴスの素性に疑問を抱き始めたことにより、内通者(アゴスの裏の顔)の正体に迫り始めます。
ロンドベル(ラーギルス)
ラーギルスとは、ロンドベル所属のクラップ級巡洋艦です。
ラウロ艦長の指揮の下、ウバルドやマリに加えて極秘任務により派遣されたサフィラも配属されています。
さらに7巻以降からは保護されたミネバやユッタも乗っており、単艦で地球のラサ司令部を目指しながら進行中です。
サフィラ・ガードナー
年齢 | 20代前半〜中半(推測) |
階級 | 中尉 |
搭乗機体(MS) | シータプラス→リガズィード |
CV | 沢城みゆき(ガンダムU.C.E) |
シャア捜索任務のため、ラサ司令部からラーギルスに派遣された女性パイロットです。
表面上は明るい性格ですが、内心ではジオンに対する“復讐心”を秘めています。
それでも自分の目的や復讐のためにユッタ達ムーン・ムーンの民を巻き込むことには強い忌避感も併せ持っています。
ラーギルスでミネバとの衝突により苦悩するユッタに優しくアドバイスしてあげるなど、頼れる先輩ぶりも見せています。
アムロからもユッタやミネバのことを頼まれると同時に、新たに搬入された機体(MS)リガズィードに乗り換えます。
サフィラがシャアを探す本当の理由や搭乗機体(MS)の詳細は「【ムーンガンダム】サフィラがシャアを捜す理由|恋人と機体・死亡フラグも考察」の記事を参照ください。
ウバルド・モリーナ
階級 | 大尉 |
搭乗機体(MS) | ジムⅢパワード→ジムⅢブルドック |
CV | 武田幸史(ガンダムU.C.E) |
ラーギルスMS隊の隊長です。
一年戦争の頃から入隊し、本作品の時代まで戦い抜いてきた勇士ですが、戦争で家族や恋人と死別させられたことにより、ジオンに対する深い憎悪心を抱いています。
ムーン・ムーンに潜入した時、サキの目の前でミネバを連れ去った張本人ですが、この時の行動がミネバとユッタを再び合流させる結果につながりました。
アタラント3とムーン・ムーン合同でのミネバ救出作戦が開始されたばかりの頃は、ユッタのムーンガンダムを倒そうと容赦なく襲いかかりますが、敗北した後はリュースに苦戦するユッタやアムロに加勢してくれたのです。
ちなみに“大のジム好き”であり、整備スタッフから最新鋭のヅェダに乗り換えるように勧められても断っています。
ラウロ・バチーク
年齢 | 不明 |
CV | 不明 |
ラーギルスの艦長です。
サフィラからの色仕掛けに戸惑うことはあるものの、根本的には紳士的で優しい性格です。
また、ユーモアのセンスも少しあり、8話ではユッタが投げた槍にシータプラスを行動不能にさせられたまま帰還してきたサフィラを何気にからかっています。
実は妻子持ちであり、ラーギルス艦内で保護したミネバの将来を心配しています。
20話でもミネバのためを思いながら「別の生き方を見つけること」を勧めますが、本人からは軽く拒絶されてしまいました。
マリ・ミラネス
階級 | 少尉 |
CV | 不明 |
ラーギルスで通信士を務める女性クルーです。
アタラント3とムーン・ムーンの民と合同で行われたミネバ救出作戦の中でラーギルスを襲撃された時に大勢の仲間たちを殺されてしまったため、ユッタのことも本人のいないところでは“野蛮人”と言いながら嫌悪しています。
ラーギルスに入ったばかりのユッタに”歴史の勉強”と称して「ジオン公国が起こした戦争犯罪」について映像まで見せながら教えました。
しかし、この時のマリの行動が原因でユッタとミネバによる衝突を起こさせてしまったのです。
ロンドベル(ラーザイム)
ラーザイムもまた、ラーギルスと同型のクラップ級戦艦であり、アムロが配属されています。
アムロ・レイ
年齢 | 28歳 |
階級 | 大尉 |
搭乗機体(MS) | リック・ディジェ→リック・ディジェ改 |
CV | 古谷徹 |
ファーストガンダムの主人公だったニュータイプの青年で、一年戦争の英雄でもあります。
一年戦争終結後は連邦から危険視されていたために軟禁状態の生活を強いられていました。
しかし、グリプス戦役中のシャア(クワトロ)との再会やカミーユとの出会いがキッカケとなり、戦線に復帰します。
本作品の時代では、部下2人を連れてラーギルスの捜索および救援に入る中で行なったユッタとの戦闘や共闘により、νガンダムに搭載させるフィン・ファンネルの着想を得ました。
戦闘訓練中ではユッタに厳しかったものの、ミネバのことで悩む時には優しくアドバイスしてくれました。
サフィラにリガズィードを託した後は再びラーザイムに戻っため、一時的にユッタ達と別れましたが、今後の展開でも再登場してユッタ達と共闘してくれるはずです。
ジョー・セイ(左)、オルヤン・ブルムクイフト(右)
搭乗機体(MS) | ジェダ |
CV | 不明 |
アムロ直属の部下2人です。
2人ともオールドタイプで飛び抜けた強さや能力はないものの、4〜5巻ではユッタとアムロによる猛毒ガス装置(G3プラス)の破壊を成功させるため、リュースの足止め役として役立ってくれました。
ちなみに、この2人が搭乗しているジェダはジムⅢの発展機であると同時に、後の『逆襲のシャア』でロンドベル用の量産機となるジェガンのプロトタイプでもあります。
マシアス
ラーザイムの艦長です。
自分の艦に与えられた任務に対して「シャアが関わっている」と鋭く洞察しながらアムロに愚痴ります。
一見は強面ですが、内心ではビビりやすい性質も併せ持っています。
その他キャラクター
ここではアムロ達とまだ合流していないブライトを始め、地球に滞在していながらムーン・ムーンに関わろうとしている者たちを中心に紹介していきます。
ブライト・ノア
年齢 | 31歳 |
家族構成 | 妻(ミライ)、息子(ハサウェイ)、娘(チェーミン) |
CV | 鈴置洋孝(ファースト〜『逆襲のシャア』) 成田剣(ガンダムUC) 置鮎龍太郎(ガンダムさん) |
一年戦争の時代からホワイトベースを始め、歴代のガンダム搭載艦で艦長を務めてきた男性です。
本作品の時代では配属されている艦や滞在場所における詳細は不明かつ、サフィラとの通信によるモニター越しの映像のみで登場しています。
サフィラが「シャア捜索」の任務を極秘裏で受けていることも理解しており、自身も過去(『ガンダムZZ』の時代)にジュドー達と一緒に訪れたムーン・ムーンの知りうる情報を提供してくれています。
ストーリー後半や終盤でアムロと合流する可能性が高い
本作品の時代ではまだアムロと別行動の身ですが、ストーリー後半や終盤からアムロと合流して共闘していくものと思われます。
後の『逆襲のシャア』開始時では既にラーカイラムの艦長を務めながらアムロと一緒に戦っていましたし、本作品のストーリー進行に合わせる形で、その時期が少しずつ近づいていますからね。
ルオ・ウーミン
「ルオ商会」の会長であり、グリプス戦役ではエゥーゴの大型出資団体の長として重要な立ち位置にいました。
しかし『Zガンダム』では名前だけしか登場しなかった上に『ガンダムNT』で登場した時には重篤な病にかかっていたためにコールドスリープしていました。
(そのため、アニメ本編で台詞を発することもありませんでした)
それらの事情により、ほとんどの実権を実娘(ステファニー)に委任しています。
本作品の時代で既に病にかかっている身でありながら、34話では通信用の映像として登場していた上、ローナン副議長に「ムーン・ムーンで発生している事態の収拾」を求めていました。
(エゥーゴ解散後のこの時代では、移民問題評議会に出資する形で援助してくれています)
ちなみに、この会話中でローナンにこぼしていた「どこぞの財団が隠し持っている『箱』」とは「ラプラスの箱」のことで間違いないでしょう。
ローナン・マーセナス
年齢 | 48歳 |
家族構成 | 高祖父(リカルド)、曽祖父(ジュルジュ)、 実娘(シンシア)、実子(リディ)、 婿養子(パトリック) |
CV | 小川真司(ガンダムUC) 土師孝也(ドラマCD『獅子の帰還』) |
リディの父親で地球連邦政府中央議会の大物議員ですが、本作品の時代ではまだ“副議長”として働いています。
ルオ・ウーミン会長のおかげでラサを遷都できたことへの恩を感じる一方、彼からもマーセナス家の宿命である「ラプラスの箱」を勘づかれている場面もありました。
そのため、後の『ガンダムUC』でローナン自身も巻き込まれる“ラプラス事変”の前兆も、本作品の時代から始まっていたわけですね。
パトリック・マーセナス
ローナンの娘(シンシア)と結婚した男性です。
『ガンダムUC』小説版でも名前だけは出ていましたが、本作品で初登場を果たしました。
ローナンからの指示を受けてムーン・ムーンの調査を行うものの、その命令やコロニーの詳細までは教えてもらっていません。
しかし、これはパトリックが蚊帳の外にされているわけでなく「知らない方が幸せなこともある」と考えるローナンにより気遣いと配慮によるものです。
ジオン・ズム・ダイクン
年齢 | 享年59歳 |
家族構成 | 正妻(ローゼルシア)、内妻(アストライア)、 息子(キャスバル→シャア)、娘(アルテイシア→セイラ) |
CV | 津田英三(オリジン第1部) |
サイド3にてジオン共和国を設立し「ジオニズム主義」を唱えた人物です。
しかし、その提唱が連邦との軋轢を生んでしまい、後の長い年月にわたる戦争の引き金にもなってしまいました。
ザビ家の当主デギンの企みにより、U.C.0068の時代に毒殺されたことで死亡しました。
本作品でユッタの祖父カレルも同士に引き込んでいたことが判明しましたが、カレルの方からジオンの思想を危険視されたために決別されてしまっていました。
本作品のジオン・ダイクンはカレルの回想シーン(15話)で登場しています。
まとめ
今回は『機動戦士ムーンガンダム』の人物相関図と共に、各キャラクター達の紹介もしてみました。
一年戦争を舞台とした作品やグリプス戦役までの空白期間を舞台に描かれたゲームやアニメ作品が多い一方で『ガンダムZZ』〜『逆襲のシャア』までの空白期間を題材に描かれた作品は意外にもあまりなかったんですよね。
しかも、主人公ユッタの故郷としてムーン・ムーンが選ばれたことにより、これまで詳細が明かされていなかったサラサやイリアにもスポットが当てられる点も新鮮な気がします。
新たなガンダム作品の主人公に選ばれたユッタもミネバやアムロとの出会いや関わりで間違いなく成長していますし、今後はシャアやジュドー、ブライト達との出会いにも期待したいですよね。
コメント