『機動戦士ガンダム-水星の魔女-』は2022年10月から第1クールが放送されたTVシリーズ最新作の作品 で、2023年4月からは第2クールが放送中です。
本記事ではソフィの性格や声優、強さやMS操縦能力について解説。
また、死亡までにかけて明かされきれずに終わった過去や生い立ち、死亡後に再登場できる可能性についても考察してみます。
本作品の人物相関図は「ガンダム水星の魔女(第1クール)の人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
ソフィ・プロネとは
ソフィはアーシアン(地球育ち)の少女で反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」に所属しており、リーダーのナジの指揮の下、相棒のノレアと共に任務やMS戦を続けてきました。
そしてプラントクエタ襲撃時に見つけたスレッタに対して、自身のことを「地球の魔女」と名乗っています。
普段は日本の拠点(廃墟と化した学校)でナジやノレアと過ごしてきましたが、プラントクエタ襲撃作戦の後からはノレアと共にアスティカシア学園へと編入してきたのです。
ノレアの過去や能力・死亡については「【ガンダム水星の魔女】ノレアの声優・性格と死亡までの役割 | カミーユと言われる理由」の記事をご覧ください。
ソフィの性格 | 好戦的かつ自由奔放さでスレッタを振り回す
ソフィは気の強そうな見た目通り、非常に攻撃的かつ好戦的な性格であり、ナジやノレア達と共にプラントクエタ襲撃の任務に出た時も、自身に課された任務よりも「スレッタに会いたい」や「エアリアルと戦いたい」という自分の希望や欲望を優先しながら動いてきました。
さらに第13話でノレアと共にアスティカシア学園に編入した時も大好きなお姉ちゃん(スレッタ)と会えた途端に、学園内を案内してもらう口実でスレッタを振り回しています。
また、学園内での決闘を「お遊び」と言い捨てており、第14話でのバトルロイヤル中でも決闘に関わらずラウダのディランザを本当に殺すつもりで踏み潰していました。
これらの性格の影響もあり口調も荒く、MS戦でない時でも自分が”敵”とみなした者(ニカ姉)や人質に取ったボブ(グエル)に対しては何の躊躇いもなく暴力を振います。
ここまで過激なソフィを抑えられるのは相棒のノレアや自分の上官かつ保護者であるナジ位しかいません。
グエルの強さや新機体、結末の予想については「【ガンダム水星の魔女】グエルの強さ・ジェリドとの共通点 | 新機体と死亡の可能性」の記事をご覧ください。
ソフィの奔放さが学園内でのスパイ任務に役立っていた
先にも少し触れた通り、ソフィは学園内でもスレッタを連れ回しながら本能のままに動いており、ここでもノレアを呆れさせていましたが…
実はソフィの奔放さが学園内でのスパイ任務ではかなり役立っていたのです。
(2人がスパイとして編入してきたのはプラントクエタ襲撃後、再びシャディクからナジへの依頼をかけたためです)
スパイである以上、スレッタ達を始めとした生徒たちに自分たちの正体や素性がバレてはいけない中、ソフィが陽動役として周囲を引きつける間に冷静なノレアに調査や分析を進めさせていたわけです。
同じ境遇や任務として編入してきたニカ姉からは速攻でバレていましたが、ノレアが彼女を上手く抑えていましたからね…。
ニカの能力や正体・闇落ちや結末については「【ガンダム水星の魔女】ニカ姉の正体は地球からのスパイ | 裏切りの結末・声優と代役」の記事をご覧ください。
ソフィが本当に好きだったのはスレッタでなくエリクト(エアリアル)
ソフィがスレッタやエアリアルの存在を知ったのは地球での拠点(廃校)で過ごしながら視聴していた「株式会社ガンダムのPV動画」や「学園内での集団決闘」がキッカケでした。
それからプラントクエタ襲撃の任務での出会いや戦闘を経て、さらにスレッタに懐くようになりましたが…
ソフィが本当に好きだったのはスレッタでなく「エアリアルの中にいるエリクトの方」だったのです。
編入した学園で再会するちと同時にスレッタに懐いていたものの、ファラクトに無断で乗り込むノレアとの会話で「あの時(第12話での戦闘)のときめきを感じられない」とも呟いていました。
それはソフィ自身が惹かれていたのは「自分を苦戦させる程の強さ」を見せたエアリアル改修型であり、自分の死に際に見えた相手がスレッタでなく、エリクトだった点からも察しがつきます。
とはいえ、ソフィもまさかMS(モビルスーツ)の機体内に人間の魂や生体データが搭載されているなんて想像すらつかなかったはずですから、エアリアルに搭乗した者(スレッタ)の方に対して興味を抱いてしまうのは仕方ないことですよね…。
エリクトとスレッタの別人説やエアリアルについては「【ガンダム水星の魔女】エアリアルの正体はエリクト? | スレッタとの別人説が確定した理由」の記事をご覧ください。
ソフィの元ネタやモチーフは松田聖子さん?
ソフィを見た途端に松田聖子さんを強く彷彿したファンや視聴者も多かったそうです。
このような理由にはソフィの髪型が80年代の松田聖子さんと同じ「聖子ちゃんカット」だったためであり、そこから更にキャラデザや雰囲気に対しても松田聖子さんをイメージするようになったそうです。
(相棒のノレアに対しては山口百恵さんを意識されたファンも多かったらしいです)
松田聖子さんも山口百恵さんも80年代の歌やアイドル人気に大きく貢献した偉大な方々であると同時に、ガンプラやファースト劇場版三部作の影響でガンダムが社会現象化されるまでに支持されていた時代でもありました。
この2人のキャラデザに対しては、ファーストやZガンダムをリアタイで触れていた世代のガンダムファンの人達をも『水星の魔女』に引き込むための配慮および戦略とも考えられますね。
なるほど!ソフィが松田聖子でノレアが山口百恵のイメージだったのかw #水星の魔女 pic.twitter.com/BRU2V6N5rQ
— ヨロン@キャプテン破戒僧 (@CaptainYoron) December 26, 2022
ソフィの声は声優「井澤詩織さん」が担当
ソフィの声を担当している声優さんは「ボイスキット」に所属する井澤詩織さんです。
井澤さんは高校生の頃に入部した演劇部での活動がキッカケで声優への道を志したそうです。
TVアニメでは2009年に放送された『とある魔術の禁書目録』の幼稚園児役や『地獄少女』のつばき役で声優デビューを果たされました。
井澤詩織さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『メイドインアビス』ナナチ役
- 『クズの本懐』鴎端のり子(最可)役
- 『BLUE REFLECTION RAY/澪』水崎紫乃役
- 『チェンソーマン』ポチタ役
ソフィの過去と生い立ち | 孤児となった理由
アーシアン(地球育ち)である点や第13話〜第14話での行動や台詞だけでも、ソフィもまた「悲惨かつ過酷な過去や生い立ち」の持ち主であったことが容易に想像できます。
そこで、本編で見せてきた行動や台詞から「ソフィの過去や生い立ち」について考察してみます。
幼少期に家族と死別した可能性が高い
ノレアと共に編入と同時に地球寮にまで転がり込んできたソフィは“複数のぬいぐるみ”も持参してきた上、それぞれに父や母など「家族としての位置づけや呼び方」までしていました。
ほとんどのぬいぐるみが動物の形やデザインでまとめられていたものの、ソフィ自身が“お父さん”と呼んでいたキリンのぬいぐるみだけが中身の綿まで飛び出すほどにボロボロになっていた上、それだけがベッド上から落とされていた場面からも「ソフィの家族関係や事情」を読み取れる感もあります。
ソフィも生まれてから幼少期の頃までは地球で家族と暮らしていたと思われますが、その暮らしは決して円満ではなかったはずです。
第1クール(第4話)の時点で地球の人達は労働環境などもひっくるめ、極めて過酷な生活を強いられてきました。
同じ地球で育てられてきたソフィ一家も例外ではなく、そのような過酷な生活や経済状況などにより両親の夫婦間の衝突なども絶えなかったはずです。
そして、この辺はあまり考えたくはないことですが、ソフィは過去に起きたであろう戦争で両親と死別させられたというよりは「自分の手で両親たちを殺して死亡させた可能性」もゼロとは言い切れません。
ソフィの両親が自分たちが強いられる過酷な生活や経済、労働環境に対する苛立ちなどを自分(ソフィ)に対して“暴力”などを振るう形で解消してきたケースも考えられます。
または、金欠や生活苦に疲れ果てた結果、ソフィを幼女専門の売春などに出させていた可能性も考えられます。
(この点においては『ガンダムUC』のマリーダさんの過去を思い出してみると分かりやすいかもしれません)
実際にそのような扱われ方が続いていたならばソフィの身体や精神が保つはずもなく、心が荒んでいくのも無理ありません。
これ程まで辛く悲しい人生を送ってきたならば、ソフィが本編で見せてきた攻撃的な性格に成長してしまった点にも納得がいきますからね。
それでも本心では「家族の温もり」も強く望んでおり、決闘で賭けるものでスレッタに対して「本当のお姉ちゃんになってほしい」と望む気持ちも分かります。
マリーダの過去や生い立ちについては「【機動戦士ガンダムUC】マリーダの正体と過去 | 人気の理由・死亡時の名言の意味とは?
」の記事を参照ください。
家族と死別後のタイミングでナジに拾われて組織に入った可能性も高い
自分の身を守るために両親を殺したと仮定した場合でも、まだ幼女の年齢であるソフィが過酷な地球で1人で生き抜くことはほぼ不可能だったはずです。
両親などの身寄りを失い、1人で彷徨い歩く中でナジと出会い、彼に拾われたまま組織の拠点(廃校)で暮らし始め、そのままノレアやシャディク達と一緒に暮らしてきたとも考えられます。
シャディクの強さや能力、目的については「【ガンダム水星の魔女】シャディクの声優・目的と新機体 | ニカやミオリネとの関係性」の記事をご覧ください。
組織の拠点でGUND技術を施された可能性も高い
本作品で重要な要素である“GUND技術”や”GUNDフォーマット”もまた、ソフィの場合は自分が暮らしてきた組織の拠点(廃校)で施された可能性が高いはずです。
ソフィやノレアが所属する”フォルドの夜明け”が反スペーシアン組織であり、ナジにより結成された時点から宇宙やベネリットグループに対抗するための強い戦力を欲してきたはずです。
シャディクのように早い段階でサリウスから拾われた者はまだしも、そうでなかった子供たち(ソフィやノレア含む)には実験などの方針も含む形で本人たちの意思などに関係なくGUND技術を施されてきたものと考えられます。
ただ、21年前(プロローグ)の時点から恐ろしい副作用で大人でも死亡および重症化させられるケースも多く、廃校に集められた複数の子供たちも例外ではなく、犠牲になった子供たちも多かったはずです。
そのように多くの犠牲者を出す中で生き残ったのがソフィとノレアであり、この2人はそれらの素質なども認められた上でガンダムタイプの機体(ルブリスウルとルブリスソーン)を与えられたのではないでしょうか。
ソフィの強さや操縦能力をノレアとの関係性も含めて解説
出番や見せ場は決して多くなかったソフィですが、それでも彼女が本編で見せてきた強さや操縦能力はスレッタだけでなく、視聴者の目や頭にも強く焼きついたはずです。
ここではソフィの強さや能力を「ノレアとの関係性」も含めながら解説していきます。
単独でも複数とのMS戦を勝ち抜く
GUND技術の搭載やガンダムタイプのMSであるルブリスウルの専属パイロットに選ばれただけあり、ソフィの操縦能力は極めて高いです。
ラウダ達のディランザを始めとした並のMS(モビルスーツ)やパイロット相手なら、パーメットスコア3まで上げた時点で簡単に撃墜させられます。
第12話では複数のベギルペンデに囲まれて一時的に苦戦させられながらも、パーメットスコアのランクを4にまでに上げただけでアッサリと全滅させてしまいました。
とはいえ、ソフィやノレアが基本的に上げて良いのはランク3までであり、ランク4に上げた後ではソフィでもかなり苦しい状態でした。
ソフィが存分に戦えるのはノレアのサポートのおかげ
プラントクエタ襲撃時やバトルロイヤル中では鬼神の如き強さを見せたソフィですが…
ソフィが存分に戦えるのは「ノレアのサポートあってこそ」と言えます。
どちらの作戦や戦闘でもソフィが自分の欲望のままに動き回っていたのに対し、ノレアの方が離れた場所で着実に任務に勤しんだり影ながらフォローしてくれたりしていました。
また、ソフィの強さやルブリスウルの性能や火力を最大限に出しても大きなプラントを壊すことまではさすがに難しかったようです。
それでもソフィのサポートや尻拭いまで終えてから到着したノレアの乗るルブリスソーンとの協同作業によって本当にプラントを切り裂いてしまいました。
しかも、この攻撃によってデリングに重傷を負わせることにも成功しており、ソフィには運気の強さも備わっているようにすら感じられますが…
それでも完全に死亡させることまではできていなかったため、ナジやシャディクからは「作戦失敗」と判断されました。
デリングの死亡や年齢などについては「【ガンダム水星の魔女】デリングの死亡と年齢 | 娘(ミオリネ)の会社経営を容認した理由」の記事をご覧ください。
複数のガンヴォルヴァも操れる
プラントクエタでの戦闘でソフィはエアリアル改修型のガンビットに対して「ズルい」などと愚痴ってましたが…
第14話での学園内の決闘では「複数ものガンヴォルヴァ」も引き連れた上で全てを自分の意のままに操っていたのです。
(新作ガンプラとしてディランザソルやガンダムシュバルゼッテと同時に「新機体A」という仮名称で初公開された機体です)
確かに見た目のインパクトでスレッタや視聴者たちを驚かせることには成功したものの…
内面的な性能においてはエアリアル改修型のガンビットには及ばず、最終的にはエアリアルが発したガンドビットジャックにより、ソフィ自身やルブリスウルと共に乗っ取られた上、あまりにも無惨な結末を迎えることに繋がってしまいました…。
ソフィが死亡した理由 | 再登場の可能性を考察
第2クール突入した途端であまりにも早すぎる死亡および退場を迎えてしまったソフィでしたが、その原因について解説します。
また、死亡した事実には変わりないものの…
それでも今後の再登場における可能性についても考察してみます。
ソフィ自身の性格や行動こそが自身の死亡を招いた
ソフィは第14話でのスレッタおよびエアリアルとの再戦中、エアリアルのパーメットスコア6に達したことで発せられた「ガンドビットジャック」に乗っ取られたまま敗北および死亡しました。
ルブリスウルやガンヴォルヴァを無力化および乗っ取られる中、ソフィ自身もデータストーム過量の末にパーメットスコアのランクを強制的に5(紫色)にまで引き上げられた結果、ソフィの命や肉体が耐えきれなくなった末の死亡でした。
ただ、エアリアル改修型が放つガンドビットジャックにも“範囲の制限”があり、そのことにいち早く気づいたノレアからの必死の呼びかけも聞かぬまま、ソフィはひたすらエアリアルへの攻撃を続けながら「ガンドビットジャックの範囲内に入り続けてしまっていたこと」になります。
しかし言い方は少し悪くなりますが、ソフィ死亡の原因は本人の性格や行動もひっくるめて「全てソフィ自身で自分の死亡を招いた」とも言えます。
ノレアからの呼びかけを素直に聞くと同時に第12話の時と同じように撤退していれば、エアリアルのガンドビットジャックの範囲に入ることもなく、自身のパーメットを乗っ取られることもなかったはずです。
ソフィというキャラクターを強く印象づけた攻撃的かつ好戦的な性格や自身の欲望こそが、ソフィの死を招いた元凶とも言えますね。
スレッタの本当の正体については「【ガンダム水星の魔女】スレッタの正体は姉妹やクローンではない理由 | 呪いから解放される方法も考察」の記事をご覧ください。
ソフィの死亡には”妹系キャラ”という宿命も込められていた?
ソフィの予想外の死亡に面食らった視聴者も多かったとは思いますが、冷静に考え直してみると、ガンダムシリーズには「妹系キャラが死亡する宿命」も込められています。
『Zガンダム』のロザミィ(ロザミア)や『ガンダムZZ』のプル辺りが良い例であり、スレッタを「お姉ちゃん」と慕ってきたソフィの死亡もまた、妹的なキャラクターだった故に決定されていたかもしれません。
(ちなみに、ロザミィ・プル・ソフィともに各作品ごとの主人公との直接的な血のつながりはありません)
確かにセイラさんを始め、リィナやチェーミンなど妹キャラでも最後まで戦死せずに生き残った女性たちも多かったものの『水星の魔女』以降の新たなシリーズ作品でも妹キャラが登場した場合、ソフィとはまた違う形での死亡も含めた上で迎える結末に注目してみるのも良いかもしれないですね。
最終話付近で生体AIやデータとして再登場する可能性も高い?
確かにソフィは早い段階での死亡を迎えた形で退場しましたが…
それでもデリングとプロスペラが極秘裏に進めてきた計画「クワイエット・ゼロ」が実現されることにより、予想外な形や姿で再登場する可能性も決してゼロとは言い切れません。
(第13話ラストの時点でミオリネが引き継がされる形となりましたが…)
その計画が実現後の結果や状況にも左右されますが、もしも、これまでに死亡した者たちの魂まで生体データ化された場合にはナディムやヴィム達と同じようにソフィも生体データと化した状態で再びノレアやスレッタの前に現れる可能性にも期待できるのではないでしょうか。
プロスペラの正体や目的については「【ガンダム水星の魔女】プロスペラの正体は母親 | 仮面の理由・復讐以外の目的を考察」の記事をご覧ください。
クワイエットゼロの詳細や目的・起こりうる結果については「【ガンダム水星の魔女】クワイエットゼロの目的と結果 | エアリアルがトリガーとされる理由」の記事をご覧ください。
まとめ
今回はソフィの性格から始まり、強さやMS操縦能力、本当に好きだった相手について解説しました。
また、死亡までにかけて明かされきれずに終わった過去や生い立ちに加えて死亡後に再登場できる可能性についても考察してみました。
一部ではソフィもノレアも組織(フォルドの夜明け)にとっては”捨て駒”に過ぎなかった説もあり、ソフィがあまりにも早い死亡と退場を迎えたことで、その線の可能性も高まっているようですね。
ソフィに続き、ノレアも早い段階で死亡した場合、その後には更に強力なガンダムパイロットの登場も考えられますが…
それでも今はまだ「ソフィがこれまでもは違う形で復活および再登場する方向」に望みをもちたいですよね。
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