『転生したらスライムだった件』に登場するティアは、涙目の道化という異名を持つ魔人です。
幼い少女の見た目をしており、中庸道化連の中では妹的存在です。
この記事ではティアの正体や強さ、最後について解説していきます。
ティアとは
ティアは「涙目の道化(ティアドロップ)」という二つ名を持つ魔人です。
涙目の仮面とピンク色の髪が特徴的な少女で、子供っぽい性格をしています。
作中では、仲間のフットマンとカリュブディス復活のために暗躍しました。
ユニークスキル「楽天家(ムチナルモノ)」を保有しており、旧魔王のカリオンやフレイにも匹敵する力があります。
ティアのプロフィール
名前 | ティア |
種族 | 妖死族(デスマン)、妖天 |
能力(スキル) | 「楽天家(ムチナルモノ)」 |
ティアの声優は「本渡楓」さん
本渡楓さんはアイムエンタープライズに所属する、愛知県出身の声優です。
代表作として、以下の作品が挙げられます。
- 『魔女の旅々』イレイナ
- 『刀使ノ巫女』衛藤可奈美
- 『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』ライカ
ティアの保有スキル
「楽天家(ムチナルモノ)」
ティアはユニークスキル「楽天家(ムチナルモノ)」を保有しています。
これは、命令を受けたときだけ戦闘能力を何倍にも上昇させるスキルです。
考えて動くことが苦手なティアですが、作中で命令されたときには元魔王のカリオンやフレイに相当する力を発揮しました。
魔王カリオンの強さやスキル、魔王を脱退した理由については以下の記事で紹介しています。
魔王フレイの強さやスキルについては以下の記事で紹介しています。
ティアの強さ・能力|ユウキよりも高い存在値を持つ
ティアの存在値は中庸道化連の中で2番目に高い
存在値とは、身体能力や魔素量、装備している武具などを数値化して合計した値のことを指します。ティアは存在値が作中でも上位の240万であり、ユウキの200万を超える値です。
しかし、書籍版の18巻ではユウキやラプラスよりも実力は低いと言われていました。
ティアは戦闘特化型として作られたことで強靭な身体を手に入れましたが、戦闘経験はユウキや元勇者のラプラスと比べると少ないです。そのため、実力を総合的に見ると、どうしてもラプラスやユウキには劣ってしまいます。
それでも、帝国軍の近藤に操られた際には、ゴブタやアンリエッタが手も足も出ないような無類の力を発揮しました。
ティアの正体
ティアの正体はカガリに仕えていた侍女
ティアは、かつて超魔導大国ソーマでカガリに仕えていた侍女です。
カガリは父がジャヒルと名乗るようになってから、人体実験を受けて醜い顔の「妖死族(デスマン)」に蘇生されました。
あるとき、ジャヒルは魔王ミリムの怒りを買ったことで国は滅亡します。その際、カガリの侍女は死亡しました。
残されたカガリは、仲間たちが死亡した悲しみから禁じられた呪術「妖死冥産(バースデイ)」を発動。死者の魂を利用し、自身と同じ妖死族を生み出しました。
このとき復活したのが、ティアを含めた中庸道化連のメンバーです。
このように、カガリの元侍女ティアは「妖死冥産(バースデイ)」によって生まれました。
ティアの素顔は?
ティアは妖死族として生き返りましたが、カガリのように醜い顔にされたわけではありません。
ティアの素顔は、普通の人間の顔です。
カガリの場合、ジャヒルの実験によって醜い顔の妖死族に変えられており、仮面を付けていました。生き返ったティアは、そんなカガリを見て仲間の印として道化の仮面を付けるようになりました。
ティアが仮面を付ける理由は、そのような仲間意識が強いからだと思われます。
ティアの最後
ティアは黄金郷エルドラドに侵攻する
書籍版の18巻において、ラプラスを除いた中庸道化連のメンバーはミカエルに支配されていました。
ティアたちは、ミカエルの命令でレオンの領地「黄金郷エルドラド」に攻め入ろうとします。
熾天使との戦闘で「妖天」として進化していたティアたちは、わずかな時間でレオンの城までたどり着き、レオンやその仲間と交戦しました。
ティアはミカエルに命令されたことで、レオンの側近アルロスを圧倒しました。
しかし、戦闘中にフェルドウェイが「天使長の支配」を発動します。それにより、ティアやカザリ―ムたちは体の自由を失いました。
ティアはジャヒルの攻撃で消滅する
ティアたちは「天使長の支配」によって動けなくなり、絶体絶命の危機に陥ります。
ここで、ユウキが「強欲之王(マモン)」により支配から解放され、カザリ―ムとティアもフェルドウェイの支配から脱しました。
しかし、フットマンはジャヒルに自我を乗っ取られてしまいます。その後、ティアはユウキたちと共にジャヒルを倒そうとしますが、徐々に追い詰められていきました。
このとき、ティアはかつて超魔導大国ソーマでカザリ―ムに仕えていた侍女であったことを走馬灯のように思い出します。
最後はジャヒルの放った業火に包まれ、閃光とともに消滅しました。
「中庸道化連」メンバーの正体・ティアとの関係性
「呪術王」カザリ―ム
カザリ―ムは「呪術王」と呼ばれていた元魔王です。
かつては、超魔導大国ソーマの王女として生まれたエルフでした。
上で紹介したように、父がジャヒルと名乗ってからカザリ―ムの人生が狂い始めます。
ジャヒルは娘のカザリ―ムに人体実験を施し、殺してしまいます。カザリ―ムを「妖死族」として蘇生した後、ジャヒルはミリムを掌握して支配しようとしました。
しかし、ジャヒルはミリムの怒りを買い、国が一晩で滅亡。生き残ったカザリ―ムは禁断の呪術「妖死冥産」を使用し、ラプラスやクレイマン、ティア、フットマンを生み出しました。
その後、カザリ―ムは魔王になり、「呪術王」と名乗るようになります。
そんなカザリ―ムの目的は、仲間と一緒に過ごすことです。
そのような理由から、カザリ―ムは中庸道化連を結成して『転スラ』の世界で仲間と共に行動しています。
ちなみに、妖死冥産で最初に作ったのがティアでした。
その際、ティアを形作る魂と力の配分を失敗してしまい、幼い子供のような状態で生まれました。
そのため、カザリ―ムを含めた中庸道化連のメンバーは、ティアに対して妹のような存在として接しています。
カザリ―ムの強さや最後、過去については以下の記事で紹介しています。
https://animegaphone.jp/kagari-syoutai/
「享楽の道化」ラプラス
ラプラスは「享楽の道化(ワンダ―ピエロ)」という異名を持つ妖死族の魔人です。また、元勇者でもあります。
かつて、ミリムの飼っていたドラゴンがカオスドラゴンとなり、カザリ―ムの故郷ソーマで暴れていました。そのとき、ラプラスがその竜を討伐しに向かいました。
最終的にドラゴンを追い払ったラプラスは死亡。
その後、カザリ―ムの「妖死冥産」によって復活しました。
生き返ってからはラプラスと名乗るようになり、カザリ―ムたちと中庸道化連を作りました。
ラプラスの強さやスキル、過去については以下の記事で紹介しています。
「狂気の道化」クレイマン
クレイマンは「狂気の道化(クレイジーピエロ)」という異名を持つ元魔王。傲慢で他者を見下す性格ですが、中庸道化連の仲間に対しては情に厚いです。
クレイマンの目的は覚醒魔王となることであり、ティアやカザリ―ムもその目的に加担していました。
アニメ1期の18話では、ティアが魔王フレイから情報を聞き出し、クレイマンにカリュブディス復活の兆候があると伝えていました。
このように、ティアはクレイマンから指示を受けることが多く、中庸道化連のメンバーの中でも特に交流があります。
そのため、クレイマンが死亡したとき、ティアは真っ先にクレイマンの死を悲しんでいました。
クレイマンの強さや正体、最後については以下の記事で紹介しています。
「怒った道化」フットマン
フットマンは「怒った道化(アングリーピエロ)」という異名を持つ元エルフの魔人です。
ティアとはよく一緒に行動しており、オークロード騒動のときにも2人で裏からオークたちを操っていました。
また、フォビアを言葉巧みに誘導してカリュブディスの依り代にしたこともあります。
ユウキ・カグラザカ
ユウキはカガリに召喚された異世界人です。
カガリに召喚されたとき、「能力封殺(アンチスキル)」を創り出しカガリに勝利したことで、中庸道化連のリーダーになりました。その後、カガリにカザリ―ムと名付け、現在に至ります。
ユウキの目的はもともと世界征服でした。
しかし、ユウキは中庸道化連に入ってから徐々に仲間を想う気持ちが強くなります。
それからのユウキは、仲間と楽しく過ごすことを目的として行動するようになりました。
ユウキの強さやスキル、正体については以下の記事で紹介しています。
まとめ
この記事では、中庸道化連のティアについて紹介してきました。
ティアの正体は、かつて超魔導大国ソーマでカガリに仕えていた侍女です。
ティアは中庸道化連の中でもずば抜けて存在値が高く、ユニークスキル「楽天家(ムチナルモノ)」の効果も相まって、指示されたときには尋常ではない力を発揮できます。
登場回数自体はそこまで多くはないキャラですが、仲間であるクレイマンの死を悲しむ仲間思いのキャラで非常に魅力的です。
ぜひ、本編でティアの活躍を読んでみてください。
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